音声通話アプリはどれを選べばいい?おすすめアプリ9選
音声通話ができるアプリは現在各社がさまざまなサービスを提供しており、どれを使えばよいか迷うことも少なくありません。
本記事では音声通話アプリを選定・導入する際にポイントとなる点や、おすすめのアプリを選定ポイントに沿ってご紹介します。
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音声通話アプリの選び方
音声通話アプリは各社からさまざまなサービスが提供されており、一見大きな違いがないようにも見えます。
しかし詳細に見てみると、当然ながらアプリごとに特徴があり、サービスや機能も一長一短です。
選定するにあたっては、以下のポイントに絞って比較するとよいでしょう。
- 対応するデバイス
- 音声のみかビデオ通話か
- IP電話かどうか(電話番号が利用可能)
- 固定電話などへの発信
- 料金と通話時間
対応するデバイス
通話アプリの選定基準として重要なのが、対応するデバイスが多い、という点です。
スマートフォンのみの対応なのか、PCやタブレットからも利用できるのかを確認しておきましょう。
音声のみかビデオ通話か
音声通話アプリの中には、ビデオ通話に対応しているものもあります。
音声だけでなくビデオ通話が必要な場合には必須の要件です。
IP電話かどうか(電話番号が利用可能)
IP電話とは、IP(インターネットプロトコル)という通信方式を利用した電話サービスのことを指し、固定電話などのように基地局を経由して声を届けるのではなく、インターネットに接続して音声通話を可能にする通話方法です。
IP電話は大別すると、
- 0AB-J型
- 050型
- 電話番号不要型
の3種類に分けられます。
このうち「0AB-J型」はNTTの「ひかり電話」をはじめとするもの。東京「03」など、市外局番から始まる一般電話と同様に、10ケタの電話番号が割り当てられます。
一方、下記に詳述するような「LINE」「Skype」「Facebook Messenger」などは、同じくインターネットを介したIP電話ですが、電話番号が割り当てられない「電話番号不要型」に分類されます。
これらに加えて、「050型」と呼ばれるIP電話は、「050」から始まる11ケタの電話番号が割り当てられる形式です。一般的に「IP電話」と呼ばれるものは、この「050型」を指していることが多いです。
スマートフォンなどからインターネットを介して音声通話をする点では「LINE」などと変わりはありませんが、固有の電話番号が割り当てられることが最大の特徴です。
電話番号が必要な場合は、この050型のIP電話を選ぶと良いでしょう。
固定電話などへの発信
IP電話のうち、電話番号不要型では固定電話に発信することができません。一方で、050型は、固有の電話番号があるため固定電話や090などからはじまる携帯電話番号に発信することも可能です。
同じアプリのユーザー同士ではなく、固定電話などへも発信する必要がある場合には、この点もチェックする必要があります。
料金と通話時間
最も重要なのが料金でしょう。ほとんど場合、同じアプリのユーザー同士では通話料がかかりませんが、上記のようなIP電話(050型)から固定電話などへ発信する場合には通話料がかかることが一般的です。
その場合の通話料金は各社によって差がありますので事前に確認しておきましょう。
また、最大連続通話時間に制限があるアプリもあります。Web会議を音声通話アプリで行うなど、長時間接続し続ける必要がある場合には、この点も要確認です。
おすすめの音声通話アプリ
ここからは、上記の選定ポイントに沿っておすすめのアプリを紹介します。
LINE
出典:LINE
日本でも有数のユーザー数を誇るコミュニケーションアプリです。月間アクティブユーザー数は8,400万人(2020年3月末現在)と、日本人の3分の2近い人が利用しており認知度の高さが魅力です。法人向けのサービスも提供しています。
- 対応するデバイス:iOS、Android、macOS、Windows
- 音声のみかビデオ通話か:ビデオ通話も可能
- IP電話かどうか:電話番号不要型
- 固定電話などへの発信:アプリ内の別サービス「LINE Out」で可能。
- 料金と通話可能時間:アプリ同士は無料・無制限
Skype
出典:Skype
インターネットを介した音声・ビデオ通話サービスの草創期から支持を集め続けています。現在はマイクロソフト社が運営。高品質な通話と固定電話などへの発信も可能な点が特徴です。
- 対応するデバイス:iOS、Android、macOS、Windows
- 音声のみかビデオ通話か:ビデオ通話も可能
- IP電話かどうか:電話番号不要型
- 固定電話などへの発信:Skypeクレジットまたは月額プランを購入すれば可能
- 料金と通話可能時間:アプリ同士は無料。固定電話の発信は、日本から北米への通話の場合月額¥850で無制限通話が可能
Zoom
出典:Zoom
Web会議ツールとして近年急速にユーザーを増やしているのがZoomです。Web会議サービスのZoomミーティングが注目されがちですが、アカウントで「Zoom Phone」を有効にすれば、Zoomから固定電話への発信も可能です。
- 対応するデバイス:iOS、Android、macOS、Windows
- 音声のみかビデオ通話か:ビデオ通話も可能
- IP電話かどうか:電話番号不要型
- 固定電話などへの発信:「Zoom Phone」を有効にすれば可能
- 料金と通話可能時間:アプリ同士は無料。Zoom Phoneの料金は要問い合わせ。無料プランにおける複数人のZoomミーティングは40分まで
Messenger
出典:Messenger
Facebookアプリの音声通話・テキストチャットツールがMessengerです。コミュニケーションだけでなく、デビットカード、PayPalアカウントなどの情報を追加して、お金の送受信を安全かつ簡単に行えることも特徴です。
- 対応するデバイス:iOS、Android、macOS、Windows
- 音声のみかビデオ通話か:ビデオ通話も可能
- IP電話かどうか:電話番号不要型
- 固定電話などへの発信:不可
- 料金と通話可能時間:無料・無制限
FaceTime
出典:Apple
Appleが提供する音声・ビデオ通話アプリがFaceTimeです。iOSデバイスまたはiPadOSデバイスで使えます。iPhone、iPad、iPod touchなどAppleのデバイス同士で利用可能になっており、音声やビデオ通話を高品質に行うことができます。
- 対応するデバイス:iOS、macOS、
- 音声のみかビデオ通話か:ビデオ通話も可能
- IP電話かどうか:電話番号不要型
- 固定電話などへの発信:不可
- 料金と通話可能時間:無料・無制限
Rakuten Viber
2010年にバイバーメディア(Viber Media)が開発したスマートフォン向けのコミュニケーションアプリです。現在は楽天が運営しており、世界で公称8億人以上のユーザーが使用しています。海外のユーザーと頻繁に通話する必要がある場合におすすめです。
- 対応するデバイス:iOS、Android、macOS、Windows
- 音声のみかビデオ通話か:ビデオ通話も可能
- IP電話かどうか:別サービス「Viber Out」で可能
- 固定電話などへの発信:別サービス「Viber Out」で可能
- 料金と通話可能時間:無制限
SkyPhone
出典:SkyPhone
日本国内の株式会社クアッドシステムが提供する音声・ビデオ通話アプリです。音質の良さに特徴があり、SkyPhoneユーザー同士であればクリアな音質の音声通話が無料で楽しめます。メールアドレスの入力やSMS認証などのユーザー登録が不要で、ダウンロードしたらすぐに使い始められます。
- 対応するデバイス:iOS、Android
- 音声のみかビデオ通話か:ビデオ通話も可能
- IP電話かどうか:電話番号不要型(SkyPhone番号という独自の番号を発行)
- 固定電話などへの発信:不可
- 料金と通話可能時間:無料・無制限
Discord
出典:Discord
グループでのコミュニケーションに特化した音声・ビデオ通話サービスです。デバイスにダウンロードしてアカウントを作成し、自分のサーバーにコミュニティをつくり、そこに集まった人々とコミュニケーションを取る形になります。趣味やスポーツ、ビジネスなど、グループで集まって通話する場合に便利です。
- 対応するデバイス:iOS、Android、macOS、Windows
- 音声のみかビデオ通話か:ビデオ通話も可能
- IP電話かどうか:電話番号不要型
- 固定電話などへの発信:不可
- 料金と通話可能時間:アプリ同士は無料・無制限。
WhatsApp Messenger
世界の180か国以上で20億人以上が利用しているアメリカ発のコミュニケーションアプリです。テキストメッセージのやり取りはもちろん、写真や動画の送信、グループをつくっての会話、場所情報の送信などが可能です。利用には携帯電話番号の認証が必要となっています。
- 対応するデバイス:iOS、Android、macOS、Windows
- 音声のみかビデオ通話か:ビデオ通話も可能
- IP電話かどうか:電話番号不要型
- 固定電話などへの発信:不可
- 料金と通話可能時間:アプリ同士は無料・無制限。
まとめ | 音声通話アプリを活用しよう
従来海外や遠方との通話には高額な通信料が発生していました。現在広く利用されるようになった音声通話アプリはインターネットを介した通信によるため、ほとんどの場合アプリ同士の通話で利用料がかかることはありません。
また、ビデオ通話が可能なアプリも多く、国内外にいる相手とのWeb会議なども気軽にできるようになっています。
一方で、通話の品質や固定電話への発信の可否、固定電話への通話料といった点にアプリごとの違いを見ることができます。ユーザー数の多さ(認知度)やアプリの使いやすさも含め、導入する場合にはアプリごとの特徴をよく理解した上で選んでもらえればと思います。