EBAY社の見据えるビデオプラットフォームを用いた社内コミュニケーションの未来像

EBAY社の見据えるビデオプラットフォームを用いた社内コミュニケーションの未来像

Eコマースのプラットフォーム提供の最大手である、米国eBay社は社内のコミュニケーションの促進に社内SNSと社内ビデオプラットフォームを最大限に活用しています。
今回、社内ビデオプラットフォームを担当しているビデオシステムインテグレーションエンジニアのRyan Burnham氏にインタビューを行いました。私自身(筆者)もロンドンのQumuのカスタマーイベントで彼に会って話しを聞くことができました。

eBay社では、2006年からビデオを使ったライブイベントを行っていました。
社内にビデオポータルを立ち上げて、本格的にVODを開始しました。
彼の最初の仕事は2008年、当時のCEOであるMeg Whiteman氏の送別イベントでした。
当時はこのような社内ライブキャスティングイベントは少なく、当時はまだ年間4-5回程度でした。
しかし現在は社内のコミュニケーションの主軸にビデオをすえており、毎日利用されています。
特にeBay社は多くの子会社(Paypal含む)を持ち、毎日3から10のビデオオンデマンドのプログラムがアップロードされています。
そして毎週2から3のライブキャスティングイベントも実施されています。

Ryan氏は言います。
「ライブイベントは、eBayのエグゼクティブが変革を実施する際のもっとも重要なコミュニケーションツールになっています。」
eBay社では1時間以上の長いビデオより簡単に作れる短い時間のビデオが増えつつあります。
従業員にとって、このような短いビデオは他の部署が日々どのような活動をしているかを知る助けになっています。
例として、「Paypal in 90 Seconds」というビデオシリーズは企業の周りで起こる様々なことがらを短く伝えます。

ビデオの社内利用は将来、もっともっと大きな可能性を秘めているとRyan氏は言います。

「それはより速く、想像しやすく、理解しやすく、繋がりやすく、そして、集中していく。それらはコミュニケーションを成功させるすべてのことです。」

eBay社はエグゼクティブチームも社内のビデオ配信のもたらす利益には十分な価値を見出しています。
Ryan氏は今後のことについてこうコメントしています。

「ビデオはとても普段の生活で非常にポピュラーなコミュニケーションの方法になっています。仕事でもそのような普段の生活と同じ方法をとっていくようになります。」

Ryan氏は予測しています。

「トレンドとしてビデオにはもっとアクセスしやすくなります。誰もがスマートフォンのカメラを使って撮影でき、GoProのようなマッチ箱のサイズでHDビデオを撮影できます。Wifiを使ってどこからでもライブ配信は可能になるでしょう。」

最後に私(筆者)が直接ロンドンでのカスタマーイベントで聞いた話です。

Ryan氏は「QumuのREST APIを使ってオリジナルなビデオポータルを構築します。そのポータルはモバイルファーストのコンセプトで、モバイル端末でアクセスすることを前提にして、ビデオのライブラリと、ビデオに関連するSNSのフィードが表示され、従業員をより親密にコメントとビデオで結びつけていくことになるでしょう」と。

Ryan氏の語る、その将来像はまもなく現実化するでしょう。

ブイキューブ
著者情報ブイキューブ

ブイキューブは映像コミュニケーションの総合ソリューションプロバイダとして、世界中どこにいても働ける働き方・環境の実現を目指しています。創業時よりテレワークを活用し、2016年には総務省「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」に選出されました。

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