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WebRTCの商用サービスまとめ|Twilio, SkyWay,Agora など

WebRTCの商用サービスまとめ|Twilio, SkyWay,Agora など

LINEやSkypeなど、ビデオ通話サービスの浸透によって、遠方と顔を見てやりとりするのが一般的になっています。最近では5Gの登場によって、ますますこうしたサービスへの需要が高まっています。

そこで注目されているのが、WebRTCというビデオチャット機能を簡単に開発できる技術です。WebRTCを利用して行えるサービスには、ライブ配信・芸能人のオンライン握手会・オンラインカラオケ・ライブコマース・オンラインフィットネス・オンラインクレーンゲーム・ボイスチャットアプリなどがあります。

この記事では上記のようなWebRTCを使って実現できることだけでなく、代表的なWebRTC用プラットフォームの商用サービスとそのメリットを含めてご紹介します。これから迎える5G通信時代、さらに活用機会が増えていく可能性の高いWebRTCを知って、ぜひ自社のサービス開発に役立ててみてください。

WebRTCの商用サービスとは

そもそもWebRTC自体がどういうものなのか、まずはそこからご説明していきましょう。WebRTCとは、Webブラウザだけでリアルタイムにコミュニケーションがとれる(Real Time Communications)技術のこと。その頭文字を取ってWebRTCと呼ばれています。

WebRTCが主流になるまでは、ビデオチャットをするにもプラグインと呼ばれる拡張機能や専用アプリを使う必要がありました。しかし、WebRTCを使えばWebブラウザだけでビデオチャットが可能になるのです。使うまでの手間がかからないため、使い勝手のいい技術といえます。

そんなWebRTCには、どんな技術が使われているのか、簡単に解説します。

P2P通信とは

まずはP2P(ピア・ツー・ピア)通信についてご紹介します。P2P通信はファイル共有ツールや、LINEなどの通信方式で利用されている通信技術の1つです。通常であればサーバーを介してファイルを共有するのが一般的ですが、P2P通信を使えば端末同士で双方向的にファイルをやりとりできるようになります。

サーバーにもしものことがあってもファイル共有ができなくなるということがないため、安定的に使えるのがメリットです。P2P通信が使われているビデオチャットとして有名なのが無料で使えるSkypeです。また、近年大きな話題になったブロックチェーンに必要なやりとりにもP2P通信が使われています。

WebRTCやP2P通信という言葉を知らなくても、生活に根ざしたサービスに使われていることがわかります。

SFUサーバーとは

WebRTCに使われているのがSFU(Selective Forwarding Unit=選択転送ユニット)サーバーです。先程のP2P通信はサーバーを介さずリアルタイムで通信できる技術でしたが、音声や画像をSFUサーバーを介して伝えることになります。P2P通信とは違って端末同士のやりとりではないため、通信するユーザー認証や録画などの負担をSFUサーバーに担ってもらえるのが特徴です。つまり、ユーザーの端末には負荷がかからないということ。

また、SFUサーバーを使えば一気に大人数にも対応できるようになるため、会議などにも適しています。

商用サービス(=クラウド型)のメリット

次に、WebRTCの商用サービスを使うメリットについてご紹介します。

  • 通信が高品質
  • あらゆるデバイスで利用可能
  • 会議に利用可能
  • レコーディングが可能
  • サーバー運用が不要
  • 営業活動や顧客対応などの商用利用も可能
  • ライブ配信対応可能

上記7つのメリットがあります。SFUサーバーを使っているため、どんな端末からでも接続が可能で高品質な通信を実現してくれます。そして、大人数の双方向通信ができるため、会議や営業活動、顧客対応だけでなく、ライブ配信などにも対応可能。録画・録音などもできます。自社でサーバー運用をする必要もないため、新たな人員を割くことなくすぐに利用開始できるのが、大きなメリットです。商用サービスを利用することで、開発・運用の効率化に大いに役立ってくれるでしょう。

WebRTCの商用サービスまとめ

では次に、WebRTCの商用サービスを国内外の企業含めてご紹介していきます。それぞれのサービスによって特長が異なるため、自社の仕事にどのように活かせそうかを想像しながらご覧ください。

Twilio

Twilio

参照:Twilio商品紹介ページ

Twilio WebRTCサービスはさまざまなコミュニケーションをアプリに組み込めるクラウド型のAPIサービスです。

国内での提供

米国企業が展開しているサービスですが、国内ではKDDIが代理店として販売しています。

知名度

アプリに電話やSMS機能を実装できるSDKとして世界的に有名ですが、Twilioのビデオや通話機能は比較的新しくリリースされたものです。

特長

KDDIが元々強みにしている電話やSMS機能との連携が簡単にできるという特徴を持っています。例えば、APIを使って開発しておくと電話やSMS、FAXなどの他デバイスを制御することも可能ですし、電話システムをクラウド上につくれるので、他のクラウドサービスとの連携を図り、パソコン・タブレットと連携させて簡単にコールセンターをつくることもできます。

オペレーター不在時の自動応答・チャットへの誘導や認証機能を活用した不正ログイン防止などにも活用可能です。

SkyWay

SkyWay

参照:SkyWay商品紹介ページ

あらゆるリアルタイムコミュニケーションが可能なWebRTCサービスのSkyWay。

国内での提供

NTTコミュニケーションズが提供・販売しているサービスです。

知名度

NTTコミュニケーションズが展開しているサービスのため、WebRTCを扱う日本企業としては知名度が高いといえるでしょう。

特長

サービスの歴史も長く、WebRTC全般への知見も深いのが特長です。Community Editionは接続回数や転送量の上限がありますが、無料のためすぐに利用開始が可能。どんなものかを知りたい場合には便利です。

Agora

agora.io

参照:Agora商品紹介ページ

Agoraはライブ配信・ビデオ通話・音声通話が可能なWebRTC対応のSDKです。

国内での提供

米国企業が提供するサービスですが、日本国内では株式会社ブイキューブが総代理店として販売だけでなく技術サポートまで行っています。

知名度

2014年創業の会社でありながら、米国・中国・日本・インドなどの大手企業に多数採用され、利用されている国は100カ国。日に日に知名度を高めています。

特長

WebRTCの最大の課題であった大規模なアクセスに耐えられないという課題を解決し、同時に100万人規模という大規模な通信を可能にしました。コラボ配信についても、10,000人まで対応可能です。4Kまでの高画質にも対応。利用分数に応じた従量課金で利用できるため、必要な分だけしかかからないというのもメリットです。

Opentok

Opentok

参照:Opentok商品紹介ページ

Opentokは、Tokboxが提供していたWebRTCサービス。現在はTokbox、Nexmo、NewVoice Media、VonageがVonageという会社に統合され、提供者の名前が変更されています。統合したことによって4社それぞれの技術を活かし、柔軟なクラウドコミュニケーションプラットフォームを構築したため、ユーザーにとっては価値ある変更といえるでしょう。

国内での提供

社名から見ても想像できるように米国企業ですが、アメリカ以外の拠点も豊富でイギリス・ポーランド・スペイン・イスラエル・ドバイ・シンガポール・香港・上海などに拠点を持っています。日本国内に代理店はありません。

知名度

日本では特に代理店を設けていないため、知名度はそこまで高くはありません。

特長

サービスの歴史は比較的長く、一通りの機能が備わっているのが最大の特長。すべてのデバイスに互換性を持っているため、どのデバイス間でも安定的に利用が可能です。長く・高品質なパフォーマンスを見せてくれるので安心。

ビデオチャットを埋め込む際は一行のコードだけでOK。サーバー側に実装する必要はありません。簡単な埋め込みが可能なクラウド通信プラットフォームです。

マルキャス

マルキャス

参照:マルキャス商品紹介ページ

マルキャスは株式会社マルジュという会社が提供している、WebRTCサービスです。

国内での提供

マルジュは日本企業で、1999年設立。本社は東池袋にあり、パッケージ商品企画・開発やホームページ制作に加えて、Webモバイル・アプリケーションなどを受託開発している会社です。

知名度

マルキャスは18年の8月にプレスリリースが発表された、新しいサービス。そのため、そこまで知名度は高くありません。ただ、15年以上ライブチャットシステムを開発してきた実績を活かしたサービスです。通信量や配信時間に関わらない固定費用が魅力的。ライト、ビジネス、エンタープライズの3プランから選べます。

特長

WebRTCを利用したライブ配信システムを取り扱っていて自社サービスに組み込みする際も、APIで簡単に連携が可能です。また、4Kの高画質でライブ配信やビデオ通話に対応。画質プランの変更もできます。30日間無料でマルキャスが使えるトライアル期間があり、6接続まで利用可能というのも大きな特長です。

まとめ

今回ご紹介したWebRTCの商用サービスのように、大規模アクセスが可能なWebRTCが増加したことによって、より大規模なサービスへのリアルタイム通信の組み込みが可能になってきています。

単に映像と音声で通信できるというだけでなく、さまざまなサービスにつながる可能性を見せてくれるWebRTC商用サービス。自社サービスに組み込むことで何が実現できるのかを考えてみると、さらに広がりを持った利用方法を作り出せるかもしれません。

それぞれの特長を参考に、ぜひ利用検討を始めてみてはいかがでしょうか。

大規模・安定・かんたんに実装 ライブ配信・ビデオ通話・音声通話SDK

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Agoraは、自社サービスのiOS・AndroidアプリやWebサイトにビデオ通話やライブ配信をかんたんに実装できるSDKです。

動画や音声のまったく新しいユーザー体験を実現し、自社のiOS・AndroidアプリやWebサービスに組み込める、APIと開発ツール群を提供しています。

Agoraの特長

  • 「平均遅延0.3秒」で、従来のCDNの課題を解決
  • 1,000,000同時接続まで拡張可能で、従来のWebRTCの課題を解決
  • WebRTCやCDNよりも手軽に・すぐに・安価に始められる
  • WebRTCと互換性があり、P2P通信よりも安定

agora.ioについてはこちら

ブイキューブ
著者情報ブイキューブ

ブイキューブは映像コミュニケーションの総合ソリューションプロバイダとして、世界中どこにいても働ける働き方・環境の実現を目指しています。創業時よりテレワークを活用し、2016年には総務省「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」に選出されました。