ブイキューブのはたらく研究部

議長の負担を軽減!株主総会運営を効率化する動画/AI活用とは

作成者: 山本脩太郎|2025.03.19

株主総会は企業にとって重要なイベントですが、その運営には多くの課題があります。その中でも見落とされがちなのが「議長の負担」です。

議長は総会の進行役として、議事をスムーズに進める責任を担います。加えて、会社の方針や事業の進捗を正確に株主に伝えたいという意向から、事業報告の説明も自ら行うケースが一般的です。しかし、長時間の発言は 体力的な負担 だけでなく、 集中力の低下 を招き、総会後半の質疑応答の質にも影響を及ぼす可能性があります。

こうした課題を解決する手段の一つが 「動画の活用」 です。事業報告の一部をあらかじめ録画した動画で伝えることで、議長の負担を軽減しながら、わかりやすく、質の高い総会運営を実現できます。さらに、AIを活用することで動画制作の準備を効率化することも可能です。

本記事では、株主総会での動画/AI活用の具体的なメリットと実践方法を詳しく解説します。

株主総会における動画活用のメリット

株主総会における動画活用とは、総会の開催前に事業報告や議案説明などをあらかじめ収録し、株主総会当日に使用する手法です。この方法を取り入れることで、議長や経営陣の負担を軽減し、総会をスムーズに進行することができます。

例えば、録画した映像を流すことで、議長や役員がその場で長時間発言する必要がなくなり、発言のミスや時間超過を防ぐことができます。特に、緊張や疲労による言い間違いや、説明が長くなりすぎるといったリスクを軽減できる点は大きなメリットです。また、映像やスライドを交えた動画にすることで、株主に対して 視覚的にわかりやすい情報提供が可能になり、より効果的に経営状況を伝えられます。

さらに、動画活用は 多言語対応 の面でも有効です。事前に収録した映像に 字幕や吹き替えを追加する ことで、外国人株主にも正確で分かりやすい情報を提供できます。

このように、動画を活用することで、議長の負担を軽減しながら、 より質の高い株主総会の運営 が実現できます。次の章では、実際にどのような種類の動画を活用すべきか、そのポイントを詳しく解説します。

では、実際にどのような場面で動画活用を活用できるのでしょうか。

実際の動画の活用例

事業報告での動画活用

事業報告の動画化には、シンプルなものから作り込まれたものまで、いくつかの手法があります。

  1. 司会や事務局が読み上げる方式(動画なし)
    もっともシンプルな方法として、従来通り 司会者や事務局の担当者が口頭で事業報告を読み上げる 形式もあります。ただし、この方法では 発言のミスや聞き取りにくさ が生じる可能性があり、時間配分の調整も難しくなります。

  2. ナレーションのみ事前収録し、当日資料と同期
    事前にナレーション音声を収録し、総会当日は 事務局(会社側)がナレーションに合わせてスライドをめくる 方式です。これにより、当日の 読み間違いや時間超過を防ぐ ことができ、スムーズな進行が可能になります。

  3. スライドの切り替えを含めたナレーション付き動画の作成
    スライドの切り替えタイミングに合わせてナレーションを付けた動画を作成する手法です。これにより、ナレーションと資料がズレる心配がなく、一貫性のある説明が可能になります。

  4. 映像を作り込んだ本格的な動画
    企業のブランドイメージやプロフェッショナリズムを重視する場合、 グラフやアニメーション、映像を活用して作り込んだ動画 を用意することも可能です。この手法は、特に 株主への印象を強化したい場合 に効果的です。

なお、ライブ配信をしていなくても、事業報告の動画化を導入している企業は多く、すでに多くの企業が取り組み始めていることも特徴的です。

AI音声を活用すれば、さらに効率化できる!

最近では、AI技術を活用した動画活用も注目されています。AI音声合成を用いれば、原稿データを準備するだけで、自然な音声の収録データを作成することが可能になります。

実際のAIを用いた事前収録の例

特に、事業報告やナレーションなど、正確性が求められる場面では、AI音声の活用が有効です。加えて、AIを使うことで収録にかかる時間や手間を削減できるため、総会の準備をより効率的に進めることができます。

株主総会の効率化ならブイキューブに相談!

動画活用の活用をはじめ、バーチャル株主総会の運営には、さまざまなノウハウが求められます。ブイキューブでは、これらの最新手法を活用し、企業の株主総会運営をサポートしています。

事業報告動画の制作:AIナレーションの活用でさらなる効率化

先述したAIナレーションをブイキューブの株主総会サポートでもご提供しています。AIナレーションを導入することで、以下のようなメリットがあります。

  • 収録や撮り直しのスケジュールを短縮できる
    AIナレーションなら、テキストを入力するだけで 短時間で音声を生成 できるため、収録スケジュールの調整や撮り直しの手間が不要になります。修正が必要になった場合も、すぐに変更できるため、スムーズな運用が可能です。

  • 事務局担当者が収録に立ち会う必要がない
    従来のナレーション収録では、事務局の担当者が進行を確認するために立ち会うことが一般的でした。しかし、AIナレーションなら テキストベースで内容を確認できる ため、事前の調整だけで完結します。これにより、 事務局の業務負担を軽減 することができます。

説明パートのAIナレーション化でさらなる効率化

事業報告だけでなく、総会の説明パートについてもAIナレーションを活用することで、さらなる効率化が可能になります。

  • 司会者のアサインを減らせる
    これまで司会者が読み上げていた説明パートを AIナレーションに置き換える ことで、司会のアサインを最小限に抑えることができます。これにより、人的リソースの最適化が可能になります。

  • 事務局の負担を軽減できる
    これまで事務局担当者が担当していた読み上げ業務をAIナレーションに任せることで、 人的負担を削減 できます。その分、総会の進行や株主対応といった より重要な業務に集中 できるようになります。

「よりスムーズに、より効率的に株主総会を運営したい!」と考えている企業の皆さまは、ぜひブイキューブにご相談ください。