VR空間でオンライン接客も。エンタメ以外にも利用シーンが広がるVRの今

VR空間でオンライン接客も。エンタメ以外にも利用シーンが広がるVRの今

「Oculus Rift」や「PlayStation®VR」などの一般消費者向けのVRデバイスが発売された2016年は、VR元年とも呼ばれた年でした。それから5年が経ち、VRはどのように活用されているのでしょうか。

VRシステム「ABAL®︎システム」の開発・提供を手掛ける株式会社ABALのプログラマー鈴木祥太氏にVRの活用とこれからを伺いました。

blog_VR-scene-ABAL_01

株式会社ABAL プログラマー 鈴木祥太氏

VRの活用シーンの広がり

VRといえば、ゲームやエンターテイメントでの利用がイメージされますが、現在はそれ以外にも販促活動や接客などにも活用の幅が広がっています。

エンターテイメントでの活用

エンターテイメントでのVRの活用は多くの場面で進んでおり、ただ単にVRの世界に没入するだけではなく、文化・芸術の記録、伝承の役割を担っていると鈴木氏は話します。

「例えば弊社では人間国宝の狂言師・野村万作氏の演目を3DCG化してVR空間内で上映しました。カメラで撮影した映像を3D化したことで表情や動きを目の前で感じられます。音楽ライブや演劇など、会場に行かなくても臨場感あふれる体験ができるのはもちろん、こうしたデータは芸能伝承の役割も担っています」(鈴木氏)

 

また、これまでは1人ひとりがそれぞれのVR空間に入ることが当たり前となっていましたが、参加者同士がVR空間内でコミュニケーションを取れるようになったことも活用シーンの広がりにつながっています。

「これまでのVR空間は、参加者は自分1人でVR空間を楽しむことが主流でした。しかし弊社のシステムではVR空間内で複数の参加者がお互いにコミュニケーションを取れるようになりました。例えば音楽フェスのVRに複数人で参加して、一緒に同じ空間を楽しむことができるなど、これまでにないVR体験が可能となっています」(鈴木氏)

 

世界最大規模の音楽イベント「Tomorrowland」をVRで再現
参加者同士がアバターとして映し出される

販促での活用

VRの活用は販促の場面でも広がっています。例えばVR空間の中に仮想のオンラインショップを構築したり、展示会での利用や自動車メーカーのディーラーでVRを用いた試乗体験を行うなど、その利用は多岐にわたります。

「VR空間の中で商品をチェックして購入することが可能となりました。例えばアパレルブランド『GLOBAL WORK』のVRポップアップストアは、商品が3DCGで展示されており、自由に商品を見て購入することができます。こうしたVR空間内には遠隔でショップのスタッフが同時に参加して接客をすることも可能となっており、単なる面白さだけではなく、遠方のショップへの移動コストの削減など、生産性の向上につながる取り組みにもなっています」(鈴木氏)

 

VR空間に構築された『GLOBAL WORK』のポップアップストア

活用シーンの広がる背景

こうしたVRの活用の広がりの背景には通信インフラの発達があると鈴木氏は話します。

「弊社が手掛けるVRの多くは、会場からVRでリアル配信をしたり、同じ会場で複数人が同じVR空間に参加したりと、『現地』に『VR』が紐づく形となっています。こうした現地の会場からデータ送信し、処理してVR空間を展開するのは、高速通信がなければ実現するのは難しく、特に同一会場で複数人がVR空間に参加する場合などは遅延が起きると参加者同士がぶつかって事故を起こしてしまうこともあり致命的です。こうしたリアルタイム性が求められるシステムは、今後5Gなどの高速通信が実現することでより高機能なものが実現できるようになります。

また、近年では『Agora』のように映像・音声の送受信機能を簡単に実装できるビデオSDKも高品質なものが多く提供されています。インフラだけでなく高品質な開発キットが提供されていることで、より他の部分に開発リソースを注ぐことが可能となったことも要因の1つになっています」(鈴木氏)

VR空間内での動画ライブ配信を実現 前例のないシステムもSDK「Agora」でスムーズに

VRでのAgoraの活用事例については「VR空間内での動画ライブ配信を実現 前例のないシステムもSDK『Agora』でスムーズに」でご覧いただけます。

まとめ|通信・開発環境の進化が用途を広げる

VRはエンタメだけでなく、販促など商業用の用途にも利用が広がっています。今後5Gの対応エリアの拡張やさらなる通信技術の発展により、VRはさらに進化していくでしょう。

さらにその進化をささえるビデオSDKもボイスチャットアプリやライブ配信アプリなど多くの場面で利用が進んでいます。こうしたテクノロジーの進歩に今後も目が離せません。

大規模・安定・かんたんに実装 ライブ配信・ビデオ通話・音声通話SDK

mail_agora


Agoraは、自社サービスのiOS・AndroidアプリやWebサイトにビデオ通話やライブ配信をかんたんに実装できるSDKです。

動画や音声のまったく新しいユーザー体験を実現し、自社のiOS・AndroidアプリやWebサービスに組み込める、APIと開発ツール群を提供しています。

Agoraの特長

  • 「平均遅延0.3秒」で、従来のCDNの課題を解決
  • 1,000,000同時接続まで拡張可能で、従来のWebRTCの課題を解決
  • WebRTCやCDNよりも手軽に・すぐに・安価に始められる
  • WebRTCと互換性があり、P2P通信よりも安定
Agoraの詳細はこちら
山本脩太郎
著者情報山本脩太郎

1994年生まれ。山口県出身。 株式会社ベーシックに新卒入社。 インサイドセールスを経て、マーケティングメディアferretの編集部でインタビュー記事を中心とした企画・執筆などを担当。 同時期に数社のコンテンツマーケティング支援・インタビュー取材を経験。 2020年3月に株式会社ブイキューブに入社し、テレワークナビ編集長を務める。