有料Web会議システム7選を徹底解説!導入前の比較ポイントも紹介

働き方改革の推進や新型コロナウイルス感染症の流行で、Web会議システムを日常的に活用している企業は増えました。「これからWeb会議システムを導入したい」「もっと自社に合ったWeb会議システムに乗り換えたい」と考えている担当者の方もいるでしょう。

そこで本記事では、ビジネス利用に適した有料プランを提供しているWeb会議システム7選を紹介します。Web会議システムを比較するときのポイントも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

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今回は、以下の7つのWeb会議システムのプランや特徴をチェックしていきます。

  • Zoom ミーティング
  • Microsoft Teams
  • Google Meet
  • Cisco Webex
  • Whereby
  • jinjerミーティング
  • ISL online

それぞれの製品について、以下で詳しくみていきましょう。

Zoom ミーティング

Zoomミーティング

出典:Zoom ミーティング

プラン

年間料金

参加人数

プロ

2万100円

最大100人

ビジネス

2万6900円

最大300人

エンタープライズ

3万2300円

最大500人

Zoomには、上記の3プランに加えて無料プランもあります。ただし、無料プランは3人以上の会議は最大40分という時間制限があるため、ビジネス利用を想定しているなら有料プランがおすすめです。

画面共有、チャット、録画機能といった基本機能に加えて、ブレイクアウトルームや待機室などの便利な機能も提供されています。電話サポートはビジネス・エンタープライズのみ、ウェビナー機能はエンタープライズのみなど、有料プランの中でも一部機能やサポートに違いがあるため、自社に必要な機能が備わったプランを選びましょう。

Microsoft Teams

Microsoft Teams

出典:Microsoft Teams

プラン

月額料金(税抜)

会議時間

参加人数

Microsoft team Essential

430円/1ユーザー

最大30時間

最大300人

Microsoft365 Business Basic

650円/1ユーザー

最大30時間

最大300人

Microsoft365 Business Standard

1,360円/1ユーザー

最大30時間

最大300人

Microsoft Teamsは、Microsoftが提供するリモートワーク用のコラボレーションツールです。チャットやWeb会議、画面共有などの機能が提供されていて、一般家庭向けから大企業向けまで、利用規模に合わせたプランが用意されています。

Microsoft365 Business BasicとMicrosoft365 Business Standardでは、ブレイクアウトルームや会議のレコーディングと文字起こしなどの機能も利用できるという点が特徴的です。そのほか、プランによって1人あたりのOneDriveの容量やチャットに添付できるファイルの容量などが異なります。

Google Meet

Google Meet

出典:Google Meet

プラン

月額料金

参加人数

Google Workspace Individual

7.99ドル

最大100人

Google Workspace Enterprise

要問合せ

最大500人

Google MeetはGoogle社が提供するWeb会議サービスで、無料プランと複数の有料プランが提供されています。無料プランでも基本的な機能は利用できますが、3人以上が参加する会議は60分までしかできません。有料プランであれば、3人以上の会議の時間制限は24時間まで延長されます。

チャット、画面共有、録画機能などが提供されていて、ブラウザ上で利用できるので専用のアプリは必要ありません。GmailやGoogleカレンダーなどGoogle社の他のサービスと連携しやすいのも、Google Meetの特徴です。

Cisco Webex

Cisco Webex

出典:Cisco Webex

プラン

月額料金

会議時間

参加人数

Starter

1700円/ライセンス

最大24時間

最大150人

ビジネス

3400円/ライセンス

最大24時間

最大200人

Cisco Webexはテレビ会議システムを提供するCisco社のWeb会議サービスで、パソコンやスマートフォンからはもちろん、Cisco製のテレビ会議用設備からも利用可能です。無料プランも提供されていますが、会議時間の上限が50分となっているので、ビジネス利用ではStarter以上のプランを利用しましょう。

チャット・画面共有・録画・ホワイトボード・ブレイクアウトセッションなど、多くの機能が利用可能です。有料プランはStarter・ビジネスのほかに専門担当者のサポートが受けられる「Enterpriseプラン」もあります。Enterpriseプランはカスタマイズ性が高いため、料金の詳細は営業担当への問い合わせが必要です。

Whereby

Whereby

出典:Whereby

有料プラン

月額料金

主な機能

Pro

6.99ドル

画面共有、チャット、録画など

Business

9.99ドル

画面共有、チャット、録画、カスタム待合室など

Wherebyはノルウェーの企業が開発したWeb会議システムで、ホストが発行したURLをクリックするだけでユーザー登録なしに会議に参加できます。

無料プランもありますが、無料プランは会議用URLが1つしか発行できないため、同時に2つ以上の会議を行う場合は有料プランへの登録が必要です。Proプランなら3つ、Businessプランなら無制限に会議用URLを発行できます。

jinjerミーティング

jinjerミーティング

出典:jinjerミーティング

プラン

初期費用(税抜)

月額料金(税抜)

主な機能

基本プラン

20万円

1IDあたり1,500円

画面共有、チャット、録画、ホワイトボードなど

jinjerミーティングは料金プランが「基本プラン」の1つだけというシンプルな料金体系で、機能や通話時間の制限なく利用できるWeb会議システムです。初期費用はかかりますが、サーバー構築や運用サポート、トラブルサポートなど、各種サポートを無料で受けられるというメリットがあります。

専用のアプリは必要なく、会議用のURLをクリックするとブラウザから会議に参加できる手軽さが特徴的です。会議中に互いに書き込めるメモ機能や、話している人が大きく表示されるフィーチャーパネルなど、便利な機能が多く搭載されています。

ISL online

ISL online

出典:ISL online

プラン

料金(税抜)

特徴

パブリッククラウドプリペイドクーポン

5万円/500分

サーバー構築が必要ない低コストプラン

パブリッククラウド

15万円/1年

オンプレミス

50万円/1年

社内ネットワーク内にサーバーを構築するプラン

プライベートクラウド

300万円/1年

サーバーをクラウド環境(Microsoft AzureもしくはAWS)に構築するプラン

ISL onlineは、テレワークやヘルプデスク業務で利用できるリモートアクセスツールです。全セッションを高度な技術で暗号化するセキュリティが特徴的で、画面共有やチャット、録画機能なども利用できます。

料金体系は、利用人数ではなく同時接続数に応じて決められます。パブリッククラウドとオンプレミスは同時接続数1、プライベートクラウドは同時接続数が10まで利用できます。同時接続数が範囲内であれば、オペレーターアカウントやリモートアクセス対象端末数は無制限です。

Web会議システムを比較するときは、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 通信の安定性
  • 音質や画質
  • セキュリティの安全性
  • 操作方法
  • 自社にあった機能が備わっているか
  • サポート体制

それぞれどのような点をチェックすべきか、くわしく解説します。

通信の安定性

快適にWeb会議を行うには、通信の安定性はかなり重要です。通信が不安定では画面がフリーズする、音声が途切れる、といったことが起こりえます。途中で大事な話を聞き逃す可能性もあり、スムーズに会議が進められません。

通信が不安定になるのは使用するネットワーク回線の混雑状況や、ネットワークの同時接続数が原因となるケースもありますが、使用するWeb会議システムの種類によっても品質は変わります。

たとえば、優れたデータ圧縮技術を搭載したWeb会議システムなら、同じネットワークを使用しても通信が安定しやすいでしょう。通信の品質や安定性は実際に使ってみなければ分からないため、無料トライアルで試してみることがおすすめです。

音質や画質

音質や画質も、Web会議の快適性を大きく左右します。例えば、音質が悪く音声が途切れがちになると相手の発言を聞き逃してしまい、スムーズに会話ができません。画質が悪いと画面共有している資料が見づらく、会議の進行に支障をきたしてしまいます。

音質や画質も通信の安定性同様、実際にWeb会議を行わなければ確認が難しいポイントです。無料トライアルを実施しているWeb会議システムの場合は、導入を決める前に実際にW音声や映像の品質をチェックするようにしましょう。

セキュリティの安全性

Web会議はインターネット回線を利用して会議を行うため、音声や映像の情報漏えいが起こる可能性はゼロではありません。重要な情報を取り扱うWeb会議で盗聴や不正アクセスの被害にあうと、自社だけの問題ではなく顧客や取引先に迷惑をかけてしまう可能性もあります。

このような事態を防ぐために、セキュリティ性が高いWeb会議システムを選ぶことが大切です。暗号化やIPアドレス認証、待機室や入室パスワードの設定など、製品ごとのセキュリティ対策の内容を比較しましょう。

また、「安全性の高いIP-VPNによるネットワーク通信を使う」「会議URLを使い回さない」など、利用者側でもセキュリティに気を使う必要があります。

操作方法

社内でWeb会議システムの利用を定着させるためには、システムの操作性も重要な比較ポイントです。「使い勝手が悪い」「操作が難しい」といったWeb会議システムは、導入しても効率が落ちる可能性があります。

従業員によってITリテラシーには差があり、なかにはパソコンやシステムの操作があまり得意ではない人もいるでしょう。システムに苦手意識のある人でも使いこなせるよう、直感的に操作できるようなWeb会議システムを選ぶことが大切です。画面構成がシンプルなものを選べば、幅広い従業員が利用できます。

自社に合った機能が備わっているか

チャットや画面共有といった基本的な機能は多くの製品に備わっていますが、プランや製品ごとに細かい機能や特徴は異なります。そのため、自社に合った機能が備わっているかを事前にチェックしておいてください。

どのような機能が必要か把握するためには、自社の利用シーンを想定して必要な機能を洗い出しましょう。自社に合った機能を見定めずにWeb会議システムを選んでしまうと、機能が不十分、もしくは高額な料金を支払ってオーバースペックのシステムを導入する可能性があります。

サポート体制

Web会議システムに限った話ではありませんが、新たなシステムを導入するときはサポート体制のチェックも大切です。トラブルが起きたときにどのようなサポートが受けられるのか、どのような問い合わせ手段が用意されているのかなど、くわしいサポート体制を確認しておきましょう。

サポート体制が不十分では、トラブルが起きたときになかなか復旧できないなど、大きな影響につながりかねません。Web会議システムが使えなくなると、業務に支障をきたし、取引先に迷惑をかけるおそれがあるため、十分なサポートが受けられるシステムを選びましょう。

同じWeb会議システムでもプランによってサポート体制が異なる場合があるため、プランごとのサポート内容もチェックが必要です。また、海外企業が提供するWeb会議システムの場合は、日本語での問い合わせに対応しているかどうかの確認も行いましょう。

今回は、有料プランを提供しているWeb会議システムを7つ紹介しました。製品によって料金や特徴が異なるため、導入前にしっかり比較して選ぶことが大切です。

Web会議システムを選ぶときは、本記事で紹介した6つの比較ポイントをチェックしてみてください。自社に必要な機能が備わっていない製品や、音声品質や操作性の悪い製品を選んでしまうと、導入しても十分に活用されない可能性があります。

自社に合ったWeb会議システムを選んで、業務効率化や快適なテレワーク環境の構築などに役立ててください。

山本脩太郎
著者情報山本脩太郎

ブイキューブのはたらく研究部 編集長?部長? 2018年株式会社ベーシックに新卒入社。 インサイドセールスを経て、マーケティングメディアferretの編集部でインタビュー記事を中心とした企画・執筆などを担当。 同時期に数社のコンテンツマーケティング支援・インタビュー取材を経験。 2020年3月に株式会社ブイキューブに入社。

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