Google Meetで行った会議の様子はGoogle Meet上で録画ができます。しかし、録画機能を利用できるのは一部のユーザーに限られています。そこで本記事では、Google Meetの概要を解説しながら、録画方法・保存方法・共有方法などについて詳しく紹介します。
Google Meet(グーグルミート)はGoogleが提供しているWeb会議ツールの名称です。Google Meetはアプリ不要でブラウザ上でWeb会議を開催できるのが特徴で、参加者もURLから簡単に参加できます。
また、Googleカレンダーとの連携やGmailでの招待など、Googleの他のツールとの連携が優れています。シンプルな機能が搭載されており、操作が簡単で誰でも利用できる点が特徴のサービスです。
Google Meetを利用した会議の様子は録画が可能です。ただし、録画機能の利用には次の3つの条件を満たす必要があります。
それぞれの詳しい内容をみていきましょう。
Google Meetにおける録画機能はパソコン版のGoogle Meetのみ利用可能です。モバイルアプリから会議に参加する場合は、録画の開始や終了は通知されるものの、録画のスタートやストップといった録画のコントロールはできません。
Google Meetの録画機能を利用する場合は必ずパソコンからアクセスするようにしましょう。
Google Meetの録画機能は有料版のGoogle Workspaceユーザーもしくは、教育機関から無料でアカウント提供される一部のユーザーしか利用できません。録画機能が利用できるGoogle Workspaceのプランは次のとおりです。
さらに、録画機能の利用者は次のどちらか2つの条件を満たす必要があります。
なお、ビデオ会議の録画対象は「発言中の参加者」もしくは「固定表示されている画面」です。他のウインドウや通知、発言していない参加者は録画されません。録画時間は最長で8時間可能で、8時間が経過した後は録画が自動的に停止します。
参考▼
Google Meetで録画する方法は、次の7ステップで進めます。
もし、管理権限などに問題がないにも関わらずGoogle Meetで録画できない場合、使っているパソコンのCPUやメモリが不足している可能性があります。また、長時間にわたってパソコンを起動し続けていたり、複数のアプリケーションを使用してたりする場合は、必要に応じてパソコンの再起動も試してみてください。
Google Meetで録画したデータは、会議主催者のGoogleドライブに保存されます。Googleドライブとは、Googleが提供するオンライン上のデータ保存サービスのことです。
会議主催者のGoogleドライブ内にある「マイドライブ」に「Meet Recordings」というフォルダが作成され、その中に録画データが保存されます。また、録画データは会議主催者だけでなく、同じGoogle Workspaceに所属しているユーザーにもメールで自動的に共有されます。
ただし、異なるGoogle Workspaceグループのメンバーや無料のGoogleアカウントのユーザーに録画ファイルを共有するには、手動で共有する必要があります。
前述の通り、Google Meetで録画したデータは、会議の主催者のマイドライブ内にある「Meet Recordings」のフォルダ内に保存されます。
保存された録画データは「Googleドライブ」「メール」「Google カレンダー」の3つの方法で共有可能です。それぞれの方法に関する詳しい内容をみていきましょう。
GoogleドライブでGoogle Meetの録画データを共有する方法は次のとおりです。
メールでGoogle Meetの録画データを共有する方法は次のとおりです。
なお、会議の主催者と録画を開始したユーザーに対しては、録画ファイルのリンクが記載されたメールが自動的に送られます。
Googleカレンダー上で作成された会議でのみ使用できる機能です。予定時刻に録画が開始・終了した場合はカレンダーの予定にも録画ファイルのリンクが自動的に共有されます。
また、会議の主催者と同じ組織に属するユーザーには、録画ファイルへのアクセス権が自動的に付与されます。
共有されたGoogle Meetの録画データのダウンロードや保存方法も「Googleドライブ」「メール・Google カレンダー」で異なります。それぞれの方法に関する詳しい内容をみていきましょう。
Googleは、録画ファイルの再生をクラウド上ではなく、ダウンロード後にパソコン上で再生することを推奨しています。そのため、録画ファイルをダウンロードした後、再生する方法を紹介します。
録画ファイルをマイドライブに追加するには、ファイルを選択して【マイドライブに追加】をクリックしてください。
メールやカレンダーでリンクを共有されたGoogle Meetの録画データをダウンロードする方法は次のとおりです。
こちらも、録画を現在のフォルダに追加するには【マイドライブに追加】をクリックします。
Google Meetで録画した動画は、Google Meet内では編集できません。よって、一般的なMP4形式の動画ファイルとして、動画編集ソフトなどを使って編集・保存する必要があります。
Windows10 を搭載するパソコンであれば、標準搭載アプリの「フォト」にある動画編集機能の「ビデオエディター」によって編集可能です。その他にも、MP4形式の動画ファイルを編集できるツールであれば、Google Meetで録画したデータを編集できます。
さらに、編集した動画はMP4形式で保存し、Googleドライブに保存することで他のユーザーとの共有が可能です。
Google Meetは、録画したデータの共有などを考慮すると、数あるWeb会議ツールの中でも使い勝手の良いサービスといえます。ただし、録画機能を利用するにはデバイスやユーザの設定に制限があるため、注意が必要です。
しかし、録画機能を使いこなせれば、より快適なWeb会議を行えます。今回紹介した機能を活かして、いままで以上にGoogle Meetをぜひ活用してみてください。