ロジクール C930eの音質・画質を徹底検証|少人数使用におすすめのWebカメラ

ロジクールのWebカメラ「C930e」は、価格をおさえつつビジネスシーンでの利便性を追求したコストパフォーマンスの高いWebカメラです。高画質に定評があり、個人や少人数グループでの使用に適しているため、YouTubeなどでのライブストリーミングにも活用されています。

ロジクールのWebカメラの中では中間的な価格帯に属するため、ハイスペックでなくていいものの、内蔵カメラとの違いをしっかり感じたい方に特におすすめです。

今回はそんなロジクールの人気Webカメラ「C930e」について、実際に使って検証した結果とともに解説します。

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ロジクール「C930e」について

C930e

出典:logicool公式サイト

ロジクール「C930e」は前モデルの「C930」をビジネスモデルとしてグレードアップしたWebカメラです。まずは基本性能を表にまとめました。

画角

90°

画素数

300万画素

内蔵マイク

ステレオ、デュアル全方位

サイズ(H×W×D)

43×94×71mm

対応OS

Windows® 7、Windows 8またはWindows 10

Mac OS X 10.7以降

価格

14,570円(税込)

ストリーミング機能

解像度

HD1080p(1920×1080)

設置方法

クリップ/三脚

パソコン側接続端子

USB Type-A (※3.0対応)

カメラ側は取り外し不可

商品詳細

ロジクール C930e

ロジクール C930eの開封からセットアップ

続いて実際に箱を開封し、内容物やC930eの外観を確認しました。

同梱物

同梱物

箱を開封すると、下記のアイテムが入っています。

  • 保証規定・製品説明書
  • 製品本体
  • USBケーブル
  • 外部プライバシーカバー

プライバシーカバーは、レンズを物理的にふさぐことができるパーツで、カメラ本体にかぶせるものです。Web会議後に万が一カメラを切り忘れたときにプライバシーの漏洩を防いでくれます。

POINT

C930eは調節式のクリップでパソコンに設置するだけで使用できるため、電源ケーブルはありません。同梱されているケーブルは、パソコン側に接続させるType-AのUSBケーブルのみです。Type-Cポートのパソコンに接続する場合は、Type-AからType-Cに変換するアダブターを別途ご用意ください。

外観

iPhoneSEとの比較

カメラの両サイドにデュアルマイクが備わっているのが分かります。本体サイズは43 x 94 x 71 mmです。イメージがつきやすいよう、iPhoneSE(138 x 67 mm)と比較してみました。

クリップ部分を除くと、iPhoneSEの半分程度の大きさです。

コンパクトで無駄のないフォルム、黒とシルバーを基調とした洗練されたデザインから、ビジネスシーンでの使用に最適な印象を受けました。

パソコンに接続するUSBケーブルは1.8mですので、個人から少人数の使用に向いています。ケーブルはカメラ本体から取り外すことはできず、持ち歩きの際にまとめられるよう、バンドがついています。

セットアップは簡単、1分で完了

セットアップ

袋からカメラ本体を出して同梱のUSBケーブルでパソコンと接続すれば、すぐに使用可能です。本体にクリップが付いているので、ノートパソコンやディスプレイに装着できます。カメラ本体の裏側に付いているネジ穴に、別途三脚を取り付けることもできます。

画角や角度などカメラの詳細な設定をしたい場合は、「Logi Tune」というデスクトップアプリを使います。デスクトップ上にはミニアプリとして表示されるので、作業タブを妨げることはありません。

Logi Tuneの使用イメージ

ミニアプリ「Logi Tune」の使用イメージ(Windowsの場合)

ただ、カメラ自体にオートフォーカス機能があるため、アプリは必要性を感じなければ使わなくても問題ないでしょう。

【検証】ロジクール C930eの音声・映像のクオリティは?

セットアップと組み立てが終わったところで、実際にロジクールC930eを使用して、音声や映像をチェックしていきましょう。

音声

ロジクール C930eはマイクがカメラの両サイドについているステレオタイプなので、音質は非常に良い印象です。マイクの有効範囲は1m以内とされていますが、それ以上離れていても拾ってはくれます。

ただ、マイクからは離れているとクリアな音声にはならないので、小規模なWeb会議や自宅での個人使用に適しているでしょう。ノイズキャンセリング機能はありませんが、多少の雑音があっても会話の妨げになるレベルではありません。

映像

C930eで撮影したパンフレット

解像度は1080pと画質が良く、ホワイトボードや壁の掲示物、資料の文字も鮮明に写すことができました。一般的にHDで720p以上のものが高画質とされているため、十分な解像度であることがわかります。

会議室など広い範囲を映しての使用を想定し、画角も前のモデルの77°から90°と広くなっています。少人数〜4人程度ならしっかり画面におさまります。画角は90度とバランスの取れた設定なので、背景や資料なども歪みが気にならずに全体を写し出すことができます。

C930eの撮影イメージ

また30cm以上離れた対象物に適用されるオートフォーカス機能と微光条件でも画面の明るさを調整する自動光補正機能により、特にカスタマイズをしなくても問題なく使用できました。

4倍ズームをしてもしっかり対象物にフォーカスしてくれます。

4倍ズーム適用時

フレームレートはZoomやTeams等のWeb会議システムの上限である30fpsなので、なめらかさに関しても気になる部分はありません。

ロジクールC930eの注意点

C930eは全方位に対応したデュアルマイクを搭載しているものの、本体がコンパクトなためか、マイクが音をピックアップできる範囲が半径1m以内と狭くなっています集音すべき対象人数が増えると音が拾われなくなってしまう可能性があるので、注意が必要です。

またノイズキャンセリング機能がなく、雑音の除去ができないデメリットがあります。雑音が気になる場合には、ノイズを除去するソフトウェアを使用するのもおすすめです。

まとめ|個人や少人数での利用ならC930eがおすすめ

ロジクールのWebカメラ「C930e」はリモート会議に適した、ビジネスシーンを想定したモデルのWebカメラです。画質が良く、全方位の音を拾うことができますが、範囲は狭いため自宅などひとりで使う場合や、少人数の会議での使用時に効果を発揮します。

以下のシチュエーションで使う場合に特におすすめできるWebカメラです。

  • 自宅からのWeb会議への参加
  • 少人数(3〜4人)での会議
  • YouTubeなどの収録
  • 生配信などの放送
  • オンラインでの授業の配信

もし、大人数での使用を考えている場合にはこのようなカメラ角度の操作性が高いものを検討してみてください。例えばAVerの「CAM540」は、7〜24人程度までの会議にも対応する本格的なWebカメラです。

Aver information CAM540

AVer CAM540を見てみる

ロジクールのC930eは、大人数のWeb会議での使用には適していないものの、1080pの高画質、90°の広い画角、30cmで作動するオートフォカス機能など個人使用としては十分なスペックを誇ります。パソコン内蔵のカメラ画質やマイク音質のストレスから解放され、快適なオンラインミーティング環境を整えたい人にはおすすめです。ぜひ、ご検討ください。

ロジクールC930eを見てみる

 

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ブイキューブ
著者情報ブイキューブ

ブイキューブは映像コミュニケーションの総合ソリューションプロバイダとして、世界中どこにいても働ける働き方・環境の実現を目指しています。創業時よりテレワークを活用し、2016年には総務省「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」に選出されました。

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