ロジクール BRIOを徹底検証!4K画質・軽量が魅力のWebカメラ

ロジクールBRIOは、少人数での使用で性能を発揮する高画質・高性能なWebカメラで、下記のような方におすすめできます。
- 1〜4人程度での使用がメイン
- 広画角だと映像の歪みが気になる
- カフェやオフィス、コワーキングスペースなど使用環境が複数ある
しかしロジクールC930eを含む類似製品と比較して、実際どれを購入すべきか迷われている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、BRIOの使いやすさを徹底検証するため、ブイキューブ編集部が実際に開封して使用したレビューをお伝えします。
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ロジクール BRIOとは?
出典:logicool公式サイト
BRIOは個人で使うテレワークでも、オフィスでのWeb会議でも高いパフォーマンスを発揮するWebカメラです。基本的なスペックを表にまとめました。
画角 |
65〜90° |
画素数 |
- |
内蔵マイク |
ステレオ/デュアル全方位マイク |
サイズ(H×W×D) |
27×102×27mm |
対応OS |
macOS/Windows |
価格 |
28,350円(税込) |
ストリーミング機能 |
◯ |
解像度 |
4K Ultra HD(最大4,096 × 2,160) |
設置方法 |
クリップ/三脚 |
接続端子と付属USBケーブル |
USB Type-C(カメラ側) USB Type-A ※2.0または3.0対応(パソコン側)、 |
商品詳細 |
ロジクール BRIOのパッケージ内容
それでは早速、BRIOを開封してパッケージ内容を確認していきましょう。
1.外観
カメラ本体は黒くてシンプルなデザインです。中央にカメラがあり、両側にノイズキャンセリング機能を搭載したマイクがついています。大きさは、幅が約10cm、高さと奥行きが2.7cmです。幅10cmはハガキの横幅とほぼ同程度であり、片手で持ち運べるコンパクトなサイズと言えます。
本体を使用する際は、付属のUSBケーブルをパソコンに挿せば使用でき、電源ケーブルは必要ありません。USBケーブルの長さは2.2mで取り外しが可能です。
2.内容
箱を開封すると、下記の内容物が入っていました。
- 本体
- 着脱式プライバシーシャッター
- キャリングケース
- USBケーブル(2.2 m)
- 保証規定
キャリングケースには、カメラと取り外し式クリップやケーブルを分けるための仕切りがあり、軽量さを活かした携帯性の高さが感じられました。
付属のプライバシーシャッターは、手動でカメラに取り付けることで盗撮防止になります。
出典:logicool公式サイト
新型コロナウイルスの影響で対面での打ち合わせ機会が減ってはいるものの、自宅でのワークスペースを複数設けている方や、サテライトオフィスで仕事をしており移動を伴う方には重宝するでしょう。
BRIOの特徴
次に、BRIOの特徴である以下4点について、実際に商品を使ってみた感想を含めて説明していきます。
- 自由に調整可能な画角
- 軽量なボディ
- 4Kと独自システムで実現される高画質
- 簡単なセットアップ
1. 自由に調整可能な画角
少人数会議に最適なBRIOは、65°、78°、90°の3種類の視野角に調整が可能で、状況に合わせて選択することができます。
視野角 |
推奨する会議参加人数と使用シチュエーション |
65° |
1〜2人:被写体にフォーカスされ、集中して会話が可能 |
78° |
4人:バランスの取れた画角になり、被写体の環境の把握が可能 |
90° |
5人〜:ホワイトボードなどの資料や背景を表示するのに最適 |
最大画角が90°と広い会議室はカバーしきれないものの、オートフォーカス機能と5倍HDズームにより、鮮明な4K解像の映像を記録できるのもポイントです。ホワイトボードや壁に設置した掲示物の文字をしっかり読み取ることができます。
2. 軽量なボディ
BRIOは他のWebカメラに比べ、重量が軽いです。通常のWebカメラは、平均して100g以上の重さがあるものが多いですが、BRIOは63gです。少し大きめの卵と同等の重さと考えるとイメージがしやすいのではないでしょうか。持ち運ぶ機会が多い方でも気にならない重さですね。
3.4Kと独自システムで実現される高画質
出典:logicool公式サイト
BRIOはコンパクトな形状ながら、以下の解像度に対応しており、鮮明な映像を提供してくれます。
- 4KUltraHDビデオ(30fps)
- HD1080p(30または60fps)
- HD 720(30、60または90fps)
また、ロジクール社独自のシステムである「RightLight™3」(※)により、日光や照明などが自動で調整されば、被写体の輪郭がくっきりと映されるようになっています。
カメラのカスタマイズ性にも優れており、Web会議システムの機能を使わなくても人物と背景を合成表示することも可能です。在宅勤務時など背景を見られたくないような状況でも、安心して使うことができるでしょう。
※広範囲の光と色をキャプチャしてから、最も重要な被写体に対して画像を最適化する、ロジクールBRIOのUltra-HD画像システムが採用されています。
4.簡単なセットアップ
BRIOは、本体とパソコンをUSBケーブルで接続し、本体をクリップでパソコンに固定するだけでセットアップは完了、使える状態になります。
付属しているコードでパソコンに接続すると、カメラの制御に必要なソフトウェアが、自動でインストールされます。ソフトウェアインストール後は、パソコンの上などに本体をクリップで付けるだけでそのまま使用可能です。
なおカメラの色調や光調整を操作したい場合は専用のファームウェアが必要です。
※底面のクリップは外すと、三脚を取り付けることも可能です。さらに広い視野を確保したいときは三脚を活用しましょう。1/4インチの三脚に対応しています。
BRIO実機レビュー
ここからは、BRIOを実際に使って性能を検証していきます。今回は、以下3点を順に調査していきました。
- 大きさ・重さ
- 操作性
- 画質・音質
1.大きさ・重さ
前述の通り、コンパクトで軽いため、モニターにつけた際にも安心感があります。軽いながらもマットな表面素材と金属の質感となっており、プラスチックのようなチープさはありません。
▲iPhoneSE(138 × 67mm)との比較
2.操作性
カメラとパソコンをケーブルで繋ぐと、BRIOの使用に必要なソフトウェアがダウンロードされるので、特に調べて操作しなければいけない工程はありませんでした。
カメラの調整はパソコンの画面上で行いますが、視野角、オートフォーカス、ズームなどの項目がありコントロールパネルもわかりやすいデザインです。
画角を変える際は、表示されている「視野角」を押すだけで瞬時に入れ替わるため、会議のファシリテーターが状況に合わせてすぐに切り替えることが可能でした。
3.実際の画質・音質
画質が良く、画面上に文字などを映しても細部まで描写され、容易に文字を視認できます。
BRIOは解像度を上げるとフレームレートが下がりますが、4Kの映像投影でも解像度でも挙動に問題はありませんでした。
注意
現在、ZoomやTeamsといったWeb会議システムの多くは、4K映像出力モードに対応していません。そのためWeb会議中の映像が、実際に記録されている映像よりも鮮明でない場合があるので注意しましょう。
音質に関しては、外付けマイクの使用時よりはややくぐもった印象があるものの、ノイズキャンセリングで雑音を除去してくれているので、会話の妨げにはなるほどではありません。パソコンの内蔵マイクと比べると非常に高音質なので、会議に支障をきたすほどではないでしょう。
4.画角調整機能
実際にBRIOの画角調整機能も試してみました。撮影範囲を比較してみてください。
▼65°
▼78°
▼90°
65°だと2人程度ですが、90°にすると4人程度まで撮影範囲を広げられます。個人で使用するときは65°、会議の際は90°と調整できるのが嬉しいポイントです。
また、カメラには5倍HDズーム機能が搭載しています。画角65°の状態で5倍にズームし、画質を検証しました。
▼通常時(ズーム前)
▼5倍ズーム時
5倍ズーム状態でも画質が保たれていることがわかります。ピントもしっかり合うので、会議室前方に置いたホワイトボードや掲示物を写すこともできるでしょう。
BRIOの注意点
コンパクトで画角が調節できるBRIOですが、レンズを上下左右に動かすパン・チルト機能がないため、パソコン装着後に画面角度の変更できないデメリットがあります。
BRIOは画角の調整はできますが、カメラのレンズは埋め込まれているため、上下左右には動かせません。そのため広い会議室をカバーしたい場合は三脚を装着して画角を補う必要があります。
ただし、約2.5万円という価格帯から考えるとパン・チルト機能が付いているものの方が珍しいので、一概にデメリットとも言えない点かもしれません。
BRIOがおすすめの人は?
出典:logicool公式サイト
実際に操作してみて感じたBRIOの魅力は以下3点です。
- 4K画質に対応している高画質な映像
- 63gとトップクラスの軽量さで携帯性に優れる
- 画角調整機能
上記を踏まえると、BRIOは以下の方におすすめと言えます。
- 1〜4人程度での使用がメイン
- 広画角のカメラだと映像の歪みが気になる
- カフェやオフィス、コワーキングスペースなど使用環境が複数ある
基本的な用途としては、少人数での使用で性能を発揮する製品のため、大人数での使用や画面全体にホワイトボードや掲示物を写すWeb会議にはあまり適していません。
BRIOは特にガジェットに対する知識がない人でも、簡単にセッティングできるよう配慮されています。機材の特性を理解しつつ、最適なWebカメラを選んでWeb会議をスムーズに進めていきましょう。