社内の懇親会やイベントに伴う各種の飲み会をオンラインで行う企業が増えています。ただ、オンライン飲み会は感染症対策には大きな効果がありますが、場合によってはコミュニケーションが難しく対面での飲み会のような盛り上がりに欠けることもあります。
そうした場合に、場の盛り上げに一役買ってくれるのがオンライン飲み会でも簡単にできるゲーム企画です。コミュニケーションの活性化につながりやすい10のゲームと企画を、盛り上げのポイントとともにご紹介します。
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オンラインで飲み会を開くメリットには、以下の要素が挙げられます。
在宅勤務やテレワークが広がると、リアル環境と比べてどうしてもコミュニケーションの質が低下しがちです。たまに出社してもオフィスに滅多に出社しない社員がいたり、チーム全員がオフィスに揃うことがなかったりすることで、一体感が減ったという印象を持つ人も少なくありません。
オンラインで飲み会を開くことで、普段は必要な要件のみで終わってしまうWeb会議などとはまた異なった会話ができ、コミュニケーションの質を高めることができます。
人のコミュニケーションは発する言葉だけで行われるわけではありません。ちょっとした表情や仕草など、ノンバーバルな部分でも多くの情報を伝えあっています。ビジネスチャットツールなどでのやりとりだけだと、要件を伝え合うことはできますが、相手の人柄などを表情や仕草から読み取ることができません。
普段は文字情報のみのやり取りしかない相手とも、オンライン飲み会に共に参加することで相互理解を深めることができます。
感染症やその対策方法に対する考え方は人それぞれで、大勢で集まって飲食を共にすることに不安を感じる人もいます。客観的な数値に基づく安全性も第一義的には重要ですが、誰もが「心理的」に安全だと感じる環境を構築することも大切です。
チームの皆が安心してリラックスした状態でコミュニケーションを図ることができる環境として、オンライン飲み会は最適な解決策の一つだと言えるでしょう。
懇親会やオンライン飲み会のメリットや利用シーンツールの選び方を知りたい方は「オンライン飲み会・懇親会のメリットや利用シーンは?ツールの選び方やポイントを紹介」をご覧下さい。
ここからは、オンライン飲み会におけるコミュニケーション活性化につながるゲームや企画をご紹介します。
一人のお題に対して、皆が答えを想像して回答するゲームです。一致した回答が最も多い質問を出した人が勝ちとなりますが、簡単すぎる質問ではおもしろくありません。答えがいくつも想定されるような絶妙な質問を出すことがポイントです。
やり方
以心伝心ゲームのジェスチャーバージョンです。質問者がジェスチャーだけで何を伝えているのかを当てます。次々と繰り出してテンポよく回答が出てくると盛り上がります。
やり方
道具が一切不要なので、会話から自然な流れのまま行うことができます。チーム内の共通認識にもとづいた、いわゆる「内輪ネタ」は盛り上がりますが、誰かを傷つけたりすることがないように十分配慮しましょう。
スマートフォンのお絵かきアプリなどを使って絵を描き、その絵でしりとりを行います。上手なことよりも、むしろ下手なほうが盛り上がります。制限時間はなくても問題ありませんが、何分かかに設定したほうが、皆に焦りが出るため(そのために下手になったりするので)盛り上がります。
やり方
テレビ番組などでも定番のイントロで曲名を当てるゲーム。出題者がPCやスマホから音楽を流し、それを当ててもらいます。Zoomを利用してPCの音楽を共有する場合は、「画面共有>詳細>コンピューターサウンドのみ」と設定すれば、音楽のみを共有することができます。
人狼ゲームは、「村人」サイドと「人狼」サイドに分かれて戦う、テーブルトークRPGです。会話によって隠れた「人狼」を探し出すため、コミュニケーションが重要になるとともに、嘘をついたり裏をかいたりする必要があるため、「嘘が上手/下手な人」といったように、普段はわからない相手の人柄もよくわかります。
すでにさまざまなアプリが提供されていますが、Web会議ツールを使って遠隔で行う場合には、以下のサイトのようなオンラインツールを使いながら行うとスムーズです。
人狼ゲームの基本的な遊び方を説明します。
出典:人狼Online
厳密にはゲームではなく、会議における討論のやり方(ファシリテーション)の一形式です。一つの「問い」を発して、参加者はその問いについてそれぞれ小グループに分かれて対話を行います。各参加者が対話を通じて、「気づき」を得ることを目的とするものですが、オンライン飲み会で行う場合は、「問い」をおもしろいお題(「傘に代わる新しい雨対策グッズとは?」など)に変えても楽しめます。
Zoomを利用する場合は、「ブレイクアウトルーム」機能を活用します。ミーティング主催者は「参加者によるルーム選択を許可」をオンにしておくことで、参加者が自由にルームを移動することができます。以下、Zoomを利用した場合のやり方です。
やり方
Good and New(グッドアンドニュー)は、24時間以内にあった「良かったこと」や「新しい発見」をシェアして、全員が拍手を行うというゲームです。チームビルディングやコミュニケーション活性化の取り組みなどで実施されていますが、オンライン飲み会でも楽しめます。
やり方
「GeoGuessr(ジオゲッサー)」は、Google MapやGoogleストリートビューを使用したゲームです。ランダムに設定されたストリートビューの画面を見て、そこが世界のどこなのかを当てる「場所当てゲーム」の一種です。
公式サイトやアプリがリリースされており(英語)、無料でも1回だけ遊ぶことができます。似たようなことはZoomでも、出題者がGoogle Mapのストリートビュー画面を共有すれば可能です(ただし住所などが見えないように共有部分を限定して隠す必要がある)。
出典:GeoGuessr
グループに分かれ、インスタグラムのタグ投稿数を予想して、多い順もしくは少ない順でうまく並べられるかを競うゲームです。画面共有をしながら行います。
これらのゲームや企画だけでも盛り上がりますが、さらに充実させるには下のようなポイントがあります。
リアル環境での飲み会と同様に、幹事役がいたほうがスムーズです。また、司会進行役として場の仕切りを務めると、参加者全員の満足度が上がります。皆がまんべんなく発言できているか、どんなゲームをするか、司会進行役が常に目配りしておくと、イベントをさらに充実したものにすることができるでしょう。
社内のメンバーを対象にしたオンライン飲み会で、主催者が参加者の住所を把握できているのであれば、「サプライズ出前」もオンライン飲み会を盛り上げる要素の一つです。
Uber Eatsをはじめとする宅配サービスの中には、自分が住んでいない地域でも、住所を入力するとその地域のお店を表示させられるものがあります。これを利用して、飲み会参加者にそれぞれサプライズで何かを出前したり、誕生日が近いメンバーにケーキを届けたり、という企画ができれば、さらに盛り上がることができるかもしれません(個人情報の管理には十分気をつけてください)。
在宅勤務やテレワークで社内のコミュニケーションが減少しつつある中、オンライン飲み会はチームを活性化させる最適な手段の一つです。
参加者にあわせて最適なゲームや企画も設けておくことで、さらに充実した内容にでき、コミュニケーションを活発にすることができます。上記を参考に、よりよいチーム・社内づくりにつなげてもらえればと思います。
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