教育のICT化で実現する、協働学習の最先端を体験

1995年より毎年開催されているNEW EDUCATION EXPO(以下、NEE)は、教育関係者向けのセミナー&展示会イベントです。2020年の教育改革を控えるなか、140社以上の企業が教育業界向けの製品を展示し、教職員の新しい働き方を提案しました。

 

NEW EDUCATION EXPO

23回目を迎えた今回のNEEでは、「高大接続改革」「リカレント教育」「校務の情報化」「情報活用能力の育成」など、実に多彩なテーマのセミナーが実施されました。また、遠隔教育やタブレットを活用した授業が体感できるイベントも行われ、多くの学校関係者が足を運んでいました。

展示の様子

会場には、ITを活用した教育業界向けの製品・サービスが数多く陳列。教材ひとつ取っても、おもちゃのブロックを使ってプログラミングを学ぶアクティブラーニング教材や、音声合成ソフトで歌を作る教材など、変わりゆく学習環境、指導要領に合わせた製品が幅広くラインナップされていました。

アクティブ・ラーニングを促進するデジタル教材は、教育ICT分野のメインストリームと言っても良いでしょう。しかし、学校にまつわる製品は授業用のものだけではありません。例えば、児童の生活リズムをチェックし、強く乱れるとアラートを発信したり、蓄積したデータを「保健だより」に反映したりするシステムも会場で見ることができました。こういったシステムは、数十人の児童を受け持つ担任の先生の仕事を、的確にバックアップしてくれるでしょう。

この他にも、学費収納や給食費の管理ソフトなどの学校事務を支援する製品、情報セキュリティを強化したUSBメモリや無線LANが出展されるなど、一口に「学校向けの製品」といっても、さまざまな切り口があることが伺えました。

ブイキューブは協働学習を支援する「xSync(バイシンク)」シリーズを出展

ブイキューブはこのNEEで、教育ICTソリューションシステム

・xSync Classroom
・xSync Prime Academic
・xSync Board

を出展しました。

「xSync Classroom」は、先生と児童・生徒それぞれに向けた授業支援ソフトです。資料を電子黒板に映しながら手元で別の資料を準備できるなど、限られた時間を有効に使いながら生徒の集中力を持続させる機能で先生の指導をサポート。また、児童・生徒向けには直観的に操作できるメニューを搭載し、カメラやペンなどを使って自分の考えをいきいきと表現する手助けとなります。この夏、iOSに対応予定です。

xSync Classroom

xSync Classroom 

「xSync Prime Academic」は、離れた教室をつなぐ遠隔教育支援ソフトです。シンプルな操作性、高音質、画面共有や同時書き込み機能によって、協働的な学びを実現。過疎地域における小規模校の教育の充実にも役立てられています。

20180704_04

 xSync Prime Academic

「xSync Classroom」「xSync Prime Academic」の性能をさらに引き出すのが、一体型電子黒板「xSync Board」です。画面サイズは60インチから80インチまで6種類を取り揃えており、教室の広さにぴったりのものを選ぶことができます。

これらのソリューションを活用する大きな利点の一つは、「黒板に書く」時間が削減されることです。一回一回にかかる時間は少なくとも、積み重なれば膨大な量になります。ブースにお越しいただいた方からは、「これを年間で使えば、授業の質と量はガラリと変化していく」とのご感想をいただきました。

20180704_05

 xSync Board

「xSync Board」と独自のデジタル英語教材を組み合わせ、実際に授業で活用しているのが、NEEにも出展したエデューレコミュニケーションズ様です。

エデューレコミュニケーションズ様は、単語や文章をリズムに合わせて繰り返し発声してネイティブの発音と発話力を鍛えるオリジナルの英語教材「メトロラーニング」を開発し、「xSync Board」に搭載。先生は「xSync Board」をタッチするだけで「メトロラーニング」を操作できるので、常に子どもの様子を見ながら、状況に応じた最適な授業を瞬時に展開することができます。

「メトロラーニング」デモ動画のご紹介(動画:34秒)

※こちらの動画は、動画配信プラットフォーム「Qumu(クム)」で配信しています。

「メトロラーニング」「xSync Board」を活用した授業は、エデューレコミュニケーションズ様が運営するLCA国際小学校LCA国際プリスクールで行われています。同校を始め、「xSync」シリーズを活用した事例を準備しております。実際の活用方法などの詳しい情報は、弊社までお問い合わせください。

  • LCA国際小学校様(xSync Board)
  • 松戸市教育委員会様(xSync Board)
  • 青山学院 初等部様(xSync)
  • 富山県氷見市教育委員会様(xSync/xSync Board)
  • 長野県喬木村教育委員会様(xSync Prime Collaboration)
橋本 憲和
著者情報橋本 憲和

Web編集・ライター。カトリック学校のサポート事務、ゲームメディアなどを経てブイキューブに入社し、事例やブログ記事の制作を担当。「テレワークの魅力をやさしく伝える」をテーマに、記事を作っています。コーヒーの香りがする本屋さんが好き。

関連記事