ブイキューブのはたらく研究部

レイアウトも働き方も柔軟に変えられる時代に、従来の電話のままで本当に大丈夫ですか?

作成者: 山本脩太郎|2025.07.11

柔軟な働き方が求められるいま、多くの企業が「固定電話がレイアウトの自由を妨げている」「電話対応のために出社せざるを得ない」といった課題に直面しています。ハイブリッドワークやABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)を推進したくても、電話環境が足かせになってしまうのです。

では、こうした電話の制約をどう乗り越えればよいのでしょうか?

今回は2025年6月に株式会社ブイキューブが開催したオンラインセミナー「会議室不足と固定電話問題を同時解決!低コストで自由に実現するオフィス改革」より、ZVC JAPAN 株式会社のチャネルアカウントマネージャーである立石晴久氏の講演内容をレポートします。

また、Zoom Phoneの導入ケース別のプランをまとめた「Zoom Phone サービス紹介資料」もご用意しました。営業部門や全社導入、拠点導入などのケース別に、おすすめプランと月額料金の例をご紹介した一冊です。ぜひご覧ください。

生成AIが支える、“AI時代の電話”としてのZoom Phone

Zoomが提供するコミュニケーションソリューションの中核には、近年急速に注目されている生成AI技術が深く組み込まれています。立石氏は「ZoomがAIに注力する理由」について、次のように説明しました。

「我々Zoomのサービスは、会議や通話といった“人と人とのコミュニケーション”が中心です。そこに生成AIを組み込むことで、会話の理解、要約、記録といったプロセスが格段に効率化されるのです」

特にZoomが搭載するAIコンパニオンは、通話中にリアルタイムで音声をテキストに変換し、それをAIが自動で要約してくれる機能を備えています。この機能により、たとえば営業担当者が商談中に重要なポイントを見逃さず把握でき、通話後すぐに内容を確認・共有することが可能となります。

また、ZoomではこうしたAI機能を、有償ライセンスユーザーに対して追加料金なしで提供している点も大きな差別化要素です。「テクノロジーの価値を“誰でも使える形”で届けることが、我々の方針です」と、立石氏は語ります。

Zoom Phoneは、AIによって通話の価値が高まり業務全体の生産性向上に直結する、まさに“AI時代の電話”といえる存在であると、立石氏は語りました。

クラウドPBXは、現代の働き方にフィットした電話のカタチ

立石氏は、現在のビジネスにおいて「電話はもう不要なのでは?」という声がある一方で、依然として電話は重要なコミュニケーション手段であると力説しました。

「LINEやチャットが普及しても、タイミングや内容によっては“電話で話すこと”が最も的確で、感情も含めて伝えやすいケースはまだまだあります」と語り、実際の市場データでも電話の利用は減少しておらず、むしろ重要性が再認識されていることを示しました。

ただし、電話の「使い方」は明らかに変化しています。従来のように電話機やPBXなどのハードウェアから設計を始めるのではなく、今は「どんなサービスを使うか」が起点になっており、それに合わせて環境やデバイスを整えるという順序になっていると立石氏は指摘します。

Zoom Phoneはまさにこの新しい使い方にマッチしたクラウドPBX」です。電話機器に縛られず、ライセンスさえあればスマートフォンやPC、タブレットなど様々なデバイスから利用可能。自宅でも出張先でも同じ番号で発着信ができ、柔軟な働き方にフィットします。

「クラウドベースの電話だからこそ、移動・在宅・出社といった働き方を問わず、同じ環境でコミュニケーションが取れるのです」と、Zoom Phoneが「今どきの電話」として再定義されている背景を語りました。

Zoom Phoneに詰め込まれた、ビジネス向けの強力な機能群

Zoom Phoneの実力は、そのシンプルな導入性だけではありません。立石氏は「Zoomならではの機能強化によって、電話の価値そのものを再定義している」と語ります。

まず特筆すべきは音声品質です。Zoom独自の音声圧縮技術により、パケットロスが発生するような不安定なネットワーク環境でも、クリアな音声通話が可能です。さらに「声紋登録」機能を使えば話者の声だけを抽出し、周囲のノイズを排除した通話が実現します。立石氏は「どこで話しても、きれいな音で届く。これがZoom Phoneの強みです」と強調しました。

次に、通話録音機能の充実です。Zoom Phoneは、有償ライセンスであれば通話録音が無制限。追加費用なしで全通話を記録できるため、カスタマーハラスメント対策やコンプライアンス遵守にも効果を発揮します。立石氏は「他社サービスでは録音がオプションや容量制限つきのことが多いですが、Zoomではそれが標準です」と語りました。

さらに注目すべきは、AIコンパニオンとの連携です。通話の文字起こし、要点の要約、議事録作成といった機能をAIが自動で行い、聞き逃しやメモの取りこぼしを防ぎます。「営業やサポートの現場で、生産性が飛躍的に向上することは間違いありません」と立石氏は述べました。

Zoom Phoneは、ただ電話をクラウド化しただけのツールではなく、ビジネスの生産性を支える“強力な武器”であることが、改めて明らかになったセッションでした。

Zoom Phoneの成長と選ばれる理由

Zoom Phoneの導入実績は企業規模や業種を問わず進んでいます。大企業からスタートアップまで、また製造業、IT、サービス業などさまざまな業種で導入が進んでおり、「それだけ今の働き方」にフィットしている証です」と立石氏は語ります。

また、導入のハードルを下げているのが“柔軟なライセンス体系”です。Zoom Phoneでは、発信頻度の高い営業職向けには「かけ放題プラン」を、受電が中心のバックオフィスには「従量課金プラン」を割り当てるといった、役割に応じた最適なプラン設計が可能です。「一律に高額なPBX機器を導入する時代は終わりました。必要な分だけ、必要な人に届ける。これがZoom Phoneの思想です」と語られました。

Zoom ミーティングと同様、Zoom Phoneもシンプルな操作性と導入のしやすさを兼ね備えており、拡張もスムーズ。利用人数や環境に応じてスケーラブルに成長できる点も、多くの企業に選ばれている理由のひとつです。

Zoom Phoneの詳しい製品情報や機能・プランなどを知りたい方は、下記よりZoom Phoneサービス紹介資料をご覧ください。

コスト1/5を実現したシャトレーゼ事例に見る、導入効果の実際

立石氏は最後に、実際にZoom Phoneを導入した企業の事例として、「株式会社シャトレーゼ」のケースを紹介しました。この導入事例は、Zoom Phoneの実用性と費用対効果の高さを明確に示しています。

シャトレーゼでは、これまでオンプレミスのPBXを利用していましたが、本社および一部工場の移転に伴い、「フリーアドレス化」と「電話インフラのクラウド化」が課題となっていました。複雑な配線や専用機器の再設置が不要なZoom Phoneは、まさに最適解だったと語ります。

導入の決め手は2つ。1つ目は音声品質。「トライアルで実際に試していただき、そのクリアさを体感していただいたことが大きかったです」と立石氏は語りました。2つ目はコストパフォーマンス。従来のPBXと比べ、Zoom Phoneを導入したことで「電話関連のコストが5分の1に削減できた」という試算結果が出たのです。

Zoom Phoneは、単なるコスト削減ツールではなく、業務の柔軟性と社員の働きやすさを同時に向上させる「コミュニケーション変革の起点」だと、シャトレーゼの事例は物語っています。

立石氏は最後に、「Zoomはもはやビデオ会議だけの会社ではありません。働き方を変え、生産性を高めるためのパートナーとして、これからも皆様のビジネスを支えていきたいと思います」と講演を締めくくりました。

参照:Zoom 導入事例: 株式会社シャトレーゼ | Zoom 

働き方の進化に、“電話”も進化で応える

固定電話に縛られる働き方は、もはや過去のものです。Zoom PhoneのようなクラウドPBXと生成AIを活用した新しい電話のかたちは、場所やデバイスにとらわれない柔軟なコミュニケーションを可能にします。

通話の文字起こしや要約、自動録音、クリアな音声品質などの機能が、業務効率の向上と働きやすさを同時に実現し、企業全体の生産性を押し上げます。

導入企業が急増している事実は、この変化が一時的なトレンドではなく、新たなビジネススタンダードになりつつあることを示しています。

“電話”という日常的なツールを進化させることで、企業の働き方改革が現実のものとなる。Zoom Phoneは、そんな時代の要請に応える「次世代のコミュニケーション基盤」と言えるでしょう。

さらに詳しい料金体系やプランを知りたい方は、「Zoom Phone サービス紹介資料」をぜひご活用ください。営業部門や全社導入、拠点導入などのケース別に、おすすめプランと月額料金の例をご紹介した一冊にまとめています。

立石 晴久 氏
ZVC JAPAN 株式会社 チャネルアカウントマネージャー

2005年に国内通信系キャリアに新卒として入社し、新規開拓事業・営業企画・代理店販売営業などに従事。2011年からは外資系ハードウェアメーカーにて、大手リセラー様やSIer様のパートナービジネスを経験。

ZoomのWeb会議ツールだけではないUCaaSベンダーとしての将来性を感じ、2022年よりチャネルアカウントマネージャーとしてZoomに入社。Zoom Phoneを始めZoomビジネスの拡大をパートナー様と協業し邁進しております。

新卒から一貫してパートナービジネスに従事。パートナー様と一緒にビジネス拡大する喜びや時には苦労を分かち合う事を楽しんでいます!!