「働き方を自分で選ぶ」時代へ。その多様性が責任になり、パフォーマンス向上につながる。

ビジュアルコミュニケーションサービスを提供する株式会社ブイキューブは、今年創業20周年を迎え、新たなミッションとして「EVENな社会の実現」を掲げています。

今回の対談相手であるサイボウズ株式会社様は「チームワークあふれる社会を創る」をビジョンに掲げ、同社が実現してきた働き方の多様化を広めるべく、昨年「チームワーク総研」を設立されました。

両社は、サービスやソリューションの提供を通して企業の業務効率化を支援するとともに、自社でも働き方改革や多様な働き方を実現しているという共通点があります。リモートワークを始めとする制度の導入や、その基盤となる文化の醸成に課題を抱えている企業様にとって、本対談がヒントになれば幸いです。

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サイボウズとして「働き方改革」という言い方をしたことは一度もない

サイボウズでは、多様な人事制度を作ってきた結果「働き方改革がうまくいったんですね」と言っていただくことが多いのですが、実はサイボウズとして「働き方改革」という言い方をしたことは一度もないんです。

確かに、「働き方改革」の旗を振ったわけではなく、離職率の高さに危機感を抱いたことが始まりだったというお話は青野社長も度々されていますね。

サイボウズ株式会社 人事部副部長 兼 チームワーク総研研究員 青野 誠(あおの・まこと)
2006年早稲田大学理工学部情報学科卒業後、サイボウズ株式会社に新卒で入社。営業やマーケティング、新規事業「かんたんSaaS」や「KUNAI」の事業立ち上げなどを経験後に人事部へ。現在は採用、育成、制度づくりなどを担当している。2016年よりNPO法人フローレンスの人事部門にもジョインし、複業中。自ら多様な働き方を実践している。https://teamwork.cybozu.co.jp/

それを受けて、2006年に最長6年間の育児介護休暇制度、2007年に「働き方を選択できる制度」を導入されたんですね。

株式会社ブイキューブ 管理本部 人事グループ グループマネージャー 今村 亮
1993年上智大学法学部国際関係法学科卒業後。新卒で大手精密機器メーカーに入社し、入社研修後すぐに人事部に配属される。その後サービス業、メーカー物流会社で、採用、教育、労務、人事制度設計、人事情報システム構築などの全領域とマネジメントを経験し、2016年にブイキューブ入社。現在に至るまで一貫して人事の道を歩む。 2017年1月より現任として人事部門を統括。同年発表した「Orangeワークスタイル」制度を構築し、そのノウハウをテレワーク導入に向けた企業向けWebセミナーやコンサルティングなどで発信している。https://jp.vcube.com/

どれだけ細かく区切ってみても
人によって働き方への要望に違いはある

そこからさらに現在は「100人100通り」の働き方を提言していらっしゃいます。100通りというのはあくまでも表現であって、つまり無制限に、社員の数だけ働き方があるという意味ですよね。

 

ブイキューブもテレワークをやりましょうという号令をかけたわけではなく、自然発生したニーズに合わせて制度を整えた

「サイボウズさんだからできるんですよ」と言う企業と
本気で変わろうとしている企業の違い

サイボウズさん自身が多様な働き方を進められる中で、2017年11月に「サイボウズ チームワーク総研(以下、チームワーク総研)」を立ち上げられましたね。どういった背景があったのでしょうか。

 

リモートワークの基本は「公明正大」

一方で難しいのは、自由であればあるほどいいというわけではないというところです。昨年制定した「orangeワークスタイル」は、コアタイムなし・中抜けもありの完全フレックスで、かなり自由度が高い分、社員が自発的にマナー的な部分をガイドラインに落とし込む、という工夫をしています。

責任を持って自分の働き方を選ぶからには皆
自分が一番幸せになり、パフォーマンスが上がる方法を選ぶ

細かい話も含めると考えるべきことは山ほどあるように思いますが、制度や文化が企業に定着するまで、だいたいどのくらいの時間がかかるものなのでしょうか。

ブイキューブは今年創立20年の節目を迎え、「EVENな社会の実現」というミッションを新たに制定されました。最後に、両社がそれぞれのミッションやビジョンに込められた思いについて、お聞かせいただけますか。

本日はありがとうございました。

ブイキューブ
著者情報ブイキューブ

ブイキューブは映像コミュニケーションの総合ソリューションプロバイダとして、世界中どこにいても働ける働き方・環境の実現を目指しています。創業時よりテレワークを活用し、2016年には総務省「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」に選出されました。

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