メタバースで社内外のイベントを実現!活用事例や関連サービスを解説

メタバースで社内外のイベントを実現!活用事例や関連サービスを解説

2021年7月末にFacebook(現:Meta)のザッカーバーグCEOがメタバースへの参入を宣言し、追うようにMicrosoftなどのさまざまな企業がメタバース開発に重点を置くようになりました。以来、インターネット上の仮想空間サービス「メタバース」の話題は年々活気を帯びています。

これまでゲームを始め、エンターテインメント要素が強いサービスのイメージもありました。しかし近年は、Web会議やオンラインイベントなど、ビジネスシーンでもメタバースの活用が見られるようになっています。

企業の大規模なカンファレンスや対企業向けセミナー、全社総会などの大規模社内イベントも、メタバース上で開催しアバターで参加する。そんな話は今や夢ではありません。 VR技術やAR 技術の進歩、5Gといった高速回線などのテクノロジーの開発に伴って、現実でも可能となってきました。

本記事ではメタバースを活用したイベントの特徴や現状を解説します。現状でも利用可能なメタバースサービスも紹介しているため、従来とは異なるイベント開催を企画している企業担当者の方はぜひ参考にしてください。

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メタバースを活用したイベントの現状

近年メタバースを活用したイベントは、一般消費者向けを中心に数多く開催されています。エンターテインメント要素の強いイベントが多い印象ですが、イベント内でBtoBを視野に入れた企業担当者向けのトークセッションが開催されたケースもあります。メタバースイベントの潮流は企業間取引関連のイベントにも波及してきている状態です。

イベント事例1:バーチャルマーケット6

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出典:バーチャルマーケット2021

バーチャルマーケットは2018年以来毎年開催されているバーチャル空間の祭典です。ユーザーはメタバース上にあるブースで、3Dアバターなどのアイテムや洋服などの現実世界のアイテムを売買できます。2021年には第6回目となるバーチャルマーケット6が開催されました。東日本旅客鉄道株式会社や株式会社ビームスなどを含む約80社が出展。過去最大数の出展数を記録しています。

イベント事例2:東京ガールズコレクション

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出典:VIRTUAL TGC

日本を代表するファッションイベント、東京ガールズコレクションも、2022年メタバースで開催されました。専用のアプリを通し、ゲーム感覚でバーチャル世界へ入れます。ユーザーは基本的に自分の都合のいいタイミングで会場に入れます。イベント期間中は、日時を限定して生配信イベントも行われました。

イベント事例3:バーチャル渋谷ハロウィーンフェス

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出典:渋谷区公認配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」

渋谷区公認のメタバースであるバーチャル渋谷では、2021年10月26日から31日にかけて「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2021」が開催されました。バーチャル渋谷は、バーチャルイベントのプラットフォームアプリ「cluster」から、スマホやパソコン、VRゴーグルを使って利用できるメタバースです。

企業やアーティストの協賛も得た2021年のハロウィーンフェスは、世界中から延べ55万人もの人が参加しました。

イベント事例4:東京ゲームショウ

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出典:TOKYO GAME SHOW2022

コンピュータエンターテインメント協会が主催するゲームの祭典、東京ゲームショウは、新型コロナの影響を受け、2020年以降オンラインで開催されています。「第31回東京ゲームショウ2021オンライン」では、メタバース構築プラットフォームによるVR会場が初めて用意されました。

メタバースでイベントを開催するメリット

現在のオンラインイベントはWeb会議システムや動画配信サービスを使ったライブ・動画配信が一般的です。これらのツールではオフラインのイベントでは実現が難しい演出や効果も、メタバース内だと可能になる可能性があります。ここでメタバースでイベントを開催するメリットを解説します。

遠方からでも参加できる

メタバースでのイベントは、会場と自宅の距離に関係なく遠方にいても参加できる点が大きなメリットです。メタバース空間はWeb上に存在するエリアであるため、インターネット環境さえあれば参加できます。実際に交通機関や車を利用して、会場へ足を運ぶ必要はありません。

そのため、オフラインイベントだったら参加できなかったような人がイベントに参加できるようになります。より幅広いユーザーにリーチできるようになり、イベントから得られる見込み顧客の数の増加が期待できます。

より臨場感のある体験が可能

従来のWeb会議システムや動画配信サービスを利用したイベントは、登壇者が話をする講義形式のほか、双方向にコミュニケーションできるイベントもあります。しかし、どうしても実際に会場へ行ったかのような臨場感は提供できません。

メタバースであれば、アバターを使って実際に会場に入り興味のあるブースを探す、ブースに近づくと声が大きく聞こえる、近くにいる参加者と話をする、といった実際に会場にいるような体験が可能です。空間にオブジェクトを表示させ、360度詳細を確認できるなど、現実ではできないような演出もメタバースであれば体験できるでしょう。

イベントそのものが印象に残るものとなるほか、顧客の購買意欲を刺激できたり、顧客満足度が上がったりと、より一層効果のあるイベントになります。

参加者同士のコミュニケーションが取りやすく

メタバースでは参加者がアバターとなって空間で行動するため、参加者同士のコミュニケーションを取りやすくなります。

従来のWeb会議システムや動画配信サービスを使ったイベントだと、隣に立つ人に対して話しかけるようなことはできません。一方でメタバース内であれば、アバターを通し参加者同士がより現実に近いかたちでコミュニケーションを取れます。

ペーパーレスにつながり経費削減ができる

メタバースでのイベントなら、リアルなイベントでは必需品だったパンフレットなどの紙の資料を用意する必要がありません。メタバース内に資料のダウンロードリンクや、オブジェクトを設置する機能を活用すれば、紙資料の経費や印刷を手配する時間を削減できます。

経費や時間を削減した分、イベントの事前告知や準備にリソースを割けるようになれば、より密度の濃いイベントを開催できるでしょう。

近年は、企業のサステナビリティ施策にも注目が集まっています。サスティナブルなイメージを発信していきたい企業は、紙資料を削減できるメタバースイベントを開催することで、社会貢献活動を行う企業というアピールもできます。

メタバースでのイベントの課題

メタバースは、オンラインイベントでありながらリアルのイベントのような高揚感や臨場感をユーザーに提供できます。オフラインとオンラインのよいところを併せ持つイベントではありますが、メタバースでのイベント開催には解決すべき課題も存在しています。

参加人数が増えると負荷がかかる

アバターや3D画像を駆使するメタバースは、動画や音声通話・テレビ電話に比べ、データ量が圧倒的に大きいという特徴があります。半導体アナリストである南川明氏には「Teamsがメタバースに置き換わると約3倍近い画像データ転送になると見られている」と話しています(※)。

参加人数が増えるとアバターも増え、データをやり取りする規模も大きくなるため、参加人数が増えると情報処理に大きな負荷がかかるでしょう。

データの通信料が多いと情報処理に負荷がかかるため、アバターや動画などの動作が不安定になってしまう点は、メタバースの課題のなかの1つです。動作をスムーズにするために、参加人数が一定数を超えると、アバターの描画を省略するという方法もあります。

※参考:semiconportal「メタバースが通信トラフィックを一気に押し上げ、データセンター投資50%増」

通信環境・デバイスの整備

メタバースの情報量は通信環境はもちろん、デバイスにも影響します。通信環境やデバイスそのものが高速通信可能でないと、動作が不安定になる懸念があるためです。メタバースの普及に対応するため、データセンターへの投資を増やす動きも見られています。

またVRゴーグルを使ったイベントを開催する場合は、ゴーグルの普及も必須条件です。VRゴーグルは高価で、現在すべての家庭が所持しているようなものではありません。現状VRゴーグルを用いた大規模イベントの開催は難しいでしょう。

メタバースでイベントを開催できるサービス

2022年4月現在、メタバースでのイベント開催を支援するさまざまなサービスが登場しています。ここで、アプリのダウンロード不要、PCのWebブラウザだけで使える便利な3つのサービスを紹介します。

めちゃイベント

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出典:株式会社ハシラス

株式会社ハシラスが提供する「めちゃイベント」は、「めちゃ簡単に、めちゃ沢山入れる」メタバース技術「めちゃバース」を使った社内イベントツールです。ユーザーは発行したURLにアクセスするだけで、用意した数千人もの人数がひとつの空間に存在できるメタバース空間に入れます。

通常、一会場に何百人、何千人もの人が入ると、アバターが簡素化されるケースも少なくありません。「めちゃイベント」は千人規模でイベントを開催してもアバターが保たれるため、臨場感はそのままに大人数のイベントを実施できます。

内定式や入社式、総会などの社内イベントはもちろん、社内レクリエーション企画やテレワークのバーチャルオフィスツールとしても活用可能です。

ボイスチャット/通話機能

テキストチャット機能

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V-expo

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出典:株式会社 m-Lab

株式会社 m-Labの「V-expo」は、メタバース上に構築されたセミナールーム、イベントホール、展示会場をレンタル形式で利用できるサービスです。直感的に設定できるため、イベントを開催するときにメタバース構築の知識やデータは必要ありません。すでに用意されている3種の会場のひな形をそのまま利用できます。

収容人数無制限の展示会場は、会場レイアウトもカスタマイズ可能です。会場設営やイベント運営のサポートもあるため、オンラインイベントが初めてでも安心して取り組めるでしょう。公式サイトにはセミナールーム、イベントホール、展示会場をそれぞれ体験できるデモページが用意されています。初めて利用する場合はデモページを確認してみましょう。

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○(展示会場)

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○(展示会場)

全体へのテキストアナウンス機能

オンライン商談文字起こし機能

○(展示会場)

商談日程調整機能

○(展示会場)

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○(展示会場)

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○(展示会場)

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○(展示会場)

CYZY SPACE

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出典:株式会社メタバーズ

株式会社メタバーズが提供する「CYZY SPACE」はメタバース空間をレンタルできるサービスです。

主にオンライン展示会やバーチャルイベント・セミナー・学会・講義に使える場所と、バーチャルショールーム・VR店舗・バーチャルワークプレースに使える場所の2種類を用意しています。いずれもデモページがあるため、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

「CYZY SPACE」はVR空間への3Dオブジェクト表示、画像表示、空間への描画ができる点が特長です。今までにない演出をしたい際にも活躍するでしょう。

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テキストチャット機能

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○(絵文字表示)

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動画再生機能

動画ライブ配信機能

スライド表示機能

○(PDFパネル)

資料ダウンロードリンク設置機能

―(Webリンクの設置は可)

全体へのボイスアナウンス機能

全体へのテキストアナウンス機能

オンライン商談文字起こし機能

商談日程調整機能

呼び込み機能

来場者アンケート機能

Slack連携機能

まとめ

Web会議システムや動画配信サービスを利用した従来型のオンラインイベントでは、どうしても「参加者同士の交流のしにくさ」や「参加者の離脱のしやすさ」が課題となるケースが多いでしょう。

一方、メタバース上のイベントであれば、従来のオンラインイベントにはない臨場感を参加者へ与えられます。その結果、オンラインイベントの離脱を減らし、交流を増やすことも可能です。

こういった課題の解決だけではなく、今までのオンラインイベントでは味わえなかった体験を参加者へ提供し、圧倒的に強く印象付けることもメタバースの強みです。今まで以上に効果的なイベントを開催するには、ぜひメタバースの活用も視野に入れてはいかがでしょうか。

オンラインイベントの成功ポイントは準備にあり!

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山本脩太郎
著者情報山本脩太郎

株式会社ベーシックに新卒入社。 インサイドセールスを経て、マーケティングメディアferretの編集部でインタビュー記事を中心とした企画・執筆などを担当。 同時期に数社のコンテンツマーケティング支援・インタビュー取材を経験。 2020年3月に株式会社ブイキューブに入社し、テレワークナビ編集長を務める。