コロナ禍を経てオフィスに活気が戻りつつある今、企業の総務・施設管理担当者として、以下のような新たな「板挟み」を感じていませんか?
「せっかく出社したのに会議室が空いていない」 「Web会議の声がうるさい」 社員からは不満の声が上がり、一方で経営層からは「出社する価値のあるオフィスにせよ」「生産性を上げろ」と要求される…
限られた予算とリソースで、この難題にどう立ち向かえばいいのでしょうか。 その答えは、要望が出る前に先回りして環境を整える「攻める総務」への意識変革にありました。
本記事では、2025年11月に開催され、大きな反響を呼んだセミナー「時代に踏み込む攻める総務 -社員はオフィスに何を求めるようになったのか?-」のハイライトをご紹介します。
急成長する組織でファシリティ改革を断行してきた弁護士ドットコム株式会社の石本寛基氏と、株式会社ブイキューブの古関謙が語った、「明日から使えるオフィス改革の具体策」。その全貌をセミナー再配信公開いたします。
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「攻める総務」になるための3ステップと、明日から真似できる情報収集術とは?
令和の総務は「無理ゲー」なのか? 環境変化とジレンマ
「令和の総務はなかなか難しい」
弁護士ドットコムの石本氏は、セミナー冒頭でこう吐露しました。 2020年の入社以来、激動の時代にファシリティ対応を行ってきた同氏が指摘するのは、総務を取り巻く「環境変化」です。
- 外部環境の変化:社員の価値観の複雑化
- 内部環境の変化:???

特に3つ目の「内部環境の変化」こそが、多くの総務担当者を悩ませる最大の要因です。社員が求める「個人の快適さ」と、経営が求める「組織の成果」。この相反する要求を前に、総務はどう動くべきか?
石本氏は、このジレンマを突破するために「攻める総務の3つのステップ」を提唱しました。 「すぐできること」と「予算が必要なこと」をどう仕分けるか? 他社の事例をどう自社に取り入れるか?
セミナー動画では、石本氏が実践している具体的なリスト化の手法について詳しく解説しています。
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「攻める総務」になるための3ステップと、明日から真似できる情報収集術とは?
失敗から導き出された「最適解」への道のり
弁護士ドットコムのオフィス改革は、決して順風満帆ではありませんでした。 本セミナーの最大の見どころは、石本氏が包み隠さず語った「失敗と試行錯誤の歴史」です。

Web会議スペースを確保するために、当初は空きスペースにパーテーションを置いたり、「洞穴型」「予備校型」と呼ばれるブースを設置したりしました。しかし、そこには予想外の落とし穴が……。
- 各ブースで発生した「温度の問題」
- 壁があっても声が漏れる
これらのリアルな課題こそ、教科書には載っていない貴重なナレッジです。 動画では、当時の写真や、そこからどうやって現在の「テレキューブ活用」という成功モデルに辿り着いたのかを紹介しています。
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「攻める総務」になるための3ステップと、明日から真似できる情報収集術とは?
工事レスで実現! コストを半減させる「ユニット型オフィス」の衝撃
後半のセッションでは、ブイキューブの古関が登壇。「攻める総務」を実現するための具体的な手段として「ユニット型オフィス改革」を提案しました。
従来の「壁を作る工事(B工事)」は、費用も時間もかかり、一度作ると変更が難しいのが難点です。そこで注目されているのが、組み立て式のユニットを活用する方法です。

古関は、従来の工事と比較して「費用は約50%減、工期は1ヶ月単位で実施可能」と提示しました。
さらに、オフィス改革を成功させるポイントとして以下の3つを挙げています。
- 省スペース・低予算(ユニット構成)
- 用途とスペースを定義する
- 一つのスペースで複数の用途を兼ねる
特に「3. 一つのスペースで複数の用途を兼ねる」については、マネックス証券様やDeNA様など、大手企業の具体的なレイアウト図面を用いながら解説。 「デッドスペースをどう活かすか?」「1on1と集中作業をどう両立させるか?」といった悩みに、目からウロコの解決策が提示されました。
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「攻める総務」になるための3ステップと、明日から真似できる情報収集術とは?
パネルディスカッション:ここでしか聞けない「総務のホンネ」
セミナーの最後に行われたパネルディスカッションでは、参加者から寄せられた切実な質問に対し、登壇者2名が本音で回答しました。
Q. テレキューブの設置場所、どうやって決める?
→ 増床せずにスペースを生み出す「プロの視点」
Q. レイアウト変更を繰り返して、社員に「またか」と呆れられないか?
→ 社員を巻き込むためのコミュニケーション術
Q. フリーアドレスなのに「端っこの席」ばかり埋まる問題、どうすればいい?
→ 心理的なハードルを下げるための「ある工夫」とは?
ここでは書ききれない具体的なアドバイスや、「段ボールのボックスを活用したロッカー管理術」などのユニークな事例も写真付きで紹介されています。
文字だけでは伝わらない、登壇者の熱量や会場の空気感も含め、ぜひセミナー本編で「攻める総務」の真髄に触れてください。
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「攻める総務」になるための3ステップと、明日から真似できる情報収集術とは?