オンライン授業の種類は?LIVE配信・オンデマンド配信など特徴を紹介

コロナ禍において広まったオンライン授業。これまではLIVE配信形式で、リアルタイムに先生が授業を行って生徒はそれをオンライン上で視聴するスタイルが主流でした。しかし現在は新たな形式のオンライン授業も広まってきています。

  • LIVE配信
  • オンデマンド配信
  • 対面×LIVE配信
  • 対面×オンデマンド配信

このように4種類のオンライン授業があります。ハイブリッド型で実施する学校も増えているため、それぞれの特徴やメリット・デメリット、注意点などをご紹介します。

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オンライン授業の種類

オンライン授業には、大きくわけて2種類あります。

  • LIVE配信
  • オンデマンド配信

リアルタイムに配信する「LIVE配信」と、あらかじめ録画した映像を配信する「オンデマンド配信」です。

また、オンライン授業と対面授業をかけあわせて行う形式もあります。

  • 対面×LIVE配信
  • 対面×オンデマンド配信

これらの4種類のオンライン授業について、特徴やメリット・デメリット、注意点、活用方法を解説します。

LIVE配信

LIVE配信

LIVE配信は、ネット回線や衛星回線を使ってリアルタイムに授業を配信する形式のオンライン授業です。ZoomやGoogle MeetなどのWeb会議ツールを使って、比較的普段の授業に近いスタイルでオンライン授業を行えるのが特徴です。

リアルタイムのため、双方向コミュニケーションが行えます。生徒の進捗状況を見ながら授業を進めたいときにおすすめの形式です。

メリット

LIVE配信のおもなメリットは、同じ時間・空間を共有しながら、動画でお互いの顔を見て話せたり、チャットを通じて質疑応答ができたり、小部屋にわかれてグループワークができたりする点にあります。

大人数での授業も問題なく実施できます。わざわざ大きな部屋に集まる必要がなく、効率よく効果的な授業が可能です。

デメリット

LIVE配信の場合、通信環境によってスムーズに授業を進行できなかったり、授業を受ける時間帯が限られてしまうことがデメリットになります。

注意点

LIVE配信のオンライン授業を行うには、事前に授業の時間や参加URLを共有しておくことが重要です。また、生徒の参加承認をするときは必ず名前を確認し、受講生徒以外が閲覧できないようにしておきましょう。

その他にも、授業で使う資料を事前に共有したり、双方向にコミュニケーションを取って理解を深めたりと、授業内容を工夫する必要があります。可能な限りビデオをONにしてもらったり、チャット・アンケート機能やリアクションボタンを使ったりして、理解度などを把握しましょう。

また、通信速度によって画面共有の内容を映せない、見れない場合もあるため、事前にネット環境を整えておくのもポイントです。

主な活用方法

LIVE配信のオンライン授業は、以下のような場面で活用されています。

  • オンライン英会話、コミュニケーションを取りながら行う授業、生放送
  • 小・中学校など進捗状況を確認しながら進める必要のある授業
  • グループワークなど密なコミュニケーションを必要とする授業
  • 画面共有をしながらのプレゼンテーション

参考:https://jp.vcube.com/case/14801.html

LIVE配信のやり方はこちらで詳しく紹介しいますので、ぜひあわせてご覧ください

Zoomについては「初心者必見!Zoomの使い方、ミーティング開催・操作方法を解説」、Google Meetについては「Google Meetの使い方とは?ミーティング中の操作も詳しく解説」で詳しく紹介しています。

オンデマンド配信

オンデマンド配信

オンデマンド配信は、録画した映像をインターネットで配信する形式のオンライン授業です。Web会議ツール上で録画した映像や、ビデオで撮影した授業風景の映像を、クラウド上にアップロードして生徒に共有します。

あまりコミュニケーションを必要としていない授業や、大学生・社会人に向けた授業におすすめの形式です。また、オンデマンド配信は欠席者に共有もできます。

メリット

オンデマンド配信のメリットは、生徒が自分のペースで好きな時間に、繰り返し視聴して学習できる点にあります。巻き戻して何度も視聴できることで、より理解度が高まります。

先生としても同じ内容を何度も話す必要がありません。多くの生徒に同じクオリティの授業を提供し続けられます。

デメリット

デメリットとしては、リアルタイムではないため、双方向のコミュニケーションを取ることが難しい点にあります。生徒にとっては疑問点をすぐに解消できず、先生側も生徒のリアクションを感じられないため、理解度にあわせて授業をできません。生徒側の集中力が途切れる可能性もあります。

注意点

オンデマンド配信のオンライン授業を行う場合、生徒側の集中力が散漫になることが想定されます。そのため、穴あきの授業資料(レジュメ)を配布して、埋めることに集中させてオンデマンド配信を視聴させたり、課題や小テスト等を定期的に行って理解度を確認したりといった工夫が必要です。

またオンデマンド配信の場合、誰かに見られていることもないため、サボる生徒もいるでしょう。視聴ログをとって、出席したかどうかを確認してください。

他に注意して改善できる箇所としては、授業時間を短縮し、端的にわかりやすい授業内容へと工夫することです。だらだらと授業をせず、短時間でわかりやすい授業を心がけましょう。

主な活用方法(事例)

オンデマンド配信は以下のようなシーンで活用されています。

  • 塾や予備校の授業、企業の社員教育用のe-ラーニングシステム
  • 出席をとる必要のない大学の授業や、大人数の授業

参考:https://jp.vcube.com/case/23301.html

オンデマンド配信(録画方法)のやり方はこちらで詳しく紹介しいますので、ぜひあわせてご覧ください

Zoomについては「Zoomの録画機能の活用法を解説!やっておくと便利な設定やデータ管理の方法を紹介」、Google Meetについては「Google MeetでWeb会議は録画できる!録画や共有の方法も紹介」で詳しく紹介しています。

対面×LIVE配信

対面×LIVE配信の場合は、一部の生徒が教室で対面授業を受け、一部の生徒がLIVE配信で授業を視聴する形態です。社会人や大学生など人に応じた対応を迫られる場合に便利な形式です。

メリット

対面とLIVE配信を組み合わせることで、大人数が集まることなく授業を進められ、生徒の希望や状況にあわせて柔軟に授業を行える点がメリットです。

デメリット

対面とLIVE配信の両方の準備が必要なので、どちらかが疎かになってしまったり、どちらかが分かりづらいような状態になったりする可能性もあります。

特に資料共有においては、対面の黒板の見やすさを優先するのか、Web上での画面共有の見やすさを優先するのか、難しいポイントになります。

注意点

先ほどのデメリットのようなことが起きる可能性があるため、オフライン・オンラインともに同じ理解度で授業を進められるように、画面の見やすさを確認したり、頻繁に理解度チェックを行ったりしましょう。

対面授業とLIVE配信を同時並行で進めるため、マイクから離れてしまったり、雑音を拾いすぎてしまったりして、聞き取りづらくならないように注意してください。ハイブリッド型に適した授業形式に変えることも検討が必要です。

主な活用方法(事例)

対面×LIVE配信は、以下のような場面で活用されています。

  • 塾や予備校の授業、企業の社員教育用
  • 大学の授業(発言がいらない授業)
  • プレゼンテーション(プレゼンターがオンラインで教室に画面表示)
  • グループワーク(オンライン・オフライン分かれて)

対面×オンデマンド配信

対面×オンデマンド配信の場合、一部の生徒が教室で対面授業を受け、一部がオンデマンド配信で授業視聴する形態のオンライン授業です。社会人や大学生など、人に応じた対応を迫られる場合に便利です。

メリット

対面とオンデマンド配信が組み合わさると、大人数が集まることなくそれぞれの希望にあわせた柔軟な授業を行えるようになります。

LIVE配信よりも準備に手間もかからないため、比較的簡単に配信できるでしょう。対面授業に参加できなかった人にも後日配信できます。

デメリット

一方、対面とオンデマンド配信のための準備が必要で、資料などの投影や撮影に気を配らなければいけない点がデメリットです。

注意点

対面授業でもオンデマンド配信授業でも、しっかりと生徒が内容を理解できるよう、資料がきちんと見えているのか、音声が綺麗に聞こえているかなどを確認しましょう。

主な活用方法(事例)

対面×オンデマンド配信の授業は、以下のシーンで活用されています。

  • 塾や予備校の授業、企業の社員教育用
  • 大学の授業(発言がいらない授業)
  • プレゼンテーション

まとめ|オンライン授業の種類を理解して適切な形式で実施しよう

今回はオンライン授業の種類をご紹介しました。LIVE配信かオンデマンドか、そして対面授業と掛け合わせるか、の4種類ありました。

同じ教科のオンライン授業でも、週によってオンライン授業を採用する頻度・種類を変えている学校もあります。

うまく組み合わせることで、そのままオンライン授業を実施するよりも効果的になるため、得たいメリットや状態を思い浮かべて、どの種類が適切か検討してみてください。

山本脩太郎
著者情報山本脩太郎

ブイキューブのはたらく研究部 編集長?部長? 2018年株式会社ベーシックに新卒入社。 インサイドセールスを経て、マーケティングメディアferretの編集部でインタビュー記事を中心とした企画・執筆などを担当。 同時期に数社のコンテンツマーケティング支援・インタビュー取材を経験。 2020年3月に株式会社ブイキューブに入社。

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