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RTC 2019 @北京 参加レポート - 1

RTC 2019 @北京 参加レポート - 1

はじめに

2019年10月24日〜25日に中国(北京)で開催された、リアルタイムコミュニケーションに関わる開発者向けRTC 2019に参加してきました。カンファレンスレポートの第一弾として、概要とオープニングトークについて記載します。中国の最先端動向に触れられる内容です。

RTC 2019について

RTC 2019は、Real Time Communication (リアルタイムコミュニケーション) 開発者向けの年に一度のカンファレンスです。北京の中心部にあるCrowne Plaza Beijing Chaoyang U-Townという、ショッピングモールやホテルが併設した複合施設で開催されました。

ビデオ通話、ライブ配信用のSDKを提供するAgoraが主催しました。W3Cや百度なども本カンファレンスの協賛です。また、キーノートで紹介されたAgoraのパートナーとして「ブイキューブ」が出ていました!


参加者の9割超が中国人だったため、多くのセッションは中国語で実施され、内容の理解が大変でした。ただ、発表資料の横に中国語から英語の自動翻訳も表示されていたセッションもあり、中国語のセッションも概要を把握することができました。

[TC 2019が開催されたCrowne Plaza Beijing Chaoyang U-Town]
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[TC 2019初日午前中のセッション会場]
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キーノート1 : リアルタイムコミュニケーションの技術・市場

このセッションでは、現CEOのTony Zhao氏(Agoraの創業者)がRTC業界の技術動向や市場動向について話しました。

Zhao氏によるとRTC業界は年々成長しており、RTCの利用量が増加するとともに利用シーンも増加しているとのことです。そして、2020年には市場価値が今年から50%増加し、44.5億ほどになることが見込まれています。

今後の技術動向については、まずはじめに3つの次世代のビデオ (ストリーミング) コーデックについて話しました。
1つ目は、Amazon、Cisco、Goggle、Microsoft、Mozillaなどが共同で設立した非営利団体 AOMedia (Alliance for Open Media) が開発したAV1 (AOMedia Video1) というコーデックです。 AV1は2018年に仕様が公開されており、ロイヤリティフリーであること、H.265/HEVC (High Efficiency Video Coding) に比べて動画圧縮率が高いことが主な特徴です。AV1の開発にGoogleも参加していることもあり、Android10におけるAV1の利用が普及していくことが見込まれています。なお、AgoraもAOMediaのプロモーターメンバーの一員です。


2つ目は、中国のAVS (Audio Video coding Standard) ワークグループが開発したAVS3というコーデックです。 AVS3は、5Gや8Kに対応したビデオコーデックです。

3つ目は、MPEG (Moving Picture Expets Group) とJCT-VC (Joint Collaborative Tean on Video Coding) が開発したH.266というコーデックです。 H.266は、H.265の次世代規格で2020年に承認される予定です。

次世代コーデック以外の技術動向については、RTC業界で5Gの普及により、RTCのVR、IoTでの利用が増加すること、AIの利用が増加することについて話していました。また、ライブ配信における一般的なCDNでは遅延が3000ミリ秒以上発生する一方、Agoraが提供するサービスは400ミリ秒以下になる言い、Agoraのセールスポイントである低遅延についてアピールしていました。

ただ、5Gが普及したとしてもラストマイルのネットワークの問題はなくならないということも話していました。 ラストマイルの問題は様々な要素が含まれる複雑な問題で、より高度な分析が必要になります。そのため、Agoraとしても分析ツールの開発にも注力しているようです。

また、AgoraはRTCのPaaSサービスとして、SLAへのコミットメント、3Hと1Lの遵守、究極の体験、RTC、透明性の高いコンソール、セキュリティとコンプライアンスを提供すると話していました。本セッションを通して、Agoraは低遅延といったセールスポイント以外にサービス全体の品質に対しても注力しており、RTCサービスのメインプロバイダになろうとしている印象を受けました。

[AgoraがRTC PaaSサービスとして提供する6つのサービス]
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キーノート2 : 米国でのリアルタイムコミュニケーションの利用シーン

このセッションでは、AgoraのCRO兼COOであるReggie YativがアメリカにおけるRTCの利用トレンドについて話しました。

トレンドについて話すにあたり、Yativ氏はまずトレンドを牽引する4社について話しました。Facebookは2017年からライブ配信機能を提供開始しています。Amazonは2018年にAlexa搭載つき製品を開発できるツールとして、Alexa Smart Screen SDKを発表しました。

また、GEは2019年に遠隔でシェフから料理を教わることができるChiboというサービスの提供を開始しました。そして、Googleは2019年11月にサービス開始予定であるGoogle StadiaというクラウドゲームサービスにおいてRTCを利用しています。こうしてみるとアメリカの巨大IT企業もRTC市場に参入していることがわかります。

また、Yativ氏によるとアメリカのオフィスワーカーのうち70%の人が週に一度は遠隔で働いている。リモートワーカーの88%が遠隔で働く際に重要な点として、コミュニケーションを挙げているとのことです。つまり、このようなニーズに応えることができるのはAgoraが提供しているサービスだ、ということを主張したいのだと思います。そして、遠隔で働く際のツールとして、box、IBM、Agoraが協業して開発したサービスを紹介していました。

[IBM、box、Agoraが協業して開発したコラボレーションツール]
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まとめ

カンファレンスレポートとして、まずはカンファレンスの概要とオープニングトークについて記載しました。次回は、筆者が参加したセッションについて記載したいと思います。業界トレンドの変遷やAI × RTC をテーマとしたセッションが中心となっています。

参照

The Alliance for Open Media Kickstarts Video Innovation Era with “AV1” Release
Members - Alliance for Open Media
AV1 & Media Codecs

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著者情報ブイキューブ

ブイキューブは映像コミュニケーションの総合ソリューションプロバイダとして、世界中どこにいても働ける働き方・環境の実現を目指しています。創業時よりテレワークを活用し、2016年には総務省「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」に選出されました。