株主総会・IRイベントの「聞こえない」「追えない」「撮り直せない」を解消する3つのAI技術

株主総会や決算説明会は、企業にとって投資家・株主との重要なコミュニケーションの場です。一方で、運営スタッフや登壇役員が現場で感じる"リアルな課題"は少なくありません。

  • 字幕がないため、オンライン参加者が音声を聞き逃すと内容を追えない
  • 株主の質問が長く・話が散漫になり、要点を瞬時に把握して回答を準備するのが難しい
  • 役員の事前収録に多大な時間がかかり、収録後に内容を変更したくても対応できない

今回は、こうした課題を解消するためにブイキューブが提供するAI活用機能として、「Live Captions」・「AIアバター」の2つをご紹介します。さらに、現在開発中でまもなくリリース予定の質疑応答支援機能についても、一足早くご紹介します。

Live cAptIons——配信の"わかりやすさ"を底上げするリアルタイム字幕

機能概要

Live cAptIonsは、配信中に話者の発言内容をAIがリアルタイムで文字起こしし、字幕テロップとして画面上に表示する機能です。

配信開始から終了まで継続的に文字起こしを行い、視聴者は音声を聞きながら字幕でも内容を確認できます。テキストを画面の自然な位置に表示するUIを採用しており、視聴者が直感的に読み進めやすい設計となっています。

こんな場面で活躍します

ハイブリッド開催の株主総会・決算説明会では、会場参加者とオンライン参加者が混在します。音声環境の差や、音量・滑舌の問題で「聞き取れなかった」という状況が生まれやすい場面でも、字幕があることで情報の取りこぼしを防ぎ、公平な情報提供を実現できます。

また、聴覚に不安を持つ株主への対応や、多言語展開を見据えたアクセシビリティ向上の文脈でも注目されています。

質疑応答支援機能——質問の「聞く・まとめる・答える」をAIがサポート

機能概要

現在ブイキューブが開発中の質疑応答支援機能は、IR系イベントの質疑応答パートに特化した質疑要約システムです。株主・アナリスト・機関投資家からの口頭質問を録音し、AIが文字起こしと要約を生成して、回答すべき要点を箇条書きで提示します。

株主総会や決算説明会では、質問が長くなったり話が散漫になりがちです。この機能を使うことで、事務局スタッフはリアルタイムで要点を把握しながら進行でき、登壇役員は回答すべきポイントをすぐに確認できるようになります。

主な機能

  • 録音・文字起こし・要約:質問者が話している間だけ録音し、発言終了後に素早く文字起こし+要約を生成
  • 要約出力(箇条書き):長くなりがちな質問の要点を簡潔なリスト形式で表示。回答すべきポイントが一目でわかる
  • 辞書登録(誤字対策):専門用語・社名・商品名などを事前登録することで、文字起こし精度を向上
  • テキスト保存:文字起こしと要約結果をテキストデータとして保存。議事録作成の工数を大幅に削減

📌 本機能は現在開発中です。リリース時期など詳細が決まり次第、改めてご案内いたします。

誰のための機能か

事務局スタッフ(司会・進行補助)にとっては、質問の要点を即座に把握しながら進行できるため、次の質問者への誘導がスムーズになります。また、従来は手書きや手動入力で行っていた議事メモの作成負荷が軽減されます。

登壇する企業役員にとっては、要約された質問ポイントが素早く手元に届くため、回答漏れの防止や回答準備の迅速化につながります。決算説明会後のメディア対応や社内報告時のブリーフィング素材としても活用できます。

AIアバター——役員の"出演負荷"をAIが肩代わり

機能概要

AIアバターは、約5分程度の映像素材をもとに、役員本人の容姿・音声を再現したAI動画を生成する機能です。株主総会の事業報告など、従来は役員が実写で出演していた動画パートをAIアバターで代替できます。

役員のスケジュール拘束を最小限に抑えながら、本番直前までシナリオの変更・更新が可能な制作体制を実現します。

こんな課題を解消します

事業報告の動画を毎年実写で収録している場合、こうした問題が生じがちです。

  • 多忙な役員のスケジュール調整に時間がかかる
  • 一度収録すると、決算発表から総会までの間に事業状況が変化しても動画を更新できない
  • 撮り直しや編集作業が発生すると、運営側の負担が大きい

AIアバターを導入することで、これらをまとめて解消できます。

導入事例:グリーホールディングス株式会社

実際の活用事例として、グリーホールディングス株式会社のケースをご紹介します。

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同社では、株主総会の事業報告における役員メッセージ動画にAIアバターを導入しました。従来の実写収録では、多忙な役員のスケジュール調整や、収録後の事業状況の変化に伴う内容更新が困難である点が課題となっていましたが、AIアバター動画を採用することで収録にかかる拘束時間を大幅に短縮し、本番直前までシナリオの変更・更新が可能な体制を構築しました。

演出面でも工夫が凝らされています。役員本人が直接思いを伝える重要なパートでは実写映像を全画面で使用し、AIアバターが事業数値を説明するパートではスライド資料を大きく表示してアバターをワイプ(小窓)にするというカメラワークを採用しました。 この「実写×AIアバター」の使い分けにより、株主からも「違和感がなかった」という声が寄せられています。

収録工数の面でも顕著な効果が出ています。役員の収録時間は従来30分枠を確保していたところ、今回は説明含めて10〜15分程度で終了し、大幅な工数削減につながりました。

また、初年度に生成したアバターモデルを活用することで、次年度以降は収録そのものをなくし、テキスト入力のみで動画を更新できる運用体制の構築も見据えています。

詳細:グリーホールディングス株式会社 様 | オンライン・リアル・ハイブリッドのイベント 導入事例 | ブイキューブ

まとめ

IRイベントにおけるコミュニケーションの課題は、「聞こえない・追えない・まとめられない」という3点に集約されます。ブイキューブではそれぞれ異なるアプローチからこの課題を解決するAIソリューションをご提供します。

ブイキューブでは、バーチャル株主総会・ハイブリッド株主総会の企画・運営・配信に関するご相談を承っています。詳細・導入についてのお問い合わせは、お気軽にご連絡ください。

山本脩太郎
著者情報山本脩太郎

ブイキューブのはたらく研究部 編集長?部長? 2018年株式会社ベーシックに新卒入社。 インサイドセールスを経て、マーケティングメディアferretの編集部でインタビュー記事を中心とした企画・執筆などを担当。 同時期に数社のコンテンツマーケティング支援・インタビュー取材を経験。 2020年3月に株式会社ブイキューブに入社。

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