Webカメラのおすすめ7選!機能・目的別に選び方を徹底解説
テレワークの普及に伴い、「Web会議やオンライン飲み会が多くなってきたから」などとWebカメラの購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
Webカメラはパソコンに備え付けのカメラと比較して、撮影範囲の調整が容易で、なおかつ画質にも優れています。「パソコンの内蔵カメラだと資料がうまく映らない」「複数人で使用すると参加者が見切れて不便」といった悩みを解消できます。
とはいえ、Webカメラならどれでも良いわけではなく、選び方のポイントをおさえて購入しなければパソコン内蔵のカメラと大差ない結果になってしまう可能性も考えられます。
そこで本記事では、Webカメラ選びの基準について解説したうえで、おすすめのWebカメラを7つ紹介します。
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Webカメラ選びでチェックすべき4つのポイント
ネット通販で気になるWebカメラを見つけても、十分なスペックを持っているか判断できないと購入に踏み切れません。まずはWebカメラの判断基準として、以下4点をおさえておきましょう。
- 画質・解像度
- フレームレート
- 画角
- 集音機能
一般的な内蔵カメラと比較しながら、具体的に判断基準となるスペックを解説していきます。
1. 画質・解像度:求める鮮明さを確認
画質は映る人の表情だけでなく、共有したい資料を鮮明に映すためにも重要なポイントです。
画質の鮮明さは、「画素数」「解像度」によって左右されます。それぞれの言葉の定義とおすすめするスペックを表にまとめました。
定義 |
おすすめスペック |
|
画素数 |
画像や映像を構成するドット数 |
200万画素以上 |
解像度 |
画素の密度 |
1080p以上 |
「画素数」は、簡単にいえば液晶画面に映し出される細かい点(ドット)の総数を意味します。この点の数が多ければ多いほど、写る画像は鮮明となり、なめらかな動きを表現できるようになります。
- 100万画素:人の表情や身振り、手振りが読み取れる
- 200万画素:資料やホワイトボードなどの文字も読み取れる
パソコンに内蔵されているカメラは100万画素前後のものが多いため、より鮮明な映像を求める場合は200万画素以上を選ぶと良いでしょう。
「解像度」は、画素の密度を表す値です。解像度はHD(720p)以上のものであれば、オンラインミーティングなどに参加するのに十分なスペックです。代表的なWeb会議システムの解像度は以下の通りです。
Zoom |
720p *ビジネスプランは1080p |
Microsoft Teams |
1080p |
Google Meet |
720p |
3. 画角:参加人数に最適化
「画角」は、画面に映る広さを決める要素です。画角が大きいと、撮影範囲が広くなるため、参加人数が多い場合は見切れる恐れが少なくなります。
参加者同士の距離や配置によりますが、画角は以下がおおよその基準となります。
- 70°〜75°:〜2名
- 75°〜90°:〜4名
- 90°〜120°:5名〜
画角は、できるだけ普段のWeb会議の参加人数に合わせましょう。画角が広い方が大人数までカバーできて便利に感じますが、映像に歪みが生じたり、必要以上に部屋の背景が映り込んだりといったデメリットもありますので注意が必要です。
4. 集音機能:ノイズキャンセリング
キーボードの打鍵音や生活音をマイクが拾ってしまうのが気になる方はノイズキャンセリング機能があるものを選びましょう。
ノイズキャンセリング機能とは、騒音が発する音の波を打ち消す逆の波を発生させることで、余計な雑音を打ち消してくれる機能のことです。
Webカメラを導入する際、改善される項目として「画質」を一番にイメージすると思いますが、実は音質の改善も非常に期待できます。パソコンの内蔵カメラだと打鍵音やファンの音が強い振動とともに入るため、雑音が生じやすいためです。
雑音や発言が聞き取れずに聞き返す時間をストレスに感じた経験がある方は集音機能をチェックしておきましょう。ちなみに、集音ではなく純粋な音質を左右する項目として「音源タイプ」があります。
安価なWebカメラに内蔵されているマイクの多くは1ヶ所から集音する「モノラル」ですが、ロジクールC920nのようにステレオタイプのカメラの方が音質が良くなります。
無料ノイズキャンセリングソフト「Krisp」
ノイズキャンセリング機能がついているWebカメラは価格も高くなる傾向にあるため、ノイズを除去してくれるソフトウェアの導入を検討することもおすすめです。
ブイキューブ社が開発したノイズキャンセリングソフト「Krisp(クリスプ)」なら、ワンクリックでノイズをミュート可能です。生活音が気になって集中できない方や、出先で静かな場所を探す必要がある方は、ぜひお試しください。
Webカメラのおすすめ7選
記事の前半部では、テレワークのためのWebカメラ選びのポイントについて解説しました。ここまで説明した以下の選択基準を踏まえて、おすすめしたい商品を価格が安い順に紹介していきます。
項目 |
おすすめスペック |
画素 |
200万画素以上 |
解像度 |
1080p |
画角 |
使用人数に応じて選択
|
マイク性能 |
ノイズキャンセリング機能あり ステレオタイプ |
もしもまだどのWebカメラを選ぶか迷っているのであれば、これから紹介する製品の中から購入候補を見つけてみてはいかがでしょうか。
製品名 | 画角 | 解像度 | マイク性能 | 価格(税込)* |
ロジクール C270n | 60° | 720p | モノラルマイク | 2,310円 |
バッファロー BSW500MBK | 120° | 1080p | ◯(詳細記載なし) | オープン価格 (4,000〜9,000円) |
eMeet NOVA | 96° | 1080p | 全方位マイク | 3,999円 |
ロジクール C920n |
78° | 1080p | ステレオ | 7,480円 |
ロジクール C930e |
90° | 2160p | 全方位ノイズキャンセリング | 14,570円 |
ロジクール BRIO | 65°/78°/90° | 2160p | ノイズキャンセリングデュアル全方位マイク | 28,350円 |
ロジクール Meet Up |
120° | 2160p | RightSound(ノイズや声の大小を自動調節) | 119,070円 |
*2021年5月時点の価格です。オープン価格の商品は主要通販サイトでの販売価格を参考にしています。
1. ロジクール(Logicool) HD Webcam C270n|2,000円台でもノイズ除去機能あり
出典:HD Webcam C270n|logicool
おすすめポイント
① 2,000円台
② ノイズリダクション機能あり
③ コンパクトで凹凸が少なく邪魔になりにくい
ロジクールの「HD Webcam C270n」は、とにかく安くWebカメラを導入したい方におすすめです。本記事で紹介するカメラの中では最も手頃に購入できるモデルです。
画角が60°と狭いため、基本的には個人使用での使用が想定されています。同社の上位モデルには性能的に劣るものの、雑音を軽減するノイズリダクション機能がついています。
まずは試しにWebカメラを使ってみたいと考えている人向けのエントリーモデルです。外付けのWebカメラを使うメリットはスペック面だけでなく、パソコンを使用しながらもカメラアングルを自由に変えられる点にもあるので、まずは安いものから試してみるのもいいでしょう。
画角 |
60° |
画素数 | 120万画素 |
内蔵マイク | モノラル/ノイズリダクション |
価格* | 2,310円(税込) |
解像度 | 720p |
パソコン側接続端子 (付属ケーブル長) |
USB 2.0 TypeA(1.5m) |
設置方法 | クリップ |
*2021年5月時点
公式サイト:ロジクール(Logicool) HD Webcam C270n
2. バッファロー(Buffalo) WEBカメラ BSW505MBK|1万円以下で120°の広画角
出典:BSW505MBK:Webカメラ|Buffalo
おすすめポイント
① レンズカバー付き
② 120°の広画角
③ 1万円以下
安価でありながら画角の広いWebカメラを探している人におすすめしたいのがバッファローの「BSW505MBK」です。通販サイトによっては4,000円台で購入できる低価格な機種ですが、120°の広画角に対応しています。
盗撮防止のレンズカバーが付いているのも嬉しいポイントです。レンズを物理的にカバーできるので、仮にミーティングやオンライン飲み会の後に退室し忘れていたり、カメラを消し忘れていたりしても、プライバシーを守ることができます。
低価格なWebカメラが欲しいものの、大人数で同時にミーティングをしたり、撮影したりといった場面での使用を想定している方に特におすすめです。
画角 |
120° |
画素数 | 200万画素 |
内蔵マイク | あり (詳細スペック非公表) |
価格* | オープン価格 ※主要通販サイトでは4,000~9,000円で販売されています |
解像度 | 1080p |
パソコン側接続端子 (付属ケーブル長) |
USB 2.0 TypeA(2.0m) |
設置方法 | クリップ/スタンド |
*2021年5月時点
公式サイト:バッファロー(Buffalo) WEBカメラ BSW505MBK
3. eMeet「eMeet NOVA」|バランスのとれた96°の画角
出典:eMeet NOVA|eMeet
おすすめポイント
①約5,000円の手頃な価格設定
②バランスの良い96°の画角
③フルHD1080p対応
「eMeet NOVA」は、複数人での利用は想定しつつ、個人でも使うので画角が広すぎるものを購入するを躊躇されている方におすすめのWebカメラです。
画角は個人使用と集団会議での使用どちらでも違和感なく使用できる96°に設定されているほか、上下40°、左右180°の調節ができるため、柔軟なアングルからの撮影を実現できます。
またノイズリダクション機能が搭載されており、1.5m以内の音声がクリアに拾い上げられます。
画角 |
96° |
画素数 | 200万画素 |
内蔵マイク | 全方位マイク |
価格* | 3,999円(税込) |
解像度 | 1080p |
パソコン側接続端子 (付属ケーブル長) |
USB 2.0 TypeA(1.8m) |
設置方法 | クリップ/三脚 |
*2021年5月時点
公式サイト:eMeet「eMeet NOVA」
4. ロジクール(Logicool)C920n|照明環境に合わせて映像を調整
出典:C920n HD PRO:Webカメラ|logicool
おすすめポイント
①自動光補正機能つき
②フルHD対応
③オートフォーカス機能あり
ロジクールの「C920n HD PRO」は、約8,000円の価格帯で、自動で照明を検知して画質を最適化してくれるRightLight機能が備わっているのが特徴です。薄暗い状況でも明るい映像に調整してくれるので、照明環境を整えなくても映りを整えてくれます。
レンズから7cm以上離れた際に適用されるオートフォーカス機能も付いており、1080pの高画質でテキストの共有も可能です。スピーカー、マイクもステレオと音質も最低限のスペックが揃っているので、非常にバランスの良いWebカメラです。
画角 |
78° |
画素数 | 300万画素 |
内蔵マイク | デュアルマイクステレオ音声 |
価格* | 7,480円(税込) |
解像度 | 1080p |
パソコン側接続端子 (付属ケーブル長) |
USB 2.0 TypeA(1.5m) |
設置方法 | クリップ/三脚 |
*2021年5月時点
公式サイト:ロジクール(Logicool)C920N
5. ロジクール(Logicool)C930e|ハイスペックながら手頃な価格
出典:C930e|logicool
おすすめポイント
① 全方位ノイズキャンセリング
② 4倍ズーム対応
③ HD1080p対応
ロジクールの「C930e」は、少人数で使用する人におすすめのWebカメラです。前章で紹介した同社のC920Nにはなかった全方位に向けたノイズキャンセリングが搭載されており、1m以内の音声をクリアに拾い上げます。
アプリをインストールすれば「明るさ」「ズーム」「コントラスト」「フリッカー」などを簡単に調整できるため、複数の照明環境下で使う場合も環境によって最適化可能です。
画質はHD1080pの高画質であり、資料共有に役立つ4倍ズーム機能もついて1万円台とリーズナブルなので、幅広い機能を備えつつ費用を安くおさえたい方はぜひご検討ください。
画角 |
90° |
画素数 | 300万画素 |
内蔵マイク | 全方位ノイズキャンセリング |
価格* | 14,570円(税込) |
フレームレート | 30fps |
解像度 | 2160p |
パソコン側接続端子 (付属ケーブル長) |
USB 2.0 TypeA(1.5m) |
設置方法 | クリップ/三脚 |
*2021年5月時点
公式サイト:ロジクール(Logicool)C930e
6. ロジクール(Logicool)BRIO ULTRA HD PRO|画角を三段階に調節可能
出典:BRIO|logicool
おすすめポイント
① 変更できる三段階の画角
② 5倍HDズーム
③ 4K対応の高画質
ロジクールの「BRIO ULTRA HD PRO」は個人〜5人程度のオンラインミーティングでの使用に適しています。使用シーンに合わせて画角が3段階で調節できたり、オートフォーカス機能が付いていたり、複数人使用の際も見切れることなく鮮明な映像を撮れるのが特徴です。
ZoomやTeamsなどのWeb会議システム上では適用されませんが、4K対応のWebカメラです。。大規模な会議室での使用を想定すると画角がやや狭いですが、〜5人程度の参加人数なら問題なく使用できます。
画角 |
90° |
画素数 | 500万画素 |
内蔵マイク | ノイズキャンセリング/デュアル全方位マイク |
価格* | 28,350円(税込) |
解像度 | 2160p |
パソコン側接続端子 (付属ケーブル長) |
USB 2.0 TypeA(2.2m) |
設置方法 | クリップ/三脚 |
*2021年5月時点
公式サイト:ロジクール(Logicool)BRIO ULTRA HD PRO
7. ロジクール(Logicool)Meet Up|会議用Webカメラの最高峰
出典:MeetUp|logicool
おすすめポイント
① カメラ位置とズームの自動調整
② 話している人を検知する自動フレーミング機能
③ ビームフォーミングマイクで大小の音を平準化し、ノイズを除去
ロジクール「MeetUp」は、会議室に設置するためのWebカメラとして最適なスペックと機能を備えています。ロジクール独自の「RightSense™」が搭載されており、話している人を検知してフレーミング、3つのマイクがノイズ除去や音の大小の平滑化をしてくれるのが特徴です。
モニターにクリップで取り付けることができない据え置き型ですが、カメラ角度を変えられるパン・チルト機能があるので、デスク上にそのままおいても問題なく機能します。
画角 |
120° |
画素数 | 1300万画素 |
内蔵マイク | 3つのビームフォーミング要素を装備する統合マイク |
価格* | 119,070円(税込) |
解像度 | 2160p |
パソコン側接続端子 (付属ケーブル長) |
USB 2.0 TypeA(5.0m) |
設置方法 | 据え置き型 |
*2021年5月時点
公式サイト:ロジクール(Logicool)MeetUp
まとめ|会議相手の人数・会議の形式などを踏まえたWebカメラ選びを
今回はおすすめのWebカメラとして、以下7つを紹介しました。
1.ロジクール(Logicool) HD Webcam C270n|2,000円台でもノイズ除去機能あり
2. バッファロー(Buffalo) WEBカメラ BSW505MBK|1万円以下で120°の広画角
3. eMeet「eMeet NOVA」|バランスのとれた96°の画角
4.ロジクール(Logicool)C920N|照明環境に合わせて映像を調整
5. ロジクール(Logicool)C930e|ハイスペックながら手頃な価格
6. ロジクール(Logicool)BRIO ULTRA HD PRO|画角を三段階に調節可能
7. ロジクール(Logicool)MeetUp|会議用Webカメラの最高峰
Webカメラの性能に関しては、画角・画素数・内蔵マイク・ノイズキャンセリング機能の有無をはじめとした様々な比較基準があります。迷った際はぜひ今回紹介した商品を検討してみてください。
この比較基準の中でどれが自分自身にとって関係あるかを把握することがWebカメラ選びの第一歩です。テレワーク用のWebカメラ選びに際しては、オンラインミーティングの有無や会議相手の人数、会議の形式(資料の共有がされるかどうか)などを踏まえたうえで、最適なWebカメラを選びましょう。