【私のテレワーク環境】出社時と同じ生産性を保つために―デザイナー・岩田剛の場合

仕事や育児・介護、プライベートを両立する働き方として、テレワークに注目が集まっています。導入を進めている企業も出てきていますが、いざ家で働こうとしても、職場との環境の違いに戸惑う人も多いかもしれません。

ブイキューブでは、誰もが自分のライフスタイルに応じて働き方を選べる「オレンジワークスタイル」を掲げ、さまざまな職種の社員がテレワークを行っています。連載「私のテレワーク環境」では、彼らがどんなところで業務に従事しているのか、使用している機器や空間の作り方、テレワークを行ううえで気をつけていることなど、テレワークで働くための環境づくりにフォーカスして紹介します。

 

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テレワークする場所を決めて、仕事のスイッチをオンにする

今回紹介するのは、ブイキューブ製品のデザインやUI、ビジュアル表現、ブランディングデザイン、映像の制作を担っている、技術本部・制作グループの岩田剛が働くテレワーク環境です。岩田はこのグループのプレーヤーを兼ねたマネージャーとして、主にプロダクトデザインに関わっています。

株式会社ブイキューブ 開発本部 制作グループ マネージャー 岩田 剛

氏  名:岩田 剛
年  齢:40歳(入社17年目)
職  種:デザイナー、マネージャー
家族構成:妻、子ども3人(7歳、5歳、1歳)
※2019年4月現在

そんな岩田のテレワーク環境は、実にシンプルなもの。自宅の一室をテレワーク用の部屋に割り当て、デスクとチェア、モニタを設置しています。以前は趣味のキャンプ道具などがデスクの周りに置いてあったそうですが、現在はクローゼットなどの収納が少しあるだけ。デスクの上も、親機になるMacbookとディスプレイ、キーボード、マウスのみです。

「気が散る要素を少なくしました。テレワークをする空間はここと決めていて、家の中で場所を変えて仕事をすることはありません。場所を決めることで、仕事のスイッチをオンにすることができます」(岩田)

デスクに向かう岩田剛

デュアルディスプレイとして使用しているのは、DELLの「U2414H」。デザイナーに限った話ではありませんが、ことデザインワークでは作業効率を高めるために外部ディスプレイが必須とのこと。費用対効果を重視しつつ、「U2414H」をチョイスしました。

岩田が使っているモニター DELL U2414H

テレワーク中、自分の身体を長時間支えてくれるのがチェア。岩田は現在、オカムラ社の「Baron」を愛用しています。

最初は木の椅子を使っていましたが、やはり長時間座るには適しておらず、お尻が痛くなってしまったそうです。次にバランスボールに切り替えたものの、机と高さが合わなかったうえ、ストーブの熱で破れてしまい断念。身体への負担をへらすために、オフィスチェアのBaronを購入したところ、「身体も楽になり、集中しやすくなった」と話します。

岩田が使っている椅子 オカムラ Baron

グループ内で「メンバーのつながり」を保つ工夫

制作グループでテレワークが導入されたきっかけは、メンバーに子どもが生まれたこと。ブイキューブで全社的にテレワークが導入されるより前に、同グループでは特例として週2、3回テレワークが行われていました。

「デザイン業務はテレワークしやすく、またメンバーにはママさんが多いため、テレワークの回数を増やした方が生産性が上がるという判断です」(岩田)

その代わり、外部モニターを用意するというルールを設定。また2018年秋から、毎週火曜日には全員が出社して会議室で雑談をする時間を設けています。

「テレワークする人が多いうえ、1人1プロダクトを担当しているので、人とつながっている感覚が薄くなりがちです。メンバー間のつながりはパフォーマンスに影響しますので、関係性を向上させるために、実際に会って雑談をする時間を設けています」(岩田)

テレワークを行っていると、遠隔会議の時間しか同僚と話す機会がなく、雑談が減ってアイデアが生まれにくかったり、孤独感が増長してしまう場合があります。こうして週1回、面と向かって話す機会を作ることも、テレワークをより効果的にするための環境づくりと言えるでしょう。

テレワークで、子どもとの接点が生まれる

制作グループの中には岩田の妻も所属しています。岩田家では夫が毎週木曜日にテレワーク、妻が毎週月・水・金曜日にテレワークと、曜日を分けて在宅勤務を行っているそうです。

岩田は「テレワークをする日のほうが忙しい」と話します。というのも、テレワークをする日は日常業務の中に子どものお迎えや家事、お風呂や寝かしつけといった家庭のスケジュールが入り、これらを大前提にして仕事を進める必要があるためです。

ただ、同時にこれが「家庭に参加できるテレワークのメリット」であるとも岩田は話しています。「毎日の子どもの送り迎えや週に1回のテレワークで、子どもとの接点がもてるようになっています」。テレワークによって、子育てに参加しながら働く選択肢が生まれているのです。

テレワーク制度を活用し、家庭と育児に参加。そのためにテレワークする部屋を整理し、「出社時と同等の生産性を、自宅でも保てるようにする」ためにディスプレイやチェアに投資しました。整備されたテレワーク環境が、育児と仕事の両立を可能にしています。 

みなさまもテレワークしてみませんか?と提案する岩田

橋本 憲和
著者情報橋本 憲和

Web編集・ライター。カトリック学校のサポート事務、ゲームメディアなどを経てブイキューブに入社し、事例やブログ記事の制作を担当。「テレワークの魅力をやさしく伝える」をテーマに、記事を作っています。コーヒーの香りがする本屋さんが好き。

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