在宅勤務経験者、サテライトオフィス経験者がテレワークの実情について語る

在宅勤務経験者、サテライトオフィス経験者がテレワークの実情について語る

「毎日、満員電車に揺られてオフィスに向かい、皆で肩を並べて朝から夜まで仕事をする」

これまで当たり前だったこのような働き方が、変わりつつあります。近年、自宅やサテライトオフィスといった拠点外で仕事をする「テレワーク」を導入する企業が増えています。

現代社会においては、オフィスでの勤務が困難な場合にテレワークを選択できるようにしておくことが必要でしょう。

そこで、今回実際にテレワークをしているブイキューブ社員の3名に、テレワークの実態についてインタビューしました。

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まずはおさらい!テレワークとは何?

テレワークイメージ

まずは、テレワークとは何なのか?を改めて確認しましょう。

テレワークとは、ICT(情報通信技術)を活用し、拠点以外の場所で仕事する働き方のことです。テレワークは、大きく3つに分類できます。

・在宅勤務型
自宅で仕事をする働き方です。育児や介護など、働く側の事情により選択されることが多いです。

・サテライトオフィス型
拠点から離れた場所に設けられたオフィスで仕事をする働き方です。最近では、都心に本拠を持つ企業が、人材を獲得するために地方にサテライトオフィスを開設するケースも出てきています。 一方、地方に本拠を持つ企業が、販路拡大のため、都心にサテライトオフィスを開設することもあります。

・モバイルワーク型
移動中や、客先、カフェなどで仕事をする働き方です。社外での業務が主となる営業職で、このような働き方をしている場合が多いようです。

テレワークの3類型

そして、ブイキューブではすべての類型でテレワークを実践しています。

今回は、テレワークの実態を知っていただくために、在宅勤務型テレワークを実践している2名の社員と、サテライトオフィス型テレワークを実践している1名の社員にインタビューしました。

在宅勤務をしているブイキューブ社員に聞いてみた!

・営業本部インサイドセールスグループ 及川 愛 の場合

及川は、夫の転勤にともない広島に転居することをきっかけに、2012年から2016年にかけて在宅勤務をしていました。

テレワークを始めるにあたって、当初は大きな不安はなかったものの、実際に自宅で仕事をするなかで課題も見えてきたそうです。

「あらかじめ設定されている会議やミーティングだけで、業務に関わる事項が決まるわけではありません。雑談ベースや、突発的なミーティングで決まることもあります。そういった場合、私の知らないところで業務次項が進んでしまっているところもありました」(及川)

このような課題を、V-CUBE Boxを常時接続することで解消したと言います。

「V-CUBE Boxを常時接続して、拠点の人たちと仕事をしている『空間』を共有することで、ふとした瞬間にもコミュニケーションがとれるようにしました」(及川)

現在は、再度、夫が東京へ転勤になったため、週3回は本社で勤務し、残る2回は自宅で仕事をしています。

営業本部インサイドセールスグループ 及川 愛

・営業本部カスタマーサクセスグループ カスタマーサポートチーム 前澤 佳美 の場合

前澤は、2010年から静岡県の自宅で在宅勤務を開始しました。

在宅勤務を始めた頃を振り返り、前澤は「サポートセンターのスーパーバイザーという仕事柄、オフィスで勤務していた時と同じようにお客様対応をできるかが不安でした」と話します。

実際、在宅勤務を始めた当初は、次のような課題に直面したそうです。
お客様からの問い合わせについて、スーパーバイザーでは対応できない内容については、技術担当に交代して対応してもらいます。しかし、前澤は自宅にいるため、技術担当が席にいるかどうかをすぐに確認できませんでした。そのため、対応に遅れが生じてしまうこともあったのです。

このような課題は、チャットツールを利用することで解消されたそうです。

「チャットツールでエスカレーションしたい技術担当にチャットで連絡して、いつでも、即時に対応してもらえるようになりました」(前澤)

また、オフィスで勤務していたときよりも、業務効率を高めようという意識が強くなったとか。

「会社には在宅勤務を認めるという形で配慮をしてもらっているので、しっかりと成果を出さないといけないと思っています。一方で、保育園に子どもを迎えにいかなければならないので、定時内で成果を出せるように効率よく仕事をするように意識しています」(前澤)

今回インタビューをした2人は、オフィス勤務を経験した後に在宅勤務へと切り替えました。自宅で業務をするにあたり、どのような工夫をしているのでしょうか?

・在宅勤務をする上で、どんな工夫をしているの?

在宅勤務をする上での工夫について、及川は「とにかく、オフィスで勤務している時と同じように仕事に集中できる空間をつくることが大切」と語ります。

「細いことですが、例えば、子どもの通う保育園の連絡ノートがデスクに置いてあるとどうしても気になってしまいます。だから、仕事に関係のないものはデスクに置かないようにしています」(及川)

前澤は、「かえって、オフィスで勤務していたときよりも環境づくりに気を使っているかもしれない」と言います。

「例えば、私は在宅勤務を始めてから飲み物を大きめのタンブラーに入れて仕事に臨むようになりました。自宅ですから、その都度冷蔵庫に行ってグラスに飲み物を入れても良いのですが、できるだけデスクから離れたくないので」(前澤)

このように、在宅勤務では仕事に集中できる環境を作り出すことが重要なようです。

及川の在宅勤務環境

続いて、和歌山県にあるサテライトオフィスで勤務する辻田鈴美に話を聞きました。

サテライトオフィスで勤務しているブイキューブ社員に聞いてみた!

・営業本部カスタマーサクセスグループ白浜チーム 辻田 鈴美 の場合

ブイキューブでは、2015年9月、和歌山県白浜町に営業サテライトオフィスを開設しました。辻田は、サテライトオフィスで勤務する計4名のうちの1人です。現在は、営業アシスタントとして既存顧客へのフォローやカスタマーサポート、オンライン営業を行っています。

辻田は、地元が白浜町であり、サテライトオフィスの立ち上げと同時に現地採用されました。家族のそばで仕事ができることに喜びを感じた反面、不安もあったと話します。

「私はIT企業での業務経験がなかったので、テレビ会議などを駆使しながら、遠隔地にいる社内外の方と仕事ができるのか不安でした」(辻田)

しかし、入社してV-CUBE ミーティングやチャットツールが直感的に操作できたことで入社前に抱いていた不安は小さくなり、今はツールの活用方法を身につけて問題なく業務を進めることができているとのことです。

和歌山県白浜町サテライトオフィス
また、以下の辻田の話から、お客様と直接コミュニケーションをとるような職種でも、ICTを駆使することでテレワークを実践できることが窺えます。

「前職でも営業アシスタントをしており、その時は営業とは主に電話でコミュニケーションをとっていました。しかし、ブイキューブに入社後は主にチャットツールでコミュニケーションをとっています。文字にして伝える分、以前よりも要点を整理して簡潔に伝えることを意識するようになったので、かえってコミュニケーションが円滑になったように思います」(辻田)

一方、テレワークの導入は仕事だけではなく、プライベートにも好影響を与えているようです。

テレワークの導入で、プライベートも充実!

共働きの場合、難しい選択に迫られる瞬間の1つが「転勤」です。転勤にともなう単身赴任、あるいはどちらかが退職、転職することは珍しくありません。

しかし、在宅勤務が可能であれば、夫婦のどちらかが転勤を命じられても仕事を継続できます。及川も夫が転勤族であり、東京から広島に転居しました。現在は東京に住まいを移していますが、一貫してブイキューブで活躍しています。

また、在宅勤務は通勤時間がないため、家事に割くことのできる時間も増えます。及川の場合は、夫に手料理を振る舞える回数が増えたとか。

「夫からは、『毎日手料理が食べられて嬉しい』と言われています」(及川)

転勤に限らず、育児や介護のために転職、あるいは退職しなければならないケースもあります。このような局面は、個人あるいは世帯にとって大きな経済的損失となります。しかし、前澤は「在宅勤務ができれば、そのような経済的な損失を最小限にとどめることができる」と語ります。

まとめ

3名へのインタビューから、テレワークを実践するには「必要な時に必要な人と円滑にコミュニケーションを図れる手段を持つこと」が重要だということがわかりました。テレビ会議やWeb会議、チャットなど、状況に応じて最適な手段を選択できるようにしておく必要があるといえるでしょう。

また、特に在宅勤務の場合には、仕事に集中できる環境を自分自身で作り出すことが重要になるようです。今回話を聞いた在宅勤務経験者の2人は、プライベートな空間と仕事場が物理的に同じになるため、仕事とプライベートを意識的に分ける工夫をしていました。

ブイキューブでは、3名以外にも、多数の社員がテレワークを実践しています。テレワークについてより詳しく知りたいという方は、ぜひお問い合わせください。

ブイキューブ
著者情報ブイキューブ

ブイキューブは映像コミュニケーションの総合ソリューションプロバイダとして、世界中どこにいても働ける働き方・環境の実現を目指しています。創業時よりテレワークを活用し、2016年には総務省「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」に選出されました。

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