MAYOクリニックに見る、ビデオを用いた病院改革の推進

どのように病院のミッションに向けてすべての医療スタッフ、従業員を奮い立たせていったか。

2010年に全米屈指の医療施設である、Mayoクリニック“Mayo Effect”という院内向けのキャンペーンを展開しました。
これは新しい病院の様々な戦略プランを浸透させる目的で作られました。

当時世界的不況化において、病院の将来に関する不安要素が多くあり、
このような不安にどのように立ち向かうか、スタッフのモチベーションを上げる目的で作成されています。

そのビデオは冒頭で、「私たちは本当に不安に思っています。Mayoクリニックは生き残れるのか?」と不安をあおります。

しかしこのビデオを最後まで見れば、従業員は今後いかに連携して、新しいプランのもとに結束していけばよいのか、奮い立たせられることになります。

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2010年6月にスタッフミーティングにて、「Mayo Effect」キャンペーンをキックオフしました。
スタッフは27のロケーションで60,000人もいます。
スタッフミーティングの冒頭で、この3分56秒のビデオを流したのです。

「それは本当にドラマティックでした。大きなスクリーンにメッセージが流れて行き、最後は「You(あなた)」で締めくくります。


これはあなた自身が、このMayoクリニックの改革において、もっとも重要な部分であることを強調しているのです」

このビデオの中で大変ハードな状況の中、従業員一人一人、が繋がって、すべての知識を共有して患者のケアのためにあなたができることをしましょう。

56000人の中のあなた。1を何回かけても1ですが、あなたはこの計画の中でとても重要な人間なのです。
そのようなメッセージを全職員に伝えました。

9ヵ月後にMayoクリニックのスタッフ(1600人の医師、管理者、スーパーバイザーなど)にサーベイを実施しました。
結果88%のスタッフはこのキャンペーンを明確に理解していました。前回は40%だったことを考えると大きな前進でした。

この後、院内の掲示板やソーシャルサイト、ビデオのコメント欄にはなにかベストプラクティスを紹介したり、チームで何かを改善するたびに、
「これはMayo Effectだね」や、
「君こそまさに“Mayo Effect”だ。」といったメッセージが数多く見られたとのことです。

ブイキューブ
著者情報ブイキューブ

ブイキューブは映像コミュニケーションの総合ソリューションプロバイダとして、世界中どこにいても働ける働き方・環境の実現を目指しています。創業時よりテレワークを活用し、2016年には総務省「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」に選出されました。

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