書画カメラって何?Web会議で簡単に手元を映せる便利カメラ

書画カメラって何?Web会議で簡単に手元を映せる便利カメラ

テレワークの浸透でWeb会議を実施する機会が増えています。

Web会議における資料の共有はデータでやり取りされることが一般的ですが、紙の書類や図面、書籍、商品の現物などをどうしてもカメラに映さないといけない場合もあるのではないでしょうか。

そんなときに便利なのが「書画カメラ」です。PCに内蔵されているカメラなどでは撮影しにくい、手元の資料や商品などを撮影できます。

ここでは書画カメラの活用シーンや選び方、おすすめの書画カメラをご紹介します。

書画カメラとは

書画カメラのイメージ

書画カメラとは、手元の様子を簡単に撮影できるWebカメラのことを指します。

Web会議で用いられるカメラは2種類に大別できます。一つは、ノートPCなどに内蔵されているカメラ。もう一つは、外付けのWebカメラです。書画カメラはこの外付けWebカメラの一種といえます。

一般的なWebカメラは人物の表情を撮影することに特化しています。そのため、カメラの画角や焦点距離や向きは、基本的にPCの前に座った人物を撮ることに最適化されています。

こうしたカメラでは、手元にある紙の資料や本、商品の現物などを映そうとしても、画角内に収まるようにカメラとの距離を測ったり上下左右にずらしたりする必要があり、なかなかきれいに撮影できません。

このような場合に重宝するのが書画カメラです。

書画カメラの最大の特徴は、被写体を真上から見下ろす形で撮影できる点にあります。

カメラを下に向けた状態で固定することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。実際の活用シーンを見てみましょう。

書画カメラの活用シーン

書画カメラの活用シーンは実に多岐にわたります。

たとえば、以下のようなケースが考えられます。

  • 営業
  • 学校の授業
  • 習い事教室やスクール

営業

オンライン営業

近年の営業現場では、リモートワークやオンライン化に伴ってさまざまな資料のデータ化が進んでいるとはいえ、どうしても紙でしか用意できない資料や図面、商品の現物といったものも存在します。

それらを営業先に実際に見せながらWeb会議を行わなければならないシーンも珍しくないでしょう。

そうした場合に、手元の机に紙資料や商品を置き、それを書画カメラで撮影します。相手は資料や商品を真上からまっすぐ見下ろす形で眺めることができ、文章であればすみずみまで読むことができ、商品であれば歪んだり画角から飛び出たりすることなくしっかりと細部まで確認できます。

書画カメラは可動式のアーム部分の先にカメラが取り付けられており、ぶれたり揺れたりすることもなく、安定した映像を相手に送れる点も大きなメリットです。

学校の授業

オンライン授業

学校における授業は、書画カメラが最も活用されているシーンの一つです。

教科書や専門書はデータ化されていないものも多くあります。また、ノートなども、書画カメラの下に広げた状態できれいに撮影することができます。

書画カメラによってはカメラの角度も調整できるため、真下だけではなく黒板やホワイトボードも映すことができます。

資料と黒板を交互に映す場合にも、カメラの角度を変えればよいだけなので、簡単に撮影したいものを撮影することができるでしょう。

習い事教室やスクール

オンラインスクール

たとえば書道教室やネイルアーティストのスクール、各種楽器の習い事などをオンライン化する場合には、講師の手元をしっかりと撮影する必要があります。

外付けのWebカメラを三脚に乗せて流用することも可能ですが、多くのWebカメラは先述の通り、PCから人の顔を撮影することに特化しており、画角が狭い、ズームができないといったデメリットもあります。

加えて、PCの画面に取り付けやすいようにクリップ式になっているものが多く、三脚に接続するための一般的な規格である「1/4インチサイズ」のネジ穴がついていないことも多くあります。

市販されているデジカメなどを三脚に固定し、それをケーブルでPCにつないで接続する方法もありますが、三脚を広げるスペースが必要になるほか、一般的なデジタルカメラなどから出力した映像を直接PCに入力しても、そのままWeb会議ツールで認識できるわけではありません(一部のカメラメーカーはデジカメをWebカメラ化するためのドライバーをリリースしています)。

デジカメの映像をPCに認識させるために別途映像キャプチャボードなどの機器が必要になることもあり、手持ちのデジカメなどを流用するのは少し面倒だといえるでしょう。

書画カメラの選び方

このようなシーンで活用できる書画カメラは、テレワークの浸透に伴って各社からさまざまな種類の製品がリリースされています。

どのような基準に沿って選べばよいのでしょうか。ここでは以下の6つの基準を考えてみたいと思います。

  1. 画質
  2. 画角
  3. 接続端子
  4. ライト
  5. ズーム
  6. カメラの向き

画質

多くの外付けWebカメラと同様に、画質は選定の大きなポイントです。

4Kに対応しているものもありますが、この点はWeb会議ツールとの兼ね合いを考える必要があるでしょう。

書画カメラが4Kで撮影しても、Web会議ツールが4Kに対応していなければ、せっかくの高画質の映像も配信時には画質が落ちた状態で配信されることになってしまいます。

また、4Kでの映像配信は多くのデータ通信を必要とするため、安定したWi-Fi環境、あるいは有線LANがあることが前提となります。ネット環境のない場所でテザリングなどを利用して配信する場合には4Kの映像の送受信は難しいと考えたほうが無難です。

画質は、配信する環境も確認しつつ、検討しましょう。

画角

撮影できる画角は非常に重要です。

同じ距離から撮影した場合、画角が狭いカメラではA4サイズまでしか撮影できなくても、画角が広いカメラであればB4やA3といったサイズまで撮影することができます。

書画カメラの仕様書では「撮像領域」や「撮影可能範囲」などと記されていますので、どれくらいの大きさのものを撮影したいのか、それが撮影可能な大きさに収まっているかを確認しておきましょう。

接続端子

Webカメラとしての利用が想定されているので多くの書画カメラはUSBによる接続が一般的です。

ただ、HDMIの出力端子を有しているカメラもあります。これは、書画カメラで撮影した映像を直接プロジェクターやテレビモニターに入力して観ることを想定しているため。

Web会議のみで利用する、という場合には必要ではありませんが、一つの大きな会場や教室で多くの人が同時に映像を鑑賞する必要がある場合にはHDMI接続端子があったほうが利便性が高まります。

ライト

一般的な外付けWebカメラにはライトは付属していませんが、書画カメラはその特徴を活かすためにライトを備えている製品も多くあります。

先述のようにプロジェクターに直接接続して映像を環境するような場合には、その会場や教室は暗くなっていると想定されます。

その場合、ライトが付属していないと被写体を照らすライトが別途必要になってしまい、取り回しが煩雑になります。

撮影するシチュエーションなどを事前にシミュレーションし、ライトの必要性についても検討しておきましょう。

ズーム

これも一般的な外付けWebカメラには付属していない機能の一つです。

ズーム機能がないと、部分的にアップにしたりズームアウトしたりするためにカメラ自体を被写体に近づけたり遠ざけたりしなければならなくなります。

前掲の活用シーンで言えば、紙の図面の一部をアップにして説明したい、あるいはネイル教室でデコレーションを細部を見せたい、といった利用を想定しているのであればズーム機能を有したカメラを選びましょう。

逆に、ズーム機能がなくても、カメラのアーム部分を操作して被写体への距離を変えれば実質的にズームと同じ効果が得られるため、主に定点での利用を想定しているといった場合には、必ずしも必要な機能ではありません。

カメラの向き

カメラの向きが真下のみに固定されているものと、さまざまな角度に回転させることができるものがあります。

水平方向に角度が変えられる(首振りができる)と、紙を縦横どちらの向きで置いても撮影が簡単になります。

また、垂直方向に角度が変えられると、黒板やホワイトボードを映すことができます。自分のほうへ向ければ、一般的な外付けWebカメラとして利用することももちろんできます。

この機能もどのようなものを撮影したいのかによって有無を検討する必要があるでしょう。

おすすめの書画カメラ

Aver「M11-8MV」

Aver「M11-8MV」

出典:Aver

汎用性が高く、リモートワークや遠隔授業などに幅広く利用できます。撮影可能範囲が広く、カメラの向きを自由に変えられるのでさまざまなものを簡単に撮影できることが特徴。映像データをMicroSDカードに直接保存することもできます。

  • 画質 1080p(フルHD)
  • 最大撮影エリア A3対応(420 x 315 mm)
  • 接続端子 USB-A×1(フラッシュメモリ,マウス接続用), Mini USB×1, HDMI出力×1, VGA出力×1
  • ライト 組み込み式LEDライト
  • ズーム デジタル20倍
  • カメラの向き 0度/180度

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Epson「ELPDC21」

Epson「ELPDC21」

出典:Epson

光学12倍のズーム機能があり、小さなものもクリアに映すことができます。折りたたみ可能で、軽く、持ち運びが簡単。またSDカードスロットがあり映像の直接保存が可能です。

  • 画質 1080p(フルHD)
  • 撮像範囲 A3対応(374mm×281mm(4:3 比))
  • 接続端子 ミニD-sub 15pin×1、USB端子タイプB×1、HDMI×1
  • ライト LED×2
  • ズーム 光学12倍
  • カメラの向き 左右に180度首振り可

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ELMO「MX-P2」

ELMO「MX-P2」

出典:ELMO

4K対応の最大解像度があり、高画質な映像を撮影したい人におすすめです。底面にマグネットを搭載しており、さまざまな場所に設置しやすく配慮されています。

  • 画質 最大4K
  • 撮像領域 高さ286mmから374mm×281mm(4:3比)
  • 接続端子 USB×1, HDMI出力×1, RGB出力×1
  • ライト 白色LED
  • ズーム デジタルズーム16倍
  • カメラの向き 0度/180度

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IPEVO「VZ-R」

IPEVO「VZ-R」

出典:IPEVO

台湾発のメーカーIPEVOの「VZ-R」は比較的安価ながらコストパフォーマンスに優れた製品です。HDMI端子も備えており、USBと同時に出力可能。折りたたみもできます。

  • 画質 最大3264 x 2448(USBモード時)
  • 最大撮影可能範囲 270 x 480mm(16:9比)
  • 接続端子 USB Type-C×1, HDMI出力×1,
  • ライト 白色LED
  • ズーム デジタルズーム
  • カメラの向き 左右に首振り可

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まとめ | 書画カメラを活用しよう

このように、リモートでの仕事や教育現場において書画カメラの活用シーンは急速に広がっています。

一般的な外付けWebカメラを流用するよりも、映したいものをよりクリアに安定して撮影することができる書画カメラは活用のメリットも十分大きいと言えるでしょう。

どの書画カメラを購入すべきかという選定ポイントは先述の通りですが、まずはどのようなものを撮影したいか、どういった配信環境にあるかという点をしっかり確認しておきましょう。

ニーズに合った最適な書画カメラを選び、より効果的で効率的なリモートワークやオンライン授業などにつなげてもらえればと思います。

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ブイキューブ
著者情報ブイキューブ

ブイキューブは映像コミュニケーションの総合ソリューションプロバイダとして、世界中どこにいても働ける働き方・環境の実現を目指しています。創業時よりテレワークを活用し、2016年には総務省「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」に選出されました。