インタビュー
ブレーキ製品のグローバルサプライヤー「日清紡ブレーキ」では、V-CUBE ボイスを利用しています。同社 管理部門 事業統括部 情報システム課長 和川 有一氏と同部門同部 情報システム課 小林 丈太氏へ、導入の狙いと効果について詳しく聞きました。
国内の拠点間はもちろん、米国、中国、韓国、インド、ドイツなどとの打ち合わせに電話会議を活用
どのようにV-CUBE ボイスを利用していますか。
当社は、東京・中央区の本社をはじめ、国内に2か所の生産拠点と7か所の営業所、千葉県にはテストコースも設けています。さらに海外にも、北米、タイ、韓国、中国、インド、ドイツなどに拠点や提携会社があります。
これらの拠点間で会議を実施する際にV-CUBE ボイスを利用しており、社内にかぎらず、取引先に参加してもらうこともあります。
どのくらいの頻度で電話会議を利用していますか。
現在、V-CUBE ボイスのIDを13個契約していますが、ほとんど毎日、どこかの部署で利用している状況です。本社には数台、会議用のスピーカーフォンを用意していますが、利用予約が重なってしまい前もって予約しておかないと使えない場合も結構あります。
利用時間で見ると時期により差違はありますが、月平均で約4,000分、時間で計算すると約67時間、1日平均で3時間以上となります。年間で試算すると約800時間になります。
便利で、手軽。電話が使えれば国内外、社内外、
どこの拠点からも利用できる電話会議はあって当たり前の存在
電話会議以外で拠点間のコミュニケーションを、どのように取っていますか。
内線電話は頻繁に使いますし、メールや、最近ではWeb会議システム(V-CUBE ミーティング)などを適材適所で使い分けています。
さまざまなコミュニケーション手段がある中で、電話会議を利用するメリットとは。
1対1の連絡であれば内線電話が便利ですが、複数の人数が参加する打ち合わせとなると国内外どこの拠点からも利用できる電話会議が手軽で、便利です。当社では、10年近く電話会議を利用しており、電話会議はあって当たり前の存在になっています。
Web会議やテレビ会議も便利だと思います。しかし、テレビ会議は日清紡グループで利用しているシステム機器の設置している場所が限られ、同じ機器を当社のすべての拠点に展開するのはコストやシステム管理の面を考えれば難しい状況です。
またWeb会議に関しても、当社の場合、まだ利用を開始したばかりでヘッドセットやWeb会議用の機器をすべての拠点に設置しているわけではないので、一部の部署などの利用に止まっているのが現状です。
国内外に豊富なアクセスポイントがあり、初期費用も月額基本料も不要。
大幅な利用コストの削減が見込めるV-CUBE ボイスを採用
V-CUBE ボイスを導入した背景を教えてください。
以前利用していた電話会議サービスはアクセスポイントが東京にしか設置されていなかったので、東京以外の拠点から電話会議に参加する際の通話料金の負担が膨れあがっていました。
特に近年のグローバル化にともない海外拠点とのやり取りが急増する中で、国内の遠距離通話料金や国際電話料金を削減でする方法はないか、通信会社の割引サービスなどを検討してきたのですが、これといったサービスは見当たりませんでした。
V-CUBE ボイスをどのように知りましたか。
V-CUBE ミーティングを導入した際、ブイキューブからの案内でV-CUBE ボイスのことを知りました。V-CUBE ボイスは、国内の各拠点はもちろん、海外にも数多くのアクセスポイントがあることから、通話料金の大幅なコストダウンが見込めることから、本格的に導入を検討することにしました。
V-CUBE ボイスの導入を検討する際、ほかに比較したサービスなどはありましたか。
もう1社、大手通信会社が提供する電話会議サービスと比較しました。実際に2つのサービスを試用させてもらい、音声品質なども確認して1か月ぐらいで結論を出しました。
V-CUBE ボイスを採用した理由を教えてください。
V-CUBE ボイスは初期費用や月額基本料も不要で、通信料金を含めた利用コストを試算・比較したところ、コスト削減効果が高いことからV-CUBE ボイスの採用を決めました。
電話会議の利用コストは半減。導入直後からコスト削減効果を享受
実際にどのくらいのコスト削減ができているのでしょうか。
現時点では4割から5割のぐらいの利用コストが削減できています。
さらに、電話会議サービスをV-CUBE ボイスに切り替えただけで、ほかに追加の投資や手間をほとんどかけていないという点も重要なポイントです。通常の情報システム等の投資であれば、いくらかの初期投資費用がかかってそれを数年かけて回収していくというケースが多いのですが、V-CUBE ボイスの場合は既存の機器や回線をそのまま利用でき、追加のハードウェアやソフトウェアの購入や初期費用なども不要だったので、利用を開始した直後からすぐにコスト削減効果を享受することができました。
V-CUBE ボイスを導入して、社員のみなさまから何か反応などはありましたか。
社員には特別なアナウンスはせずにV-CUBE ボイスを導入をしました。基本的な使い勝手は変わらないので、特に違和感なく利用できると考えたからです。実際に、ほとんど問い合わせもなく、スムーズに移行することができました。
ほかに導入効果などはありましたか。
都度の設定にはなってしまいますが、パスコードを使えば利用を制限できるので、社外の取引先にも手軽かつセキュアに参加してもらえるので安心です。
今後の拡張予定とV-CUBEへの期待
今後の拡張予定などあれば教えてください。
これまで話をしたように、当社でも一部、Web会議システムの利用を開始していますが、慣れもあるので現時点で電話会議の利用は変わらず続けていく予定です。一方、その場で資料画面を共有する必要がある場合は電話会議だけでは難しいので、目的や用途により使い分けていきたいと考えています。
V-CUBEへの期待などあればお聞かせください。
導入当初、海外との接続で安定しないことがありブイキューブに調べてもらったところ、接続のログを見てV-CUBE ボイス側の問題ではなく、通信回線に問題があることがわかり問題を解決することができました。
安定して利用できているので、あまりサポートをお願いする機会はないかもしれませんが、今後も丁寧で切実なサポートを期待しています。
※取材日時 2012年8月
※記載の担当部署は、取材時の組織名です。