【タイプ別】無料ウェビナーツール7選を比較!有料との違いも解説

オンライン上でセミナーを開催できる「ウェビナー」の利用が広がっています。
小規模なウェビナーから開催してみることになった担当者の中には、できれば無料のウェビナーツールを使いたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
ただ、無料ツールの場合、安定性や機能に不安もあるでしょう。
そこで本記事では、無料と有料のウェビナーツールの違いについて解説しながら、タイプ別に無料ウェビナーツールをご紹介します。
有料ツールでこだわって配信したい方のためにも、最後に有料のウェビナーツールもご紹介します。
目次[ 非表示 ][ 表示 ]
ウェビナーの3つのタイプ
オンライン上で開催するセミナー「ウェビナー」には、3つのタイプがあります。開催形式やコミュニケーションの取り方に違いがあります。
1対N型
1対N型とは、主催者が1名もしくは1社で、大勢の参加者に向けて配信する形式です。
一方向でのコミュニケーションがメインで、講演会形式での実施に向いています。
▼実施ウェビナー例
採用説明会、株主総会、新製品発表会
N対N型
N対N型は、いわゆるWeb会議形式で、主催者と参加者が双方にやり取りをしながら配信する形式です。
双方向のコミュニケーションが可能ですが、大人数での開催には向いていません。マイクをミュートにして、カメラをオフにすれば、1対N型のように利用することもできます。
▼実施ウェビナー例
顧客向け説明会、社内研修、オンライン授業
テーブル型
テーブル型は、オンライン上の会場にテーブルを設置し、それぞれのテーブルごとにコミュニケーションを取れる配信形式です。
1対N型とN対N型の良いとこ取りで、個別でコミュニケーションも取れ、大人数での実施も可能です。オンラインイベントの開催に向いています。
▼実施ウェビナー例
展示会、合同採用説明会、合同カンファレンス
無料ツールと有料ツールの違い
では、無料ツールと有料ツールの違いを確認しましょう。
無料で利用できるウェビナーツールの活用メリットは、ツール利用料がかからず開催コストを削減できる上に、まずは小規模開催からスタートして社内の承認を得やすいといった点にあります。
ただ、以下のような点で、無料ウェビナーツールを利用しづらいと感じる場合もあるでしょう。無料ウェビナーツールを使う場合の対策もあわせてご紹介します。
開催できる時間の長さ
無料ツールには、開催できる時間の長さに制限があるツールもあります。
無料ウェビナーツールを利用する場合、あらかじめ時間制限を越えないようにイベント内容を調整しておく必要があります。登壇資料を確認したり、リハーサルをしたりして行いましょう。
参加者から質問を受け付けてリアルタイムに回答していく場合、時間制限を越えやすくなるため、時間に余裕を持ってコンテンツ内容を検討してください。
参加人数
有料ツールであれば大人数が参加できるタイプが多いです。無料ツールでは、参加人数の上限が100人程度と決められているものがあります。
無料ツールでの実施にあたり、大人数の参加が見込める場合は、集客時に参加枠を限定しておき先着順もしくは抽選にするか、別日程で同じ内容のウェビナーを開催して対応しましょう。
帯域の安定性
無料ウェビナーツールは、通信環境・接続が不安定になる場合もあります。不特定多数が接続して利用しているため、回線速度が遅くなりやすいのです。
回線が不安定になると、音声や映像が乱れてしまい、参加者が集中できなかったり内容がうまく聞こえなかったりします。
もし参加者がお金を払って参加する有料セミナーとして開催する場合は、参加者の満足度が下がってしまう恐れがあるので注意してください。
視聴ログ
多くの有料ツールは、視聴ログを取得できます。参加者ごとに視聴時間やコメントなどを取得でき、ウェビナー開催後のフォローに役立てることができます。
一方、無料ツールでは参加者の情報が取得しづらいです。ウェビナーへの参加申込時の情報を取得できていたとしても、申し込んだ参加者が当日参加していたかどうかは分かりません。
ウェビナー参加中のアカウント名が、事前の申込情報と一致しないことが多いです。そこで、ウェビナー開催中の案内で、プロフィールを「企業名_名前」に変更してもらうようにお願いするのも1つの手です。
サポート体制
無料ツールにはサポートがない場合もあります。万が一、ウェビナー配信中に接続不良などのトラブルが発生したとしても、主催者や参加者が自ら対応するしかありません。
配信トラブルは参加者の離脱に繋がりやすいので、事前に起こりうるリスクを把握して、トラブルが発生しても冷静に対応できるように備えましょう。
有料のウェビナーツールであれば、専任スタッフが24時間365日トラブルの問合せ対応をしていることが多いので、安心して開催できます。
無料で利用できるウェビナーツール
それでは、無料で利用できるウェビナーツールをご紹介します。
1対N型
1対N型のウェビナーとして利用できるのは、以下の2つです。
YouTube Live
YouTube Liveは、動画配信サービスYouTubeを利用したライブ配信サービスです。
誰でもURLから視聴でき、参加人数に制限はありません。ライブ配信のみの公開、もしくはライブ配信後のアーカイブ公開の選択が可能です。
- 開催時間制限:無制限
- 最大参加人数:無制限
- 視聴ログ分析:アナリティクスのみ(YouTube Studio)
- アーカイブ保存:無制限に保存可能
- チャット:あり
- 参加方法:URL共有
Facebook Live
出典:Facebook Live | Facebook for Media
Facebook Liveは、Facebookが提供するサービスです。
公開範囲をFacebook上のフォロワーや友達などに制限したり、全体に公開したりと選べます。ライブ配信後にアーカイブを残すこともできます。
- 開催時間制限:8時間(モバイルからは4時間)
- 最大参加人数:無制限
- 視聴ログ分析:アナリティクスのみ(Creator Studio)
- アーカイブ保存:保存可能(ダウンロード可能)
- チャット:あり
- 参加方法:URL共有、Facebook内で通知
N対N型
N対N型のウェビナーとして利用できるのは、以下の4つです。
Zoom ミーティング
Zoom ミーティングとは、Web会議サービスZoomが提供するサービスです。
無料プランでは、最大100人まで参加できますが、開催時間が40分と短いのが欠点です。ただ、世界各国で利用されており、通信速度が低速でも途切れにくいのが特徴です。
- 開催時間制限:40分(3人以上)
- 最大参加人数:100人
- 視聴ログ分析:なし
- アーカイブ保存:ローカル保存可能
- チャット:あり
- 参加方法:URL共有
登録はこちら
Google Meet
出典:Google Meet(旧称 Hangouts Meet) - 無料のビデオ会議
Google Meetは、もともと「Hanguots Meet」と呼ばれていた、Googleが提供するビデオ会議システムです。
デバイスを問わず簡単に参加できるのが特徴です。ウェビナーとして利用する場合は、参加者がミュートを外さないよう、画面共有をしないように案内が必要です。
- 開催時間制限:60分
- 最大参加人数:100人
- 視聴ログ分析:なし
- アーカイブ保存:不可
- チャット:あり
- 参加方法:URL共有
Skype
出典:Skype | 無料通話とチャット用のコミュニケーション ツール
Skypeは、Microsoftが提供するビデオ通話サービスです。画面共有やグループでの会議も可能です。
サインアップやダウンロードも不要で、URLを共有するだけですぐに参加できます。
- 開催時間制限:24時間
- 最大参加人数:100人
- 視聴ログ分析:なし
- アーカイブ保存:30日間ローカル保存、ダウンロード可
- チャット:あり
- 参加方法:URL共有
Whereby
出典:Video Meetings, Video Conferencing and Screen Sharing | Whereby
Wherebyは、もともと「appear.in」と呼ばれていた、誰でも手軽にオンライン会議を開催できるサービスです。
アカウント登録が不要で、すぐに開催できるのが特徴です。4人までであれば無料で利用できます。日本語非対応です。
- 開催時間制限:無制限(4人まで)
- 最大参加人数:4人
- 視聴ログ分析:なし
- アーカイブ保存:なし
- チャット:あり
- 参加方法:URL共有
テーブル型
テーブル型のウェビナーとして利用できるのは、以下です。
Remo
出典:Remo Conference - リモートイベントツール
Remoは、「よりリアルに近いオンラインイベントを」をコンセプトにした、オンライン交流ツールです。
テーブルを移動しながら参加者間で会話ができるのが特徴で、ネットワーキング、カンファレンス、展示会などのセッションを同時に開催し、参加者は自由に移動しながら参加できます。
無料トライアルは14日間限定です。
- 開催時間制限:5時間
- 最大参加人数:50人
- 視聴ログ分析:なし
- アーカイブ保存:HD録画、ストレージ40時間
- チャット:あり
- 参加方法:URL共有
https://remo.co/virtual-video-conference-japan-press/
有料で利用できるウェビナーツール
最後に、有料で利用できるウェビナーツールもご紹介します。
先ほどご紹介した無料で利用できるウェビナーツールでも十分ですが、参加人数や開催時間の長さ、無料で利用できる期間に制限があるので、有料プランや有料ツールを検討してみてください。
ウェビナーツール比較7選。自社に合ったツール選定のポイントは?
有料ウェビナーツールについては、「ウェビナーツール比較7選。自社に合ったツール選定のポイントは?」のページでも詳しく紹介しています。ぜひあわせてお読みください。
1対N型
1対N型の有料ウェビナーツールをご紹介します。
V-CUBE セミナー
V-CUBE セミナーは、ブイキューブが提供するオンラインセミナー配信プラットフォームです。
最大10,000人が参加でき、ライブ配信やオンデマンド配信を選んで配信できます。チャットやアンケート機能を使って、参加者とのコミュニケーションを取りながらセミナー開催できます。
Zoom ウェビナー
Zoom ウェビナーは、Zoomが提供するサービスで、Zoomの有料プランを契約して利用できる機能です。
最大10,000人まで参加でき、チャットやQ&A機能でコミュニケーションを取ることができます。主催者であるホストと、登壇者であるパネリストをわけて設定し、参加者はビデオや音声は共有せず、視聴者として参加します。
N対N型
N対N型の有料ウェビナーツールをご紹介します。
Zoom ミーティング
先ほどご紹介したZoom ミーティングですが、有料プランによって100〜500人まで参加でき、より多くの参加者に参加してもらえます。
あくまでZoom ミーティングの機能を使った配信のため、主催者も参加者も顔が見える状態での配信になります。
テーブル型
テーブル型の有料ウェビナーツールをご紹介します。
EventIn
EventInは、ブイキューブが提供する、オンラインイベントプラットフォームです。
参加者は、イベントに簡単に登録でき、セッションを視聴やWeb上でのブース間の移動、商談までを行えます。出展者は、自分のブースのアピール、ブース訪問者へのプレゼンテーションや、動画・資料の展示などから、商談に繋げることが可能です。
まとめ|無料でお試ししてウェビナーを安心して開催しよう
今回は無料で利用できるウェビナーツールをご紹介しました。
無料で利用できる反面、参加人数や開催時間に制限があり、ウェビナーを開催しづらい面もあります。慣れるまでは小規模で開催してみる場合は、無料ツールを利用してみましょう。
ただし、通信が不安定になり肝心なウェビナーの内容が参加者に伝わらないことは、参加者の満足度を下げることにも繋がります。
今後も安定的にウェビナーを開催したい場合は、無料でお試ししたあと、有料プランへ切り替えることをおすすめします。
ウェビナーとは?メリットや成功のための注意点を徹底解説!
ウェビナーの特徴やメリットについては、「ウェビナーとは?メリットや成功のための注意点を徹底解説!」のページでも詳しく紹介しています。ぜひあわせてお読みください。