■ 戦略的OJT研修で上司ミーティングを行いたい
■ 業務面でもコスト面でも効率のよい方法を模索
株式会社資生堂 国内化粧品事業営業企画部
東谷康子氏
資生堂は2009年4月から約半年間、同社初の試みとして、グループ会社である販売会社の営業職社員を対象に、コンサルティング会社「(株)ジェイフィール」(本社:東京都渋谷区、URL:http://www.j-feel.jp/)の協力を得て「戦略的OJT研修」を実施した。
上司と部下がペアで受講し、一体となってワンランク上の課題に取り組むことで、上司は部下育成力を、部下は業務遂行能力を向上させて、継続的に人が育つ風土づくりを目指した。そのカリキュラムの中で最も重視したのが、マネージメント層への継続的なフォローとして、営業部長クラスの上司がOJT活動の情報を共有し、互いにアドバイスし合ってマネージメントの知識を高める「上司ミーティング」だった。
しかし、北海道から沖縄まで全国の販売会社にいる対象者が、東京・汐留のオフィスに毎月集まるのは、業務の面でもコストの面でも不可能だった。
そこで『nice to meet youミーティング』で効率よくミーティングする方法が採用された。
■ 業務内容も話すのでセキュリティーを重視
■ 受講者65人がグループに分かれ、月1回のミーティングに参加
『nice to meet you』を使った戦略的OJT研修
この戦略的OJT研修の企画・運営業務を担当した、資生堂国内化粧品事業営業企画部の東谷康子さんは、『nice to meet you』導入の決め手について次のように語る。「第一に、セキュリティー面で安心だったからです。上司ミーティングでは、部下育成のための課題を話し合い、業務内容についても多く触れるため、何よりセキュリティーを重視しました。次に、各受講者は業務用パソコンからインターネットに接続するだけで受講できるので、設備投資が不要だったことです。さらに『nice to meet you』が初めてでも使いやすい点も良かったですね」
研修は半年間で9回実施し、集合研修は3回、『nice to meet you』でのフォロー研修は6回行った。全受講者65人を7~8人のグループに分け、グループごとに『nice to meet you』を使ったミーティングを月1回行った。
上司ミーティングでは、課題シートをホワイトボードにアップし、参加者全員で進捗を共有したことで、研修効果を上げることができた。さらに、受講者以外の社員もオーディエンス機能を使ってミーティングを聴講できるので、東谷さんが所属する営業企画部内でもミーティング内容を共有できた。東谷さんは『nice to meet you』の多彩な機能は、研修の目的や参加方法に合わせてフル活用できると評価する。
■ 直接的・間接的コストの削減と、事業所の壁を越えたネットワークの形成
■ 「線のマネージメント」から「面のマネージメント」へ
9回の研修を汐留オフィスに集合して行った場合と比べ、うち6回を『nice to meet you』でのミーティングにしたことで、交通費や宿泊費などの直接的なコストと、受講者の活動時間といった間接的なコストを大幅に削減できた。また東谷さんは、数字で表せない大きな成果として、「全国の受講者が定期的に集合して、戦略的OJTの活動共有と相互アドバイスを繰り返したので、事業所の壁を越えたネットワークが形成され、人を育てる風土づくりができました。昔でいう隣組のような環境ですね。同じ環境で同じような悩みを抱えるマネージャー間の“絆”が深まったと感じています。『線のマネージメント』から『面のマネージメント』になり、想像以上の広がりが出てきました」と語る。
そして、受講した社員からは「全国の営業部長が定期的に、しかも簡単にミーティングできて便利だ」「出張の移動時間を気にする必要がないので、負担が少ない」「顔を見ながらOJT活動の共有・相互アドバイスができるので、親しみもわき、グループの一体感を感じた」「成功事例の紹介も、活字では伝わらない『想い』までリアルに感じながら聞くことができたので、刺激されることも多かった」などの感想が寄せられ、好評だったという。
■ スキル習得後のフォローで『研修』と『実務』のリンクを深める
■ うまく活用することで新たな人材育成の仕掛けを考えたい
東谷さんはこれまでの集合研修の弱点を「受講者がスキルを習得した後のフォローができなかったこと」と分析し、「今回の成功事例から、『nice to meet you』を活用してフォローを行うのは、『研修』と『実務』のリンクを深める有効な方法の1つだということを確信できました。また今後の集合研修のあり方を考える意味でも、重要なツールであることは確かです」と総括する。そして、販売の第一線が負担なく参加できることを評価し、「今後もうまく活用して、新たな人材育成の仕掛けを考えていきたいと思います」と展望を語った。
資生堂初の販売会社への戦略的OJT研修の一環として、『nice to meet youミーティング』を使った営業部長クラスのミーティングが半年間行われた。この戦略的OJT研修の企画・運営業務を担当した、資生堂国内化粧品事業営業企画部の東谷康子さんに、活用法や導入効果などを聞いた。
取材後記
研修のように狙いと効果目標がはっきりとしている場合は、コストと時間の比較だけでなく、その効果を得るには集合研修とWEB会議とどちらかが合理的かの検討も必要。そしてその結果として、WEB会議のほうが目的に適っていると判断されるケースが増えている。
戦略的OJT研修に活用した資生堂様のこの成功事例は、その好例と言えそうだ。
お客様プロフィール
| 社名 | 株式会社資生堂 |
|---|---|
| 業種 | 化粧品の製造・販売 |
| URL | http://www.shiseido.co.jp/ |
| 本社所在地 | 東京都中央区銀座7丁目5番5号 |
※本事例は2009年7月に取材した内容を基に作成・掲載しております。現在の取材先企業のサービス内容とは関わりありませんのでご注意ください。










