初めてでも安心!Web面接ツールを目的別に16選を比較して紹介!
株式会社学情が2022年に行った調査によると、調査対象の企業のうち7割が面接で対面とオンラインを併用すると回答しました。このように新型コロナウイルスの流行とリモートワークの浸透によって、採用活動もWebで行う動きが進んでいます。
Web面接を始め採用活動にはさまざまなフローがあるため、スムーズなスケジュール調整やコスト削減に悩む担当者も少なくありません。自社に必要な機能を見極め、適切なツールを選び、効率的に採用活動を進めましょう。
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Web面接システムを導入するための4ステップ
実際にWeb面接システムを導入したものの、使い勝手が悪かったり想定以上にコストがかさんだりしては意味がありません。自社に適切なWeb面接ツールを導入するために、以下の4ステップを踏んで選定しましょう。
- STEP1:自社ニーズの洗い出し
- STEP2:導入予算の見積もり
- STEP3:無料トライアル体験
- STEP4:ツール決定、社内に告知
それぞれくわしく解説します。
STEP1:自社ニーズの洗い出し
Web面接のためのツールは種類によってさまざまな機能があります。そのなかから自社に合ったものを選定するためには、まずは自社のニーズを洗い出すところからスタートしましょう。「有名だから」といった理由のみで選定することは、失敗のもとです。
ニーズを洗い出す際は「Web面接の頻度・時間」と「採用活動の種類」に注目します。
頻度・時間
Web面接ツールの種類やプランによっては、回数制限や時間制限を設けているものもあります。面接の機会損失や、時間の不足による質の低下を招かないようにするためにも、自社でWeb面接を行う頻度と1回当たりの時間を確認しておきましょう。
採用活動の種類
採用活動の種類によって、Web面接のツールに備えておきたい機能は異なります。自社の採用スタイルに合った機能をもつツールを選びましょう。
個人面接
1人に対して面接を行う個人面接では、応募者とじっくりと向き合う絶好の機会です。Webで実施する場合、お互いに操作に戸惑うことなく面接に集中できる機能があるかどうか確認してください。
たとえば、アプリ不要・ブラウザで起動できるタイプであれば、応募者が普段使っていないツールでもわざわざアプリをダウンロードする必要はありません。また、直感的にできる操作性が備わっていれば、操作に慣れていなくてもスムーズに扱えるでしょう。操作に戸惑い面接に集中できない、といったトラブルを防げます。
参加者を制限するルームロック機能があれば、面接中に第三者が誤って入室するトラブルを防げます。
録画機能を活用すると面接の内容を後から確認することができます。応募者の人となりをじっくり検討する、他の担当者と一緒にチェックするといったやり方も可能です。
グループ面接
複数の応募者と同時に面接を行うグループ面接では、同時接続できる人数に気を付けましょう。面接の参加者全員が接続できるよう、参加可能な最大人数を確認してください。
グループ面接では、同時接続数だけではなく1画面に参加できる人数にも気をつけなければなりません。画面に全員の顔を映し出せないと、平等に面接が進められなくなります。また、話者を固定して表示できる機能があると司会者が誰かが分かるため、面接をする側と受ける側の両方に便利です。
会社説明会
採用活動の中でも会社説明会は、企業をリアルに感じてもらう貴重な場です。Web開催でも企業の魅力を体感してもらえるよう、滞りなく話ができるような機能を整えましょう。
まず確認しておきたい点は、時間制限の有無です。会社のPRや質疑応答の時間まで含めると、1回の説明会が長くなる場合があります。時間制限があると話の途中で接続が切れてしまうため、時間の長さや制限が入る条件などは事前に確認しておきましょう。
グループ面接同様に、参加できる人数の上限のチェックも必要です。資料を共有しながら話をするためには画面共有機能も備わっているとよいでしょう。ミーティングでなくウェビナーで開催する場合は、ウェビナーに特化したツールもおすすめです。
インターンシップ
実習や研修を通して企業理解を深めるインターンシップも、近年はリモートで行われるようになりました。ツールを使ってWebインターンシップを行う際は、以下の機能の有無について確認しておきましょう。
▼Webインターンシップで確認すべき機能
- 時間制限・人数制限の有無や詳細
- ブレイクアウトルーム機能の有無
- 資料共有・画面共有機能の有無
- ホワイトボード機能の有無
STEP2:導入予算の見積もり
STEP1で自社のニーズの洗い出しが終わったら、Web面接ツールの見積もりと予算の比較に入ります。それぞれの企業によって何を必要にするのかは異なるため、自社に適した機能があるツールをピックアップして比較してみてください。
有料ツールは、ホスト(管理者)の数や使用するユーザー数によっても料金が異なります。料金を算出するためには、あらかじめどのくらいの規模でWeb面接を行うのか割り出しておきましょう。
STEP3:無料トライアル体験
予算を比較し実際に使ってみたいツールを決めたあとは、無料トライアル体験をしましょう。ぶっつけ本番で本格的に導入すると、思わぬトラブルが起こるかもしれません。
トライアル体験で導入後のシミュレーションをしておくことにより、事前に課題や改善点がわかり、今後の生産性アップに繋がるでしょう。
数週間から1ヶ月ほど無料で試せるWeb面接ツールは数多くあります。ぜひ利用してみてください。
STEP4:ツール決定、社内に告知
導入するツールが決まったら、社内へ告知をしましょう。新しいツールを導入したばかりの時期は、社内が混乱したりツール関連のトラブルが発生したりすることも珍しくありません。
ツールに関する分かりやすいマニュアルを用意しておくなど、操作が苦手な方も扱いやすくなるよう配慮することで、混乱やトラブルを防げます。
おすすめのWeb面接システム16選
ここからはWeb面接に使えるおすすめのツールを16選紹介します。円滑で生産的な面接を行うためにも、ぜひ参考にしてください。
個人面接でおすすめ
まずは個人面接に活用しやすいツール10選を紹介します。
完璧なビデオ、クリアな音声。インスタント共有「Zoom ミーティング」
出典:Zoom ミーティング
企業のWeb会議用に作られた「Zoom ミーティング」は、品質がよく安定した映像や音声を手軽にできるツールです。高品質な通信体制とわかりやすい操作性でWeb面接ツールとしても活用できます。無料プランでも1対1の面接であれば時間無制限で通話可能です。
Web面接専用システム「BioGraph」
出典:BioGraph
「BioGraph」はWeb面接専用に開発されたツールです。応募者の負担を軽減すべく、面接を受ける方の登録は不要です。面接に必要のない機能に特化した専用ツールであるため、複雑なシステムや特殊な操作はありません。
Web面接に必要な機能が揃ったクラウド型システム「jinjerミーティング」
出典:jinjerミーティング
Web会議ツールで有名な「jinjerミーティング」は、面接にも活用できます。発行したURLにアクセスすれば面接をスタートできるため、操作は簡単です。画面共有や資料共有といった機能だけでなくリアクション機能もあり、相手側の意思を確認することもできます。
Web面接ツール満足度1位、さまざまな便利機能が使える「playse WEB面接」
出典:playse WEB面接
「playse WEB面接」は、面接に必要な機能が充実していて、満足度が高いWeb面接ツールです。ツール上で簡単に会社説明動画やスライドを作成し、応募者と共有できる点が他のツールと異なるポイントです。
汎用性の高さが魅力な「Google Meet」
出典:Google Meet
Google社提供の「Google Meet」は、Zoom同様に会議や商談などでも活用できるツールです。チャットや音声・ビデオ通話などの基本機能は無料で利用でき、Web面接にも活用されています。
ビデオ通話に関して世界的な認知度がある「Skype」
出典:Skype
Microsoft社が提供する「Skype」は2003年に登場して以来、世界的に利用されている無料コミュニケーションツールです。認知度が高く企業・応募者双方が知っているケースが多く、スムーズにWeb面接を進められるでしょう。ただし、もともと少人数での利用を想定されているため、大人数が同時接続すると回線が不安定になる可能性があります。
利用にあたっての登録が不要な「Whereby」
出典:Whereby
「Whereby」ノルウェーのTelenor社提供のビデオ会議ツールで、以前は「appear.in(アピアーイン)」というサービス名でした。サイトや操作説明が英語表記のみですが、利用にあたって登録は不要で操作そのものは簡単です。
採用プロセス全体をデジタル化する「harutaka」
出典:harutaka
Web面接に特化して開発された「harutaka」は、国内の450社に採用されているツールです。商談からアカウント発行、利用開始までがスピーディーで、採用プロセスのデータ化や採用管理システムと連携できます。14日間の無料トライアルプランもあるため、使い勝手を試してみてはどうでしょうか。
スマートグラスを含むマルチデバイスに対応する「FaceHub」
出典:FaceHub
「FaceHub」は、シンプルでわかりやすく、使いやすいツールを徹底的に追求したコミュニケーションツールです。ブラウザやスマホ、タブレットはもちろん、スマートグラスにも対応しています。多くのツールに導入できることから、1100件を超える導入実績もあります。
採用業務にかかる一連の作業をサポート「インタビューメーカー」
出典:インタビューメーカー
導入企業数2,700社突破の人気ツール「インタビューメーカー」は、面接を始め採用業務に必要な一連の作業をサポートします。企業ごとに選任のコンサルタントチームが組まれ、導入時はもちろん運用までフォローしてくれます。web面接やweb説明会を体験できる30日間の無料トライアルプランもあります。
会社説明会でおすすめ
ここからは会社説明会におすすめのツールを5選紹介します。
V-CUBE セミナー
出典:V-CUBE セミナー
【特徴】
ブイキューブが提供する「V-CUBE セミナー」は、安定した通信を誇るオンラインセミナーサービスです。26,000もの同時接続や最大5,000拠点への同時配信にも対応します。
【主な機能】
- PC・スマホ・タブレットのマルチデバイス対応
- アプリ不要、URLクリックで起動
- セミナー申し込みフォーム作成
- 資料配布・ダウンロード
- ライブ/録画配信
- チャットなどのコミュニケーション機能
- 視聴ログ
- パスワード設定
【最大接続数(ID)】
2万6000
【料金】
35万円~(配信スタジオやスタッフを含めて)
Zoom ビデオウェビナー
【特徴】
Zoom社の「Zoom ビデオウェビナー」は、最大10,000名が参加できるツールです。Web会議ツールのZoomミーティング同様、シンプルで使いやすく評価されています。
【主な機能】
- 画面共有
- テキストチャット
- Q&A機能
- ライブ配信
- 録画・録音・オンデマンド視聴
- レポート作成
【最大接続数(ID)】
5万
【料金】
月額1万700円〜(参加人数やプラン、支払いサイクルにより異なる)
EventIn
出典:EventIn
【特徴】
「EventIn」は、ブイキューブが提供するブース型イベントプラットフォームです。ウェビナー形式の会社説明会とは異なり、会社説明会の会場のように複数のブースが設けられ、視覚的に会社をPRできます。
【主な機能】
- ブースごとにプレゼン・トーク・展示モードを切り替え
- 事前登録フォームページ作成
- Q&A機能
- アンケート/チャット機能
- ライブ/録画配信
- 参加者データ分析
- 参加者管理
【最大接続数(ID)】
5000
【料金】
要問い合わせ
Cisco Webex Events
【特徴】
Ciscoが提供する「Cisco Webex Events」は、会社の説明会や株主総会などにも活用されるツールです。プライバシー保護のため、参加者同士が双方の情報を確認できないようになっています。
【主な機能】
- 登録時の質問のカスタマイズ
- スレッド形式のQ&A
- 非公開チャット機能
- 投票機能
- 参加情報のレポート
【最大接続数(ID)】
3000
【料金】
要問い合わせ
Teams ウェビナー
出典:Teams ウェビナー
【特徴】
「Teams ウェビナー」は、MicrosoftのコミュニケーションツールTeamsへ、2021年に新たに追加された機能です。
【主な機能】
- 申し込みページ作成機能
- カレンダー連携
- 事前質問
- リアクション/チャット機能
- 投票機能
- 録画機能
- 出席レポート
【最大接続数(ID)】
1000
【料金】
Microsoft 365 Business Standardプラン(1,360円/1ID/月)
もしくは
Microsoft 365 Business Premium(2,390円/1ID/月)
の加入が必要。
おすすめのWeb面接ツールとは?自社にあった選定ポイントとともに紹介
Web面接ツールについては「ウェビナーツール比較7選。自社にあったツール選定ポイントは?」で詳しく解説しています。
インターンシップにおすすめ
インターンシップにWeb面接ツールを使う場合は、少人数ごとにルームへグループ分けする「ブレイクアウトルーム機能」があると便利です。
Zoom ミーティング
個人面接におすすめのツールとして紹介した、Zoomにもブレイクアウトルーム機能が備わっています。ブレイクアウトルームでは以下の機能が利用できるため、効率の良いインターンシップ活動に役立てられます。
- ブレイクアウトルームを自動で閉じるタイマー設定
- すべてのブレイクアウトルームへのメッセージ送信
- ホストがブレイクアウトルームへ訪問できる
- 共同ホストを設定すれば複数人がブレイクアウトルームを行き来可能
- ブレイクアウトルームからホストへ連絡できるヘルプ機能
- ホワイトボード機能
- 録画可能
Cisco Webex
オンラインミーティングシステム「Cisco Webex」でもブレイクアウトルーム機能を利用できます。Cisco Webexではブレイクアウトセッションと呼ばれており、企業はもちろん大学にも導入されています。
- ブレイクアウトセッションを自動終了するタイマー機能
- 参加者が自由にグループの行き来できる機能
ブラウザの共有や録画、ホワイトボード機能は実装されていません。
まとめ|Web面接ツールを上手く導入して採用の効率向上を
テレワークが当たり前となった昨今、Web面接ツールを上手く導入できるかどうかが、企業の採用活動の成功を左右するといっても過言ではありません。ツール導入を成功させるには、企業それぞれのニーズとそれに合った機能の見極めが必要不可欠です。
新たにWeb面接ツールを導入しようと考えている方は、ぜひ御社の採用スタイルやニーズに合うツールを検討してみてください。社内で使うWeb会議システムで間に合わせていた方も、この機会にシームレスな採用活動ができるツールを探してみてはいかがでしょうか。