オンライン説明会に最適なツールは? 開催の形式ごとに解説

感染症対策などを目的に、各種の説明会や採用活動、イベントをオンライン化する動きが進んでいます。
説明会をオンラインで開催するためのツールとして、ZoomやGoogle Meetをはじめ、各社からさまざまなWebツールが提供されていますが、非常に多種多様で、機能にも細かな差があり、どれを選べばよいのか悩む人も少なくないのではないでしょうか。
ここではオンライン説明会を形式ごとに4つに分類し、それぞれの形式に最適なツールをご紹介します。
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オンライン説明会ツールの種類
オンライン説明会は、その開催の形式によって4種類に大別できます。
- ウェビナー型
- Web会議型
- テーブル型
- 動画配信型
ウェビナー型
オンライン説明会で最も主流となっている形式がウェビナー型です。
「ウェビナー」とは「ウェブ」と「セミナー」をかけ合わせた造語。オンラインセミナーとも呼ばれます。
この形式は「1対N型」で、1人(あるいは数人)が話者として登壇し、そのほかの参加者は基本的に聴講するのみとなります。
リアルな会場で一般的に開かれているセミナーと同様、講師が受講者に向かって何かを語ったり説明したりする形式なので、双方向のコミュニケーションはあまり想定されていません。
ただし、ツールによっては講師の側からアンケートを出して説明会参加者に回答してもらったり、参加者がチャットツールで質問を送ったりすることが可能なサービスもあります。
実地会場で行われるセミナーを同時にリアルタイム配信する「ハイブリッド開催」もしやすいため、人気を集めています。
Web会議型
Web会議型は、全員が話者となって参加する形式です。参加者全員が相互にコミュニケーションを取る場合に利用します。
ウェビナー型が1対Nであることに比べ、Web会議型は「N対N」の形式だと言えます。
たとえば、主催者が説明会参加者からそれぞれの意見を聞き取る必要がある場合などに有効な開催形式で、Web面接でも利用されるスタイルです。
参加者のマイクとカメラをオフにすれば、ウェビナー型として代用することも可能です。
テーブル型
テーブル型は、ウェビナー型とWeb会議型のメリットをあわせた形と言えます。
1対N形式として話者と聴講者に分かれた大規模なセッションも開催可能な一方で、同時にバーチャルの小さな「テーブル」が用意されており、聴講者同士が数人で会話することもできます。
たとえば実地開催の合同説明会のように、講演などを大ホールで聴いた後で各社のブースで詳しく話を聞くといった状況を、オンライン上に再現することができます。
コミュニケーションは密に取れるけれども数百人が集まる大規模では開催しにくいWeb会議型と、大規模に開催できる一方で双方向のやり取りがしにくいウェビナー型をうまくミックスした形といえます。
合同説明会などではこのテーブル型のオンラインツールが採用されています。
動画配信型
動画配信型は、リアルタイムでの配信ではなく事前に撮影・録音した動画を配信することで説明会とする形式です。
スタイルとしてはウェビナー型の1対N形式となっていることが多く、録画のためにリアルタイム性はありませんが好きな場所・時間に視聴できることもあって、最も気軽に参加できる形式だとも言えます。
オンデマンド配信機能のあるウェビナーツールを使って配信する方法や、YouTubeなどの動画プラットフォームを利用する方法があります。
タイプ別オンライン説明会ツール
ウェビナー型
Zoom ビデオウェビナー
Zoomビデオウェビナーは、ウェビナーに特化したZoomの機能です。高機能で安定した配信が可能です。
通常のZoomアカウントを作成後、有料プランに登録するとZoomビデオウェビナーのためのアドオンが申込可能になります。最大10,000人まで参加できるため、非常に大規模なオンライン説明会も開催可能。参加者へのアンケート機能や投票機能などのオプションも充実しています。
Zoomミーティングのオプション機能のため、もちろんZoomミーティングも利用でき、説明会ではZoomウェビナーを、その後の面接ではZoomミーティングを、といったような使い分けがしやすいことも特徴です。
配信終了後に、オンデマンド動画として内容を再配信することも可能です。
V-CUBEセミナー
株式会社ブイキューブが提供しているオンラインセミナー向けのプラットフォームです。画面上のレイアウトをカスタマイズ可能で、視聴ログによる効果測定・分析などもできるため、継続した説明会開催にもつなげやすく、導入事例が非常に豊富です。
サポート体制も充実しており、ブイキューブの配信スタジオを利用して撮影を行うこともでき、その場合には背景の合成などの特殊効果を用いた配信も可能です。
配信した映像をオンデマンド動画として配信することも可能です。
コクリポ
出典:コクリポ
株式会社Innovation X Solutionsが提供しているオンライン説明会プラットフォームが「コクリポ」です。料金プランは練習用、ビジネス、エンタープライズの3種類が用意されており、エンタープライズでは月額70,000円(税抜)で20時間まで利用できます。
最大参加可能人数は300人までとなっています。
Web会議型
Zoomミーティング
ユーザー数が非常に多く、業種や業界を問わず利用者が多いZoom。無料で誰でも利用することができますが、有料プランでは最大500名が参加したWeb会議を行うことができます。
大規模なオンライン説明会にも十分対応可能で、先述の通り、説明会はZoomウェビナーを利用し、その後の面接ではZoomミーティングを利用するといったように、シームレスな使い方ができます。
Google Meet
出典:Google Meet
Google MeetはGoogleが提供しているWeb会議ツールで、シンプルで手軽な点が特徴です。
誰でもすべての機能をブラウザ上で利用できます。有料プランにおけるWeb会議の最大参加人数は250人(エンタープライズプラン)となっています。
テーブル型
Eventin
株式会社ブイキューブが提供しているEventInは1対Nの講演をクリアで高品質な音声・映像で配信しつつ、複数の小規模セッションを同時開催できるプラットフォームです。
合同説明会に最適なプラットフォームで、小規模セッションを合同説明会の「ブース」として、各ブースを自由に移動できます。
ブースからブースへの移動も1クリックで簡単なほか、それぞれのブースへ入室する前には中の様子を「お試し視聴」することもでき、オンライン上での「回遊」を促すシステムとなっています。
Remo
出典:Remo
Remo(リモ)はWeb会議ツールの一つですが、1つのテーブルに6つの椅子で構成された「部屋」 が設置された2Dマップ上に、誰でもリアルタイムにアクセスし、それぞれの「部屋」の中で会話を楽しむことができるツールです。
スピーカー(主催者)が参加者全員にスピーチすることもでき、合同説明会にも十分応用が可能です。有料プランでの最大参加人数は850人となっています。
動画配信型
YouTube
出典:YouTube
YouTubeは世界で最もユーザーが多い動画プラットフォームとして、いまや知らない人がいないと言ってよいでしょう。誰もが使い慣れているため、説明会を行う際にも操作方法等に戸惑う人がいません。
配信者は動画へのリンクを知っている人のみが視聴可能なようにも設定できますが、リンクさえあれば誰でも視聴できてしまうため、センシティブな内容や特定の人だけが視聴できるようにする場合には注意が必要です。
まとめ | 開催形式に合わせたツール選びを
コロナ禍の影響もあってさまざまな説明会がオンライン化されています。
メリットも大きいオンライン説明会は、そのためのツールが各社から様々なものが提供されていますが、それらの選定は利用料金だけではなく、説明会の内容に則して進める必要があります。
想定される参加者の数などを検討したうえで、どのような形式の説明会を開催したいのかをまずは明確化させましょう。ニーズに合った適切なツールを選び、効果的で充実したオンライン説明会を開催してください。
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