YouTubeのライブ配信とは?配信方法ごとの特徴をご紹介

YouTubeは世界中から視聴者が集まる動画プラットフォームで、若者を中心に幅広い世代に認知されています。YouTubeには、「YouTube Live」と呼ばれるライブ配信サービスもあります。本記事では、気軽に始めやすく視聴者も簡単に参加できるYouTubeライブについて、配信方法や必要なものを詳しく解説します。
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YouTubeのライブ配信の特徴
YouTubeのライブ配信の特徴は、大きく分けて5つあります。
- おすすめ表示などの機能により、プラットフォーム内でのリーチが期待できる
- 配信した動画を手軽にアーカイブできる
- 限定公開での配信ができる
- 視聴者のデータ分析ができる
- チャットを活用することで、双方向コミュニケーションができる
YouTubeライブは、さまざまな機能がついているので、配信方法を自分好みにカスタマイズできます。参加者がリアルタイムに書き込むことができる「ライブチャット」もコミュニケーションツールとして人気です。
YouTubeは日本国内において約6,500万人の(2021年12月時点)利用者がいる巨大プラットフォームで、ユーザー数が最も多いライブ配信サービスとなっています。ただし、ライブ配信だけに特化しておらず、動画視聴のみを目的とした利用者も少なくありません。いかにライブ配信へ誘導できるかが、YouTubeのライブ配信では重要となります。
YouTubeでのライブ配信の方式
YouTubeでのライブ配信の方法には、「Webカメラ配信」「モバイル配信」「エンコーダー配信」の3つがあります。それぞれのメリット・デメリットと、配信するために必要なものについて紹介します。
Webカメラ配信
Webカメラ配信は、パソコンに標準でついているWebカメラとマイクを使う方法です。配信用のソフトウェアなどは不要で、特別な機材も必要ありません。
Googleアカウントでログインをしたあとチャンネルを選択して、右上のカメラマーク(作成)ら「ライブ配信を開始」をクリックします。公開設定などの配信の作成を行い、配信がスタートします。
Webカメラ配信は要件も定められておらず、手軽にできる点がメリットです。ただし、画質や音質はパソコンのスペックや周りの環境が大きく影響するため、事前にしっかりと確認することが重要です。
モバイル配信
モバイル配信は、スマートフォン、タブレット等のモバイル端末を使う方法です。モバイル配信を行うためには、一定の要件を満たす必要があります。
- チャンネル登録者数が50人以上
- ライブ配信に関する制限が適用されていない(過去 90 日以内)
- ライブ配信を有効にしている(最初のライブ配信を開始できるまで 24 時間かかる場合がある)
- Android 5.0、iOS 8以降のバージョン
- チャンネル登録者数が1,000人以上(1,000人未満の場合は視聴者数が制限される場合がある)
とくにポイントとなるのが、「チャンネル登録者数が1,000人以上」の要件です。この要件を満たすと、「スーパーチャット(通称:スパチャ)」機能が使えるようになり、ライブ配信の収益化も見込めます。
ただし、YouTubeはライブ配信者も非常に多くなっており、登録者数が1,000人を超えるためには、他者と差別化できるようなコンテンツを発信することが重要です。
エンコーダー配信
エンコーダー配信は、外部ハードウェアなどを使用したハイレベルな方法です。エンコーダーと呼ばれるコンテンツを変換するソフトウェアかハードウェアが必要となります。
質の高いライブ配信ができるようになりますが、設備投資費用が発生します。また、複数のカメラをつないで配信する場合は、個人ではなくチームで行うことも少なくありません。実際に、YouTubeで株主総会をライブ配信し、のちにアーカイブを公開する企業もあります。
外部サービスを利用したライブ配信例
YouTubeのライブ配信は、外部サービスと連携させることも可能です。サービス例としては、「Zoom」や「PS4、PS5」が挙げられます。外部サービスと組み合わせることで、不特定多数の人に見てもらいやすい配信となります。
たとえば、プレゼン資料などを共有するのに向いているZoomはビジネスや教育の場でも応用できます。PS4とPS5は、ゲームプレイを配信する「ゲーム実況」が特別な機材を用意しなくても行えます。外部サービスを利用することで、YouTubeのライブ配信にオリジナリティが生まれ、視聴者に届きやすいコンテンツとなるでしょう。
YouTubeでのライブ配信に必要なもの
YouTubeでライブ配信を行うためには、以下の3つの準備が必要です。
- Googleアカウントの作成
- チャンネルの開設
- 機材の準備(カメラ、マイク、エンコーダーなど)
YouTubeはGoogle傘下のサービスのため、Googleアカウントの作成が必要です。アカウントを作成したら、YouTubeチャンネルを開設します。チャンネル開設後、最初のライブ配信を開始できるまで 24 時間かかる場合があるので注意が必要です。
はじめは、要件のないWebカメラ配信かエンコーダー配信を行うケースが多いため、配信方法にあわせてカメラ、マイク、エンコーダーなどの機材を用意していきます。
【初心者向け】YouTubeライブ配信のやり方をデバイス別に解説
YouTubeでのライブ配信の方法は「【初心者向け】YouTubeライブ配信のやり方をデバイス別に解説」の記事で詳しく解説しています。
まとめ
YouTubeのライブ配信は利用者数の多さが魅力です。ただし、配信者も多く埋もれやすいというデメリットもあるため、戦略を立ててスタートすることが重要になります。
チャットでの双方向コミュニケーションを意識する、エンコーダー配信で高品質のライブを届ける、外部サービスと連携させて独自性のあるコンテンツをつくるなど、工夫することで視聴者を獲得しやすくなります。
配信方法によって事前準備も異なるため、まずはライブの内容と方向性を決めてから、はじめてみてはいかがでしょうか。