どれが最適?個室ブース7製品を比較!

2020年に始まった新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、多くの企業でテレワークが推進され、Web会議も一般的になりました。これに伴い、周囲の雑音を気にせずWeb会議に参加できる個室ブースへのニーズも急速に拡大しています。

株式会社日本能率協会総合研究所が実施したワークブース市場に関する調査によると、2019年度にわずか1000万円規模だったワークブース市場は、2025年度には24億円規模へと成長する見込みです。

しかし、社内に個室ブースへのニーズはあっても、どの製品を選ぶべきか迷うこともあるのではないでしょうか。本記事では、個室ブースの選定ポイントを詳しく解説するとともに、主要製品の比較情報をお伝えします。多彩な個室ブースがあるので、ぜひ参考にしてください。

【ブイキューブの個室ブース】テレキューブ
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個室ブースの選定ポイント

個室ブースには、さまざまな種類があるので、オフィスでの利用シーンに合わせて選ぶことが大切です。ここでは、個室ブースを選定するためのポイントについて解説します。

タイプ

個室ブースには「フルクローズ型」「セミクローズ型」「オープン型」の3タイプがあります。それぞれに異なる特徴があるため、次の内容を参考に最適なタイプを選びましょう。

1.フルクローズ型

フルクローズ型はボックスタイプの個室ブースです。床も天井も壁に囲まれているため、外部の音を遮断する高い防音性能を持ちます。

フルクローズ型の最大のメリットは、プライバシーを確保できる点です。周りの視線もシャットアウトできるので、機密性の高い会議や電話、集中力を必要とする作業に向いています。

ただし、居室扱いとなるフルクローズ型は、消防法や建築基準法に基づいて設置しなければなりません。ブース内の電気設備もPSE規格に適合したものが必要です。

2.セミクローズ型

セミクローズ型は部分的に解放されたブースで、天井や背面が開いているタイプがあります。個室感は維持しつつも、外部と完全に遮断されていないのが特徴です。

セミクローズ型は短時間のミーティングや、集中作業をしながら外部とも柔軟なコミュニケーションが求められるような場面で活躍します。フルクローズ型に比べて消防法に抵触する可能性は低いですが、電気設備はPSE規格に適合したものを使わないといけません。

3.オープン型

オープン型はパーティションで区切られた簡易的なブースです。コストを比較的抑えやすく、簡単に導入できるのがメリットといえます。例えば、周囲との連携は取りつつ視線を適度に遮りたい打ち合わせや、作業に向いているでしょう。

ただし、防音性がないため、静かな環境が必要な会議や業務には向きません。また、プライバシーを確保できない点にも留意が必要です。

利用する人数

個室ブースは1人用だけでなく、2人用や4人用など複数人に対応しているものもあります。1人用と複数人用では、その用途が異なるため、ニーズに合わせて検討しましょう。

1人用の場合、報告書の作成やプログラミングなどの集中作業、クライアントとの電話・Web会議に向いています。また、1人で思考を整理するリフレクションタイムや、リラックス時間の確保にも活用できるのがポイントです。

一方、複数人用の個人ブースは少人数でのミーティングやブレインストーミング、社内トレーニングに活用できます。会議室の不足が課題となっている企業の場合、複数人で利用可能な個室ブースは社員の働きやすさを向上させるでしょう。

契約方法

個室ブースには「買い切り」「リース」「サブスクリプション」といった契約方法があります。それぞれのメリット・デメリットを比較検討の上、自社のニーズや資金計画に適した方法を選択することが重要です。

1.買い切り

個室ブースを購入し、自社で所有する方法です。長期利用を考えた場合、リースやサブスクリプションよりも経済的で、カスタマイズしやすいのがメリットといえます。ただし、初期費用が大きくなる点や、個室ブースの進化や社内ニーズの変化への対応が難しい点、資産計上が必要な点などがデメリットとなる可能性があります。

2.リース

月額料金を支払い、個室ブースをレンタルする方法です。買い切りと比較して初期費用を抑えられ、契約期間の満了後は返却か買い取りが選べます。一方で、リースは原則として途中解約ができないため、事前に利用方法や期間に関するしっかりした計画が必要です。

3.サブスクリプション

月額料金を支払い、個室ブースを利用する方法です。初期費用を抑えられる点はリースと同じですが、サブスクリプションは利用期間を比較的自由に調整できる点でリースとは異なります。

ただし、長期利用になると買い切りよりも割高になるため、長く使う場合は将来的な買い切りも想定するとよいでしょう。

居住性・内装・機能

個室ブースは内部の性能をよく確認することが大切です。長時間の利用があり得る個室ブースの場合、特に居住性(居心地の良さ)は重視しましょう。居住性が低いと社員の満足度が下がり、せっかく導入しても使われない可能性があるからです。

居住性を左右する要素には、空調や照明、コンセントなどの設備があります。年間の気温差が大きい日本では、個室ブース内に独立した空調システムと換気機能が欠かせません。選定の際は、それらの静音性もポイントとなります。

また、目に優しく、明るさを調整できる照明や、十分な数のコンセント・USBポートを備えているものが望ましいでしょう。内装となる椅子や机は、作業しやすい広さや高さ、使い心地を重視し、長時間の利用に耐えられるかどうかを確認します。

さらに、稼働率センサー機能の有無もチェックしておきたいポイントです。稼働率センサーとは、個室ブースの利用状況をリアルタイムで把握できるセンサーを指します。

効率的なスペース管理だけでなく、データ分析による使用パターンの把握も可能となるため、サブスクリプションの継続や買い取り、個室ブースの追加といった判断がしやすくなるのがメリットです。

消防法への対応

フルクローズ型の個室ブースの場合、消防法や建築基準法に基づいた設置が必要となります。具体的には、避難経路の確保や防火設備の設置、防炎素材の使用など、関係諸法令を遵守した上で、消防署への届出をしなければなりません。

火災発生時に速やかに避難できるか、延焼を最小限に抑えられるかといった、社員の安全を確保するための施策が必要です。

個室ブースを選定する際は、こうした法令に準拠した製品であるかをよく確認しましょう。専門の担当者が設置場所を確認してくれたり、消防署への届出を代行してくれたりする企業の個室ブースであれば、より安心感があっておすすめです。

個室ブースの製品比較

個室ブースは各社からさまざまな製品が提供されています。ここでは、代表的な個室ブースを紹介するので、選定の際の参考にしてください。

テレキューブ

テレキューブは弊社、株式会社ブイキューブが展開する、個室ブースです。

テレキューブの強みは、高い防音性と居住性です。業界トップクラスの遮音性能で内部の反響音が抑制されるため、Web会議や1 on 1での会話がクリアに聞こえ、外部に漏れることもありません。

また、ソファタイプの広々した椅子は長時間の作業でも疲れにくい設計です。空調、照明、コンセントなど、良質な個室空間の実現に必要な設備は全てそろっています。

企業名

株式会社ブイキューブ

タイプ

フルクローズ型

人数

ソロ(1人用)、グループ1型/2型(2人用/4人用)

契約方法

買い切り、サブスクリプション

居住性・内装・機能

換気ファン、調光・調色対応、コンセント、USB電源、デスク、ソファ(不燃材・難燃性素材)、稼働率センサー完備

消防法への対応

消防法準拠

テレキューブの製品詳細は下記の製品カタログをご覧ください。

WORK POD

WORK POD(ワークポッド)はコクヨ株式会社が提供する個室ブースです。利用人数に合わせた製品ラインナップの豊富さが特徴で、1人用だけでもソファタイプ、スタンディングタイプ、ワイドタイプの3種類があります。

ガラス面が大きいデザインなので、フルクローズ型でも開放感があるのがポイントです。デスクや椅子のバリエーションも複数あり、利用シーンに合わせて好みの個室ブースを実現できます。

企業名

コクヨ株式会社

タイプ

フルクローズ型

人数

1人用、1人用ワイド、2人用、4人用、1 on 1仕様

契約方法

買い切り、リース、サブスクリプション

居住性・内装・機能

換気・温度上昇抑制機能、コンセント、USB電源、調光・調色対応、デスク

消防法への対応

消防法準拠

参照:WORK POD(ワークポッド)|オフィス家具【コクヨ ファニチャー】 

Priws

オフィスコム株式会社の個室ブース、Priws(プリウス)はフルクローズ型の個室ブースです。Priwsは防音性能と高級感のある外装デザインを強みとしています。オーク材やチェリー材をイメージしたカラーが選べるので、オフィス内に設置した際に木材の温かさを感じられるでしょう。

ただ、設置場所によっては消防法への対応のため、不燃認定材の内装や自動下放式消火設備などがオプションで必要です。

企業名

オフィスコム株式会社

タイプ

フルクローズ型

人数

1人用、4人用

契約方法

買い切り、リース、サブスクリプション

居住性・内装・機能

換気扇、デスク、コンセント、LED照明、遮音シート

消防法への対応

煙感知器が標準搭載

参照:プリウス|個室ブース|オフィスコム株式会社 

One-Bo

One-Bo(ワンボ)は証明写真ボックス事業で知られる株式会社プラザクリエイトとZoomが共同企画した個室ブースです。外装のカラーが8色と豊富で、ポップなパステルカラーも選択できます。スマートガラスによってブースの透明度を調整できるため、セキュリティも確保しやすいでしょう。

ただし、1人用のWeb会議ブースという位置づけのため、現状は少人数でのミーティングや1 on 1での利用には対応していません。

企業名

株式会社プラザクリエイト

タイプ

フルクローズ型、セミクローズ型

人数

1人用

契約方法

買い切り、サブスクリプション

居住性・内装・機能

換気ファン、スプリンクラー、換気口、LED照明、コンセント、USB電源、デスク

消防法への対応

消防法準拠

参照:One-Bo(ワンボ)個室ワークブース

スノーハット

大手家具メーカーの株式会社オカムラが展開するスノーハットは、セミクローズ型の個室ブースです。仮眠や休憩が取れるワークナップブースや、上司の個室として利用可能なマネージャーブースなど、多彩な個室空間が選べます。

ただ、スノーハットはセミクローズ型なので、天井部分は覆われておらずコンセントユニットなども別売りです。周囲の視線や音をある程度カットし、個室感を出すことが目的の場合に検討するとよいでしょう。

企業名

株式会社オカムラ

タイプ

セミクローズ型

人数

1人用、2人用、多人数用(6人程度)

契約方法

買い切り、リース

居住性・内装・機能

照明、天板、ブース内は吸音パネル仕様

消防法への対応

消防申請不要

参照:スノーハット | ワークブース/パネル | オフィス|製品情報|株式会社オカムラ 

ドラゴン コンボックス

ドラゴン コンボックス東京鋼鐵工業株式会社が展開する個室ブースで、天井開放式のセミクローズ型です。天井にパネルなどは一切ありませんが、調音材のオーラルソニックが内蔵されており、周りの雑音をカットできます。

ただし、付帯設備の少ない設計でリーズナブルな価格を実現しているため、LEDライトなどはオプション扱いです。コストを抑えて簡易的な個室ブースを導入したい企業向けといえるでしょう。

企業名

東京鋼鐵工業株式会社

タイプ

セミクローズ型

人数

1人用、2人用、4人用

契約方法

買い切り、リース、サブスクリプション

居住性・内装・機能

天板、ブース内は調音材仕様、2人用・4人用にはソファが付属

消防法への対応

消防申請不要

参照:CONBOX Work & Meeting - 東京鋼鐵工業株式会社(ドラゴングループ) 

PRIVATE BOX

PRIVATE BOXはフルクローズ型の個室ブースで、日東工業株式会社が開発した製品です。サーバーラックやキャビネットメーカーとしてのノウハウを生かした安全性や耐震性と、スタイリッシュなデザインが魅力となっています。

Web会議や電話、集中作業に対応可能な設備は全てそろっていますが、現状は2人用までの展開なので、4人程度の利用を想定している場合は他の選択肢の検討が必要です。

企業名

日東工業株式会社

タイプ

フルクローズ型

人数

1人用、2人用

契約方法

買い切り、リース

居住性・内装・機能

ブース内は吸音パネル仕様、換気ファン・換気口、LED照明、コンセント、USB電源、テーブル

消防法への対応

消防法準拠

参照:プライベートボックス|日東工業株式会社

まとめ

一口に個室ブースといっても、フルクローズ型からオープン型まで複数のタイプがあります。対応人数や機能面も製品によって異なるため、よく比較検討するようにしてください。

自社に合った個室ブースを導入するには、社内にどのようなニーズがあるのかを把握することが大切です。特に、防音性能や居住性は社員の利用満足度に大きく影響するため、できる限り丁寧にヒアリングするとよいでしょう。

また、実際の導入前に提供事業者へ疑問点を相談したり、ショールームなどで実物を見学したりすると安心です。納得の個室ブースで、社員の働きやすい環境を実現しましょう。

【ブイキューブの個室ブース】テレキューブ
Web会議や1on1、少人数の会議にぴったりな個室ブース「テレキューブ」の製品カタログを下記のリンクからご覧いただけます。

山本脩太郎
著者情報山本脩太郎

ブイキューブのはたらく研究部 編集長?部長? 2018年株式会社ベーシックに新卒入社。 インサイドセールスを経て、マーケティングメディアferretの編集部でインタビュー記事を中心とした企画・執筆などを担当。 同時期に数社のコンテンツマーケティング支援・インタビュー取材を経験。 2020年3月に株式会社ブイキューブに入社。

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