周年記念イベントの担当に任命されたあなた。まず「会場」の空き状況を調べたり、「景品」のカタログを見始めたりしていませんか?
実は、成功するイベントと失敗するイベントの決定的な差は、そのような準備作業の前に、しっかりと「設計」ができているかどうかにあります 。
多くの企業イベントを支援してきた経験から見えた、絶対に外してはいけない「2つのポイント」を解説します 。
また、この記事をご覧になっていただいた方へ向けて、周年記念イベントの企画や運営の実例をまとめた『周年記念イベント成功事例集』をご用意しました 。ぜひ合わせてご覧ください。
周年イベントは、単なる厳格な「式典」でも、無礼講の「飲み会」でもありません 。
社長が業績や数値を語るだけの「論理的な情報発信」では、社員は退屈してしまいます。一方で、ただ集まって飲むだけの「双方向の雑談」では、本来伝えたい企業のビジョンや熱い想いは伝わりません 。
成功するイベントの正体、それは「複合的なコミュニケーション体験」です 。 参加者の感情を動かし、記憶に残すためには、以下の3つのファクター(要素)を意図的に設計する必要があります。
これら3つの要素をバラバラに決めるのではなく、「こういう感情になってほしい」というコンセプトに沿って、パズルのように組み合わせることで、初めてイベントの目的が達成されます 。
企画の第一歩は、「終わった後に、社員がどんな状態になっていてほしいか(ゴール設定)」を決めることから始まります 。
まずは「会場」を探すのではなく、「ゴール」を言語化すること。そこからの逆算こそが、ブレない体験設計の基本です 。
担当者を最も悩ませるのが「どこまで自分たちでやるか」という線引きの問題ではないでしょうか 。
「せっかくの周年だから、プロに頼んで完璧なものにしたい」と考え、企画から運営まで全てを外注してしまうケースがあります。しかし、これは危険な賭けでもあります。全てを外注すると、演出は洗練されていても、どこか「他人行儀でよそよそしいイベント」になってしまいがちだからです 。
ここで言う「手作り感」とは、単に社長が自分の言葉でスピーチをする、といったことだけではありません。
このように、イベントの随所に「自分たちの仲間が関わっている」という気配を感じさせること。これこそが、周年記念という特別な場の体験をぐっと深くし、参加者の心を動かすのです 。
とはいえ、想いだけで全てを内製しようとすると、通常業務との兼ね合いで担当者がパンクしてしまいます 。
そこで、成功している企業の多くは「部分的な外注」による「美味しいとこ取り」を実践しています 。
「想い(ソフト)」は内製し、「技術(ハード)」は外注する。この役割分担こそが、社員の手作りによる温かみと、イベントとしての完成度を両立させる秘訣です 。
『周年記念イベント成功事例集』では、こうしたイベントの外注と内製の使い分けをした実際の企業様の実例をご紹介しています。実際に他社はどのような「体験」を設計し、どの部分を「プロに任せた」のか、実例をぜひご確認ください
周年記念イベントの体験をぐっと深めるポイントは、以下の2点でした 。
では、実際に他社はどのような「体験」を設計し、どの部分を「プロに任せた」のでしょうか?
これらの事例をまとめた『周年記念イベント成功事例集』をご用意しました 。 ぜひ、貴社の課題に近い事例を探して、企画のヒントにしてください。